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自社開発のダイナミックドライバー1基搭載

ゼンハイザー、アモルファス・ジルコニウム筐体採用のイヤホン「IE 600」。臨場感あるボーカルが持ち味

公開日 2022/03/03 09:00 編集部:成藤 正宣
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ゼンハイザーは、同社イヤホン“IEシリーズ”より、アモルファス・ジルコニウム製ハウジングと自社開発のダイナミックドライバーを搭載した「IE 600」を3月8日より発売する。価格はオープンだが、市場では税込99,880円前後での実売が想定される。

「IE 600」

現在の“IEシリーズ”フラグシップモデル「IE 900」に次ぐ位置付けのダイナミック型イヤホン。本モデルの登場により、“IEシリーズ”はIE 900/IE 600/IE 300の3モデル展開となる。

本モデル独自の特徴として、ハウジング素材に独ヘレウス社製の「アモルファス・ジルコニウム」を採用している。NASAの火星探査機のドリルにも採用されるほどの耐久性/堅牢性を備えた素材であり、またアルミやプラスチックよりも密度があるため遮音性にも優れるという。

ハウジング製造には3Dプリンターを使用。パウダー状の原料にレーザーを照射し、層を重ねるように形作る“粉末焼結積層造形法”によって精密な造形を行っているとのこと。

ハウジングは「アモルファス・ジルコニウム」製。3Dプリンターによりパウダーの状態からレーザー加工で整形される

ドライバーには、IE 900にも採用されている同社独自の7mm ダイナミックドライバー「TrueResponseトランスデューサー」1基を搭載。コーティングをしていない“プレーン”な振動板や、高度な内部ダンピングなどを採用することで、共振や歪みを最小限に抑制している。また、7mm口径というサイズにすることで、音質と装着感とのバランスを最適化しているという。

同社独自の「TrueResponseトランスデューサー」を搭載

ドライバー背部には「アコースティックバックボリューム」を搭載。ハウジング内の空気の流れを調整することで、低域と中域の分離感をなめらかにし、不快に感じる音の成分も抑制。“淀みないニュートラルで確かな存在感の低域と中域のサウンド”を実現するとしている。

加えて、ノズルには「デュアルレゾネーターチャンバー」を搭載。2つのチャンバーを配置することで余分な振動を低減し、中高域の耳に刺さるような成分を抑制。高域をより伸びやかで繊細に再生すると同時に、全周波数帯域のバランスを整える効果があるという。

ノズルには2つのチャンバーを搭載し、高域の表現力や全帯域のバランスを向上させる

音質の傾向については、近年オーディオ愛好家からの需要が高まっているという“ニュートラルさ”を考慮したチューニングを施したとのこと。全帯域において高い再現性を追求したフラグシップモデルのIE 900と比較すると、よりボーカルの臨場感が強く、きらびやかで迫力のある歌声が楽しめるとしている。

ほか、接続性を高める独自形状の「Fidelity+ MMCXコネクター」を採用し、ケーブル着脱に対応。3.5mmステレオミニ/4.4mmバランスケーブルが同梱する。イヤーピースはシリコン/フォームそれぞれ3サイズ(L/M/S)が用意され、キャリングケースも付属する。

ケーブル着脱に対応。MMCXコネクターは接続性を高めるため独自形状となっている

再生周波数帯域は4Hz - 46.5kHz、インピーダンスは18Ω、感度は118dB(@1kHz、1Vrms)。ハウジング質量は片側約6g。

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