アカウント共有の取り締まりの一環
Netflixで「ご利用世帯の登録」画面が表示された場合の対処法は?
Netflixが日本でのアカウント共有に対する取り締まりを強化。これに伴い、アカウントを「同一世帯に住んでいないユーザーと共有している」人宛にメールが送られはじめたが、実際にテレビに利用世帯の登録画面が表示されるようになった。
弊社では複数のWi-Fiネットワークを構築しており、そのなかで何台ものテレビを借りてNetflixを起動してはログイン/ログアウトを繰り返してきた。こうした使い方をしていたためか、Netflixからメールが届き、会社のテレビからNetflixアプリを起動したところ、次のようなメッセージが初めて表示された。
「Netflixアカウントは、お客様ご本人およびご同居の方々で共有してご利用いただくことを想定しています。お客様およびご同居の方は、お好きなデバイスでどこからでも簡単にNetflixをお楽しみいただけます。今からご案内する手順に沿って、このテレビがお客様のNetflixご利用世帯のテレビあることの確認を行ってください。」
先に進めるために「続ける」を押すと、「このテレビをNetflixご利用世帯のデバイスとして設定します」というメッセージとともに、「このテレビと同じインターネット接続でお客様のNetflixアカウントをご利用のデバイスは、自動的にこのNetflixご利用世帯に紐づけられます。」という説明が表示された。
ここでは「Netflixご利用世帯を設定」もしくは「あとで」の選択肢が与えられている。試しに「あとで」を選んでみると、「よろしいですか?」という確認と、「お客様がご自身でNetflixご利用世帯を登録しなかった場合、他の場所が自動的に登録されることがあります。その場合、そのNetflixご利用世帯に紐づけられていないデバイスのアクセスが制限される場合があります。詳細はNetflix.com/Householdをご覧ください」「Netflixご利用世帯は、テレビで[ヘルプ]メニューからいつでも登録または変更できます。」とアナウンスされた。
つまり契約者である自分が利用世帯として登録しないで、アカウントの共有先のユーザーが登録してしまった場合、メインユーザーのはずの自分が視聴に制限を受ける可能性があるということだ。
ここで「Netflixを視聴する」を選択すると、そのままいつものホーム画面に移動でき、問題なくコンテンツを再生することができた。また、その後Netflixアプリを終了して再起動しても、ホーム画面からスタートした。一度ログアウトして再ログインしてみてもホーム画面に移行するので、登録を求める画面が再度表示されるかどうかはわからないが、24時間あけてから再起動するなどの条件が設けられている可能性がある。
Netflixのヘルプの項目を見てみると、「Netflixご利用世帯の管理」メニューが増えており、ここに入ることで登録画面が表示された。
今度は「Netflixご利用世帯を設定」を選択。するとユーザー本人のアカウントであることを確認するとして、Netflixに契約した際のメールアドレス宛に手順を送信するか聞かれる。「メールを送信」したところ、「重要: Netflixご利用世帯登録リクエストの確認」という件名で、登録のリクエストを承認するメールが届いた。
リクエストを承認すると、ウェブブラウザでNetflixが自動で開き、そこに表示されている「Netflixご利用世帯の設定」というボタンを押すことで設定が完了する。
ちなみにこの挙動は、上述したように一度登録を後回しにした場合のものとなる。最初に今回の画面が表示された際にそのまま「Netflixご利用世帯を設定」を選んだ場合には、特にリクエストを承認するプロセスを経ることなく、デバイスの紐づけが行われ設定が完了するようだ。
利用世帯の設定においては、今回Netflixアプリを起動したテレビをはじめ、同じインターネット接続に紐づけられているNetflixデバイスをまとめて「Netflixご利用世帯に登録されているデバイス」として設定される。Netflixのヘルプページを確認すると、この検出は、IPアドレス、デバイスID、アカウントアクティビティなどの情報を使用して行われるようで「お客様のデバイスが実際にどこにあるか特定するために、NetflixがGPSデータを収集することはありません」と記されている。
利用世帯の登録または変更については、ヘルプメニューから「ご利用世帯の管理」を選択し、「Netflixご利用世帯を設定」または「Netflixご利用世帯を変更」を選んで「メールを送信」/「テキストメッセージを送信」すると、アカウントのメールアドレスもしくは電話番号に確認用リンクが送信される。届いた確認用リンクは15分有効で、この時間内にメールもしくはメッセージを確認する必要がある。
たとえば登録した利用世帯の変更が容易に行えるのであれば、少し手間だが使用する際にアカウント共有をしているユーザー同士が連絡を取って、変更処理するといった方法がとれるのではと思ったが、それを行うのは現実的ではなさそうだ。
Netflixのヘルプページによれば、テレビで視聴しない場合やテレビを持っていない場合は、「ご利用のアカウントにNetflixご利用世帯を登録する必要はありません」となっている。
様々な場所やシーンで利用できるスマートフォンやタブレットなどでは判別しにくいこともあり、利用世帯の基準をテレビに設定したのだろう。
しかしそうなると、Amazonの「Fire TV」シリーズや「Apple TV」といったデバイスがどういう扱いになるかや、プロジェクターにもNetflix対応モデルが増えている現状で、どこまでが今回の取り締まり強化の対象になるのかは不明瞭な部分がある。
