11/10発売、税込16800円
Nothing、ハーフインイヤー型完全ワイヤレス「Ear (stick)」。適応型の低音補強機能搭載
Nothingは、完全ワイヤレスイヤホン「Nothing Ear (stick)」を11月10日より発売する。価格は16,800円(税込)で、10月29日11時からは公式サイト「Nothing.tech」と、蔦屋家電とKith Tokyoの店舗にて数量限定の先行販売を開始する。カラーはホワイトのみ。
ブランド第三弾製品、オーディオとしては第二弾製品となるNothing Ear (stick)(以下、 Ear (stick))。9月に行われたロンドン・ファッションウィークのChet Loのショー内にて、その外観デザインが披露されており、このたび具体的な製品仕様や、発売日・価格などが決定したかたちだ。
軽く耳に挿し込んで使うハーフインイヤー型の完全ワイヤレスイヤホンで、「快適性」と「高音質」の両立に重点をおいて開発したとのこと。なお、カナル型の既存モデル「ear (1)」はアクティブノイズキャンセリングに対応していたが、Ear (stick)では非対応となる。
ドライバーには新開発のφ12.6mmのカスタム・ダイナミックドライバーを搭載。業界最高グレードのネオジムマグネットによって出力と感度が向上し、豊かな深みとクリアな高音、忠実なディテール再現、パワフルで明瞭なサウンドを実現するとしている。また、従来比で空間表現が向上し、より幅広い音場再現が可能。特に低音再生はより強化され、楽曲に対する高い再現性を追求したという。
カスタム設計の振動板はPEN+PU素材を使用し、特殊なコーティングを施して強化。これにより歪みを抑え、全体域の音楽信号を素早くかつ正確に、安定して振動させることができ、高音質再生に寄与するとのこと。また、長期使用における変形も防ぐことができるとしている。
ドライバーについて、ear (1)では汎用品を使用していたが、Ear (stick)では独自開発した。その理由として同社は、「高音質を実現するために、カナル型よりも大きなドライバーが必要だった。一方でドライバーが大きすぎると、イヤホン自体のサイズや重さにも影響し、快適性が失われてしまう。その点を考慮して独自に設計した」と説明している。
またハーフインイヤー型としたことで、カナル型と比較して低音再生力が損なわれることを考慮し、音質を自動補正する新技術「Bass Lock Technology」を搭載する。
同技術は、ユーザー固有の外耳道の形状やイヤホンの装着感を測定することで、装着中に失われる低音の量を検知し、低音を補強するようなEQ設定を適用するというもの。具体的には、イヤホンを装着時に音を再生し、内蔵マイクで低音の損失を測っている。
測定結果を受け、新開発のアルゴリズムで自動チューニング。低音を補填するイコライザー設定を適用することで、常に迫力のある奥行きと深みのある低音再生を可能にし、サウンドの最適化を図る。なお、本技術は左右いずれかの片側イヤホンを装着した際に測定して音質補正し、左右両方のイヤホンに適用するとのこと。また本機能をオフにすることはできない。
このほか、イヤホン本体の後ろ側にはメッシュカバーが施された2つのエアーホールを設置。これらは内部のドライバー振動によって発生する空気の流れをコントロールし、圧力調整や低音のチューニングなどの役割を担うという。
内蔵マイクにはear (1)と同様の高精細マイクを採用。本体のステム部分の最下部に1つ、イヤホン外側に1つ(左は白い丸、右は赤い丸のあたり)、イヤホン内側の下部分(鼓膜側のメッシュ部分の下)に1つと、合計3基配置している。
通話性能についても、アルゴリズムを改善して強化。約100万種類のバックグラウンドノイズをフィルタリングし、自動的に音声調整するという次世代の「Clear Voice Technology」を搭載する。これにより風切り音や雑踏など周囲の大きなノイズを抑えつつ、話者の声を増幅して、よりクリアな音声を相手に届けられるという。具体的には、従来比で3dBほどノイズ低減を実現したとのこと。
Bluetoothのバージョンは5.2で、コーデックはSBC/AACをサポートする。また、ear (1)のユーザーからのフィードバックを受けて接続性も改善。アンテナの配置を工夫し、顔から離すことで、電波信号の遮断を最小限に抑えたとしている。
