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新製品も鋭意開発中

nwm、耳を塞がない完全ワイヤレス「MBE001」一般販売スタート。音漏れ防止技術で図書館でも使える

公開日 2023/04/05 19:29 編集部:杉山康介
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NTTソノリティは、同社nwm(ヌーム)ブランドの耳を塞がない完全ワイヤレスイヤホン「nwm MBE001」の一般販売を4月3日より開始した。価格はオープンだが、税込24,000円での実売が予想される。

nwm MBE001

nwmは、昨年11月にローンチされたNTTグループ初のコンシューマー向け音響ブランド。GREENFUNDINGにて実施していたMBE001のクラウドファンディングは3,300万円を超える支援を集め、この度の一般販売に至ったという。

4月3日からビックカメラ各店やECサイト、グループ系列のコジマ、ソフマップのECサイトにて販売中。Amazonでは4月中旬、ほか大手量販店では5月より順次展開予定だとしている。

NTTソノリティ代表取締役社長の坂井博氏によると、「一般的なイヤホンは『音に没入する』ことが目指す方向性だと思うが、我々はむしろ没入より、音楽リスニングと周りとのコミュニケーションを両立させたい、という思いを込めてブランドを立ち上げた」という。

NTTソノリティ代表取締役社長の坂井博氏

なかでもMBE001は「一緒に暮らせるイヤホンへ」をキーメッセージに、日常生活の中でずっと着けたまま過ごせるイヤホンを目指したとのこと。

本製品のキモとなるのが、“耳元だけに音を閉じ込める世界初の技術”「PSZ(Personalized Sound Zone)」。音に対して逆位相の音をぶつけることで相殺するという、原理的にはいわゆるアクティブノイズキャンセリング(ANC)と近いものだが、ANCが外部からのノイズをキャンセルするのに対し、PSZは「イヤホンから外部に漏れる音をキャンセルする」と、真逆のことを行うようなイメージだ。

また、ANCが聴こえる音に対してデジタル補正をかけるのに対し、PSZの場合、耳に届く音には一切補正をかけないため、「よりアコースティックな状態の音を楽しめる」とアピールする。

実際に装着したところ

「なるべく多くの方に使っていただきたい」としつつ、特に働きながら家事もこなすワーキングパパ・ワーキングママや、リモートワークやオンライン会議が多いビジネスパーソンに使ってほしいと説明。PSZで高い音漏れ防止性能を実現したため、オフィスや図書館などの静かな公共空間でも使えるとした。

ドライバーは12mm径のダイナミック型を搭載。連続再生時間は最大6時間で、充電は約2.5時間、BluetoothはVer.5.2、コーデックはSBC/AAC/aptXに対応。本体片側の質量は約9.5gで、IPX2相当の防水性能を備える。

iOS/AndroidアプリからEQやボタン操作設定が可能

なお、専用ケースはバッテリー非搭載なため、ケースをUSBケーブルで充電器などに接続した状態で本体をケースに戻して充電するかたちとなる。元々あまりポータブル性を重視していなかったことからこの仕様になったそうだが、市場の反応などを見つつ、新製品で仕様を変えていく可能性もあると語っていた。

ケースはバッテリー非搭載なため、フタ付きの充電ドッグのようなイメージだ

実際に使ってみたが、一般的なイヤホンと同じダイナミック型ドライバーを使っているため、耳を塞がないタイプながらナチュラルなサウンドだ。PSZの効果も高く、相手がそれなりの音量で音楽を聴いていても、50cmくらい離れた「普通の会話の距離感」であれば全く音漏れは感じられなかった。

nwmの技術開発チームには有名な音響・オーディオメーカー出身の方も多いらしく、今もさまざまな新製品を開発中だという。開発の状況次第ではあるが、今年度の後半くらいのオーディオイベントではまた新しい製品をお披露目できるかも、とのことだ。

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