権利者へのより正確な分配実現へ
JASRAC、YoutTubeでの管理楽曲利用に「著作権の申し立て」を通知する新契約を締結
日本音楽著作権協会(JASRAC)は本日2月10日、GoogleとYouTube上でのJASRAC管理楽曲の利用について、Content ID(YouTube の自動コンテンツ識別システム)を使用し、投稿動画に「著作権の申し立て」の通知を行う新たな許諾契約を締結したと発表した。
YouTube上でのJASRAC管理楽曲の利用について、JASRACとGoogleは2008年10月にパートナーシップを締結。YouTubeにアップロードされた動画に関する適切なライセンス環境を確保してきた。現在は7,500万を超えるJASRAC管理楽曲がYouTubeで利用可能な状態となっており、新契約のもと、音楽クリエイター、音楽出版社等の権利者へのより正確な分配を図るため、Content IDの活用を本格的に開始する。
Content IDとは、YouTubeの自動コンテンツ識別システムのことで、第三者のアップロード動画に対して、著作権者によるデータベースとの照合を可能とするもの。Content ID で一致が見つかると、該当動画に Content IDの申し立てが適用され、「動画を視聴できないようにブロックする」「広告を掲載して動画を収益化し、場合によってはアップロードしたユーザーと収益を分配する」「動画の視聴者に関する統計情報をトラッキングする」、以上のいずれかの対応がとられる。
JASRACでは「著作権の申し立てのお知らせが動画投稿者に届くことがあるが、動画でJASRAC管理楽曲の利用が確認されたことをお知らせするものであり、投稿者の方々に著作権侵害を主張するものではなく、その動画を削除したり、非公開にしていただく必要はない」と説明している。
このお知らせに伴い、これまで広告が表示されていなかった動画に新たに広告が表示されるようになり、収益の一部は著作物使用料として、JASRACを通じて権利者へ分配される。
なお、Youtubeでは一定の基準を満たす著作権者のみに Content IDの利用資格を付与しており、使用方法についても明確なガイドラインを設けている。
本締結によりJASRACは、YouTubeユーザーが多様なコンテンツを楽しむことができる環境を支えるとともに、作詞、作曲を手がける音楽クリエイター、音楽出版社等の権利者へ、より精緻な使用料の分配を実現する。今後も多様な音楽で満たされた豊かな社会を目指して、音楽著作権管理事業を推進していく構えだ。本件に関するGoogleからのコメント(敬称略)は下記の通り。
■YouTube Music アジア太平洋地域 マネージングディレクター:ポール スミス
YouTubeは、クリエイターとアーティストおよび音楽著作権者が多くのファンと繋がる場としてご活用いただきたいと考えています。この度、JASRACとのパートナーシップにより、7,500万を超える楽曲をクリエイターが利用できる環境が整備され、また、権利者の皆様の収益源の多様化の一助とさせていただくことを心よりうれしく思います。今後も日本の音楽業界やアーティストへの支援を継続・拡大し、様々な楽曲を利用したクリエイティブな動画が制作されることを楽しみにしています。
■YouTube 音楽パートナーシップ 日本 ディレクター:鬼頭武也
JASRACとのパートナーシップは、両者の誠実な協議をもちまして第5次の契約を迎えることができました。特に今回の契約更新に伴うJASRACとのContent IDの取り組みを通じて、継続して精度の高い楽曲利用特定と、音楽著作権者へのより透明性のある収益分配が実現していくことをうれしく思います。
YouTube上でのJASRAC管理楽曲の利用について、JASRACとGoogleは2008年10月にパートナーシップを締結。YouTubeにアップロードされた動画に関する適切なライセンス環境を確保してきた。現在は7,500万を超えるJASRAC管理楽曲がYouTubeで利用可能な状態となっており、新契約のもと、音楽クリエイター、音楽出版社等の権利者へのより正確な分配を図るため、Content IDの活用を本格的に開始する。
Content IDとは、YouTubeの自動コンテンツ識別システムのことで、第三者のアップロード動画に対して、著作権者によるデータベースとの照合を可能とするもの。Content ID で一致が見つかると、該当動画に Content IDの申し立てが適用され、「動画を視聴できないようにブロックする」「広告を掲載して動画を収益化し、場合によってはアップロードしたユーザーと収益を分配する」「動画の視聴者に関する統計情報をトラッキングする」、以上のいずれかの対応がとられる。
JASRACでは「著作権の申し立てのお知らせが動画投稿者に届くことがあるが、動画でJASRAC管理楽曲の利用が確認されたことをお知らせするものであり、投稿者の方々に著作権侵害を主張するものではなく、その動画を削除したり、非公開にしていただく必要はない」と説明している。
このお知らせに伴い、これまで広告が表示されていなかった動画に新たに広告が表示されるようになり、収益の一部は著作物使用料として、JASRACを通じて権利者へ分配される。
なお、Youtubeでは一定の基準を満たす著作権者のみに Content IDの利用資格を付与しており、使用方法についても明確なガイドラインを設けている。
本締結によりJASRACは、YouTubeユーザーが多様なコンテンツを楽しむことができる環境を支えるとともに、作詞、作曲を手がける音楽クリエイター、音楽出版社等の権利者へ、より精緻な使用料の分配を実現する。今後も多様な音楽で満たされた豊かな社会を目指して、音楽著作権管理事業を推進していく構えだ。本件に関するGoogleからのコメント(敬称略)は下記の通り。
■YouTube Music アジア太平洋地域 マネージングディレクター:ポール スミス
YouTubeは、クリエイターとアーティストおよび音楽著作権者が多くのファンと繋がる場としてご活用いただきたいと考えています。この度、JASRACとのパートナーシップにより、7,500万を超える楽曲をクリエイターが利用できる環境が整備され、また、権利者の皆様の収益源の多様化の一助とさせていただくことを心よりうれしく思います。今後も日本の音楽業界やアーティストへの支援を継続・拡大し、様々な楽曲を利用したクリエイティブな動画が制作されることを楽しみにしています。
■YouTube 音楽パートナーシップ 日本 ディレクター:鬼頭武也
JASRACとのパートナーシップは、両者の誠実な協議をもちまして第5次の契約を迎えることができました。特に今回の契約更新に伴うJASRACとのContent IDの取り組みを通じて、継続して精度の高い楽曲利用特定と、音楽著作権者へのより透明性のある収益分配が実現していくことをうれしく思います。