またGoogle Fast Pair、およびMicrosoft Swift Pairに対応。さらに同ブランドのスマートフォン「Phone (1)」と組み合わせた場合、ゲームプレイ時に自動的に低遅延モードに切り替わり、シームレスに最適化されるという。なお、2台同時に接続できるマルチポイント機能は非対応となる。
イヤホン単体で最大7時間の連続音楽再生、最大3時間の連続通話に対応するなど、バッテリー性能も向上。充電ケースと併用すると最大29時間の使用が可能だ。また急速充電にも対応し、イヤホンをケースで10分充電すれば2時間の使用が可能となり、ケース自体は10分の充電で10時間分のバッテリーが補給できる。
操作はタッチセンサーではなく、左右のイヤホンのステム部分を挟むようにして操作する静電式のプレスコントロールを採用し、誤動作も起きにくいとアピール。音楽再生/一時停止、曲送り/戻し、通話応答/終話、音量調整、音声アシストの起動などに対応し、専用アプリからコマンドカスタマイズも可能とした。
イヤホン本体は、美しい外観と装着の快適性の両立を追求し、人間工学的にも優れたデザインを採用したとのこと。質量も片側4.4gと軽量で、耳への圧迫感を軽減し、一日中自然で快適な装着感を実現する。また内部はコーティングなど細かな工夫と改善を図ることで、IP54の防水防塵性能を確保している。
コンパクトな円筒形のケースは、リップケースのようなコスメティックをモチーフとし、片手でスライドして開閉する「ツイストオープン」式を採用する。本体の赤いパーツの付近にマグネットを二つ配置し、誤ってスライドしてしまわないような工夫が施されている。同箇所には充電用USB-C端子を装備。近くにシルバーのペアリングボタンが配置され、目立ちすぎず、シームレスかつ美しく馴染むよう工夫して設計したとのこと。
Phone (1)では、Ear (stick)の設定や機能をダイレクトに統合。ペアリング時には画面にポップアップで表示され、ジェスチャーコントロールや、低/中/高音域を調整できるEQ設定がクイック設定で容易に操作できるなど、シームレスな使用感を実現している。iOS、およびAndroid端末では、専用アプリ「Nothing X」を用いることで、EQ設定など全ての機能が使用できる。
「Nothing X」は、従来アプリ「Ear (1)」に代わってローンチされる最新アプリ。Ear (stick)の発表にあわせて、日本時間10月27日に提供開始される予定で、Ear (stick)、およびEar (1)とのペアリングに対応する。「X」には無限の可能性という意味が込められているという。
よりシームレスな接続やユーザービリティーの向上を目指して、UI・UXデザインを刷新しており、最新Nothing OS(Version 1.1.4以上)と組み合わせることで、上述のとおりPhone (1)ではダイレクトなアプリ操作が可能になるとのこと。
同社はメディア向けに、Nothing Ear (stick) プレブリーフィングを開催。Nothing Ear (stick) プレブリーフィングでは、International CEOのCarl Pei氏、Head of Marketing & Co-founderのAkis Evagelidis氏がオンラインで登場した。
Carl Pei氏は、Ear (1)およびPhone (1)の合計出荷台数が100万に達したとし、「Appleのエコシステムに対し、代替となるようなシステムを作り上げたいと考えている。Ear (1)とPhone (1)の展開により、それが実現しつつあると感じている」と語った。
実際、iPhoneからPhone (1)に代えるユーザーは、Android端末からの乗り換えユーザーと比べて3、4倍だとし、「Appleの製品力が強い層」と考えるZ世代のユーザーからの関心も高いという。また、Phone (1)は発売から約2ヶ月経過する中で大きなソフトウェアアップデートを4回実施。常に「ユーザーからのフィードバックを元に改善を続けている」とアピールした。
新たなエコシステムの構築に向け、ソフトウェアの面でイノベーションも考えているとのこと。同氏は「シームレスな接続性」と「ユニークなテクノロジー」の二つの軸があり、「まずイヤホンとスマートフォンの接続性をできるだけスムーズにしたい」とし、他製品との互換性も担保しつつ、Nothing製品同士の連携強化を図っていくと語る。またテクノロジーの面では「Ear (stick)で少し反映させられたと思う」とし、上述のBass Lock Technologyや一から設計したカスタムドライバーなどを挙げて説明した。
なお、今回発表されたEar (stick)について、「ear (1)に置き換わる後継機ではない」とコメント。カナル型/ハーフインイヤー型の違い、ノイズキャンセリング機能搭載の有無など、全く異なった製品であり、今後もさまざまな製品ロードマップが予定されているとした。
ブランド第三弾製品、オーディオとしては第二弾製品となるNothing Ear (stick)(以下、 Ear (stick))。9月に行われたロンドン・ファッションウィークのChet Loのショー内にて、その外観デザインが披露されており、このたび具体的な製品仕様や、発売日・価格などが決定したかたちだ。
軽く耳に挿し込んで使うハーフインイヤー型の完全ワイヤレスイヤホンで、「快適性」と「高音質」の両立に重点をおいて開発したとのこと。なお、カナル型の既存モデル「ear (1)」はアクティブノイズキャンセリングに対応していたが、Ear (stick)では非対応となる。
ドライバーには新開発のφ12.6mmのカスタム・ダイナミックドライバーを搭載。業界最高グレードのネオジムマグネットによって出力と感度が向上し、豊かな深みとクリアな高音、忠実なディテール再現、パワフルで明瞭なサウンドを実現するとしている。また、従来比で空間表現が向上し、より幅広い音場再現が可能。特に低音再生はより強化され、楽曲に対する高い再現性を追求したという。
カスタム設計の振動板はPEN+PU素材を使用し、特殊なコーティングを施して強化。これにより歪みを抑え、全体域の音楽信号を素早くかつ正確に、安定して振動させることができ、高音質再生に寄与するとのこと。また、長期使用における変形も防ぐことができるとしている。
ドライバーについて、ear (1)では汎用品を使用していたが、Ear (stick)では独自開発した。その理由として同社は、「高音質を実現するために、カナル型よりも大きなドライバーが必要だった。一方でドライバーが大きすぎると、イヤホン自体のサイズや重さにも影響し、快適性が失われてしまう。その点を考慮して独自に設計した」と説明している。
またハーフインイヤー型としたことで、カナル型と比較して低音再生力が損なわれることを考慮し、音質を自動補正する新技術「Bass Lock Technology」を搭載する。
同技術は、ユーザー固有の外耳道の形状やイヤホンの装着感を測定することで、装着中に失われる低音の量を検知し、低音を補強するようなEQ設定を適用するというもの。具体的には、イヤホンを装着時に音を再生し、内蔵マイクで低音の損失を測っている。
測定結果を受け、新開発のアルゴリズムで自動チューニング。低音を補填するイコライザー設定を適用することで、常に迫力のある奥行きと深みのある低音再生を可能にし、サウンドの最適化を図る。なお、本技術は左右いずれかの片側イヤホンを装着した際に測定して音質補正し、左右両方のイヤホンに適用するとのこと。また本機能をオフにすることはできない。
このほか、イヤホン本体の後ろ側にはメッシュカバーが施された2つのエアーホールを設置。これらは内部のドライバー振動によって発生する空気の流れをコントロールし、圧力調整や低音のチューニングなどの役割を担うという。
内蔵マイクにはear (1)と同様の高精細マイクを採用。本体のステム部分の最下部に1つ、イヤホン外側に1つ(左は白い丸、右は赤い丸のあたり)、イヤホン内側の下部分(鼓膜側のメッシュ部分の下)に1つと、合計3基配置している。
通話性能についても、アルゴリズムを改善して強化。約100万種類のバックグラウンドノイズをフィルタリングし、自動的に音声調整するという次世代の「Clear Voice Technology」を搭載する。これにより風切り音や雑踏など周囲の大きなノイズを抑えつつ、話者の声を増幅して、よりクリアな音声を相手に届けられるという。具体的には、従来比で3dBほどノイズ低減を実現したとのこと。
Bluetoothのバージョンは5.2で、コーデックはSBC/AACをサポートする。また、ear (1)のユーザーからのフィードバックを受けて接続性も改善。アンテナの配置を工夫し、顔から離すことで、電波信号の遮断を最小限に抑えたとしている。
またGoogle Fast Pair、およびMicrosoft Swift Pairに対応。さらに同ブランドのスマートフォン「Phone (1)」と組み合わせた場合、ゲームプレイ時に自動的に低遅延モードに切り替わり、シームレスに最適化されるという。なお、2台同時に接続できるマルチポイント機能は非対応となる。
イヤホン単体で最大7時間の連続音楽再生、最大3時間の連続通話に対応するなど、バッテリー性能も向上。充電ケースと併用すると最大29時間の使用が可能だ。また急速充電にも対応し、イヤホンをケースで10分充電すれば2時間の使用が可能となり、ケース自体は10分の充電で10時間分のバッテリーが補給できる。
操作はタッチセンサーではなく、左右のイヤホンのステム部分を挟むようにして操作する静電式のプレスコントロールを採用し、誤動作も起きにくいとアピール。音楽再生/一時停止、曲送り/戻し、通話応答/終話、音量調整、音声アシストの起動などに対応し、専用アプリからコマンドカスタマイズも可能とした。
イヤホン本体は、美しい外観と装着の快適性の両立を追求し、人間工学的にも優れたデザインを採用したとのこと。質量も片側4.4gと軽量で、耳への圧迫感を軽減し、一日中自然で快適な装着感を実現する。また内部はコーティングなど細かな工夫と改善を図ることで、IP54の防水防塵性能を確保している。
コンパクトな円筒形のケースは、リップケースのようなコスメティックをモチーフとし、片手でスライドして開閉する「ツイストオープン」式を採用する。本体の赤いパーツの付近にマグネットを二つ配置し、誤ってスライドしてしまわないような工夫が施されている。同箇所には充電用USB-C端子を装備。近くにシルバーのペアリングボタンが配置され、目立ちすぎず、シームレスかつ美しく馴染むよう工夫して設計したとのこと。
Phone (1)では、Ear (stick)の設定や機能をダイレクトに統合。ペアリング時には画面にポップアップで表示され、ジェスチャーコントロールや、低/中/高音域を調整できるEQ設定がクイック設定で容易に操作できるなど、シームレスな使用感を実現している。iOS、およびAndroid端末では、専用アプリ「Nothing X」を用いることで、EQ設定など全ての機能が使用できる。
「Nothing X」は、従来アプリ「Ear (1)」に代わってローンチされる最新アプリ。Ear (stick)の発表にあわせて、日本時間10月27日に提供開始される予定で、Ear (stick)、およびEar (1)とのペアリングに対応する。「X」には無限の可能性という意味が込められているという。
よりシームレスな接続やユーザービリティーの向上を目指して、UI・UXデザインを刷新しており、最新Nothing OS(Version 1.1.4以上)と組み合わせることで、上述のとおりPhone (1)ではダイレクトなアプリ操作が可能になるとのこと。
同社はメディア向けに、Nothing Ear (stick) プレブリーフィングを開催。Nothing Ear (stick) プレブリーフィングでは、International CEOのCarl Pei氏、Head of Marketing & Co-founderのAkis Evagelidis氏がオンラインで登場した。
Carl Pei氏は、Ear (1)およびPhone (1)の合計出荷台数が100万に達したとし、「Appleのエコシステムに対し、代替となるようなシステムを作り上げたいと考えている。Ear (1)とPhone (1)の展開により、それが実現しつつあると感じている」と語った。
実際、iPhoneからPhone (1)に代えるユーザーは、Android端末からの乗り換えユーザーと比べて3、4倍だとし、「Appleの製品力が強い層」と考えるZ世代のユーザーからの関心も高いという。また、Phone (1)は発売から約2ヶ月経過する中で大きなソフトウェアアップデートを4回実施。常に「ユーザーからのフィードバックを元に改善を続けている」とアピールした。
新たなエコシステムの構築に向け、ソフトウェアの面でイノベーションも考えているとのこと。同氏は「シームレスな接続性」と「ユニークなテクノロジー」の二つの軸があり、「まずイヤホンとスマートフォンの接続性をできるだけスムーズにしたい」とし、他製品との互換性も担保しつつ、Nothing製品同士の連携強化を図っていくと語る。またテクノロジーの面では「Ear (stick)で少し反映させられたと思う」とし、上述のBass Lock Technologyや一から設計したカスタムドライバーなどを挙げて説明した。
なお、今回発表されたEar (stick)について、「ear (1)に置き換わる後継機ではない」とコメント。カナル型/ハーフインイヤー型の違い、ノイズキャンセリング機能搭載の有無など、全く異なった製品であり、今後もさまざまな製品ロードマップが予定されているとした。