今後、正式に規制が敷かれたとしても、その線引きが曖昧では知らぬ間に規約違反を犯してしまうことも出てきかねない。現状においても「家族で使用する分にはOK」と思って、遠く離れた家族とアカウント共有をしていたら今回の画面が表示されて驚いた、という方も少なくないのではないだろうか。
いずれにせよ、定められた制度に則って、利用世帯の登録を行い、正しい環境で使用すれば問題はない。しかし今後のわかりやすいルール設定と、周知が求められる。
弊社では複数のWi-Fiネットワークを構築しており、そのなかで何台ものテレビを借りてNetflixを起動してはログイン/ログアウトを繰り返してきた。こうした使い方をしていたためか、Netflixからメールが届き、会社のテレビからNetflixアプリを起動したところ、次のようなメッセージが初めて表示された。
「Netflixアカウントは、お客様ご本人およびご同居の方々で共有してご利用いただくことを想定しています。お客様およびご同居の方は、お好きなデバイスでどこからでも簡単にNetflixをお楽しみいただけます。今からご案内する手順に沿って、このテレビがお客様のNetflixご利用世帯のテレビあることの確認を行ってください。」
先に進めるために「続ける」を押すと、「このテレビをNetflixご利用世帯のデバイスとして設定します」というメッセージとともに、「このテレビと同じインターネット接続でお客様のNetflixアカウントをご利用のデバイスは、自動的にこのNetflixご利用世帯に紐づけられます。」という説明が表示された。
ここでは「Netflixご利用世帯を設定」もしくは「あとで」の選択肢が与えられている。試しに「あとで」を選んでみると、「よろしいですか?」という確認と、「お客様がご自身でNetflixご利用世帯を登録しなかった場合、他の場所が自動的に登録されることがあります。その場合、そのNetflixご利用世帯に紐づけられていないデバイスのアクセスが制限される場合があります。詳細はNetflix.com/Householdをご覧ください」「Netflixご利用世帯は、テレビで[ヘルプ]メニューからいつでも登録または変更できます。」とアナウンスされた。
つまり契約者である自分が利用世帯として登録しないで、アカウントの共有先のユーザーが登録してしまった場合、メインユーザーのはずの自分が視聴に制限を受ける可能性があるということだ。
ここで「Netflixを視聴する」を選択すると、そのままいつものホーム画面に移動でき、問題なくコンテンツを再生することができた。また、その後Netflixアプリを終了して再起動しても、ホーム画面からスタートした。一度ログアウトして再ログインしてみてもホーム画面に移行するので、登録を求める画面が再度表示されるかどうかはわからないが、24時間あけてから再起動するなどの条件が設けられている可能性がある。
Netflixのヘルプの項目を見てみると、「Netflixご利用世帯の管理」メニューが増えており、ここに入ることで登録画面が表示された。
今度は「Netflixご利用世帯を設定」を選択。するとユーザー本人のアカウントであることを確認するとして、Netflixに契約した際のメールアドレス宛に手順を送信するか聞かれる。「メールを送信」したところ、「重要: Netflixご利用世帯登録リクエストの確認」という件名で、登録のリクエストを承認するメールが届いた。
リクエストを承認すると、ウェブブラウザでNetflixが自動で開き、そこに表示されている「Netflixご利用世帯の設定」というボタンを押すことで設定が完了する。
ちなみにこの挙動は、上述したように一度登録を後回しにした場合のものとなる。最初に今回の画面が表示された際にそのまま「Netflixご利用世帯を設定」を選んだ場合には、特にリクエストを承認するプロセスを経ることなく、デバイスの紐づけが行われ設定が完了するようだ。
利用世帯の設定においては、今回Netflixアプリを起動したテレビをはじめ、同じインターネット接続に紐づけられているNetflixデバイスをまとめて「Netflixご利用世帯に登録されているデバイス」として設定される。Netflixのヘルプページを確認すると、この検出は、IPアドレス、デバイスID、アカウントアクティビティなどの情報を使用して行われるようで「お客様のデバイスが実際にどこにあるか特定するために、NetflixがGPSデータを収集することはありません」と記されている。
利用世帯の登録または変更については、ヘルプメニューから「ご利用世帯の管理」を選択し、「Netflixご利用世帯を設定」または「Netflixご利用世帯を変更」を選んで「メールを送信」/「テキストメッセージを送信」すると、アカウントのメールアドレスもしくは電話番号に確認用リンクが送信される。届いた確認用リンクは15分有効で、この時間内にメールもしくはメッセージを確認する必要がある。
たとえば登録した利用世帯の変更が容易に行えるのであれば、少し手間だが使用する際にアカウント共有をしているユーザー同士が連絡を取って、変更処理するといった方法がとれるのではと思ったが、それを行うのは現実的ではなさそうだ。
Netflixのヘルプページによれば、テレビで視聴しない場合やテレビを持っていない場合は、「ご利用のアカウントにNetflixご利用世帯を登録する必要はありません」となっている。
様々な場所やシーンで利用できるスマートフォンやタブレットなどでは判別しにくいこともあり、利用世帯の基準をテレビに設定したのだろう。
しかしそうなると、Amazonの「Fire TV」シリーズや「Apple TV」といったデバイスがどういう扱いになるかや、プロジェクターにもNetflix対応モデルが増えている現状で、どこまでが今回の取り締まり強化の対象になるのかは不明瞭な部分がある。
今後、正式に規制が敷かれたとしても、その線引きが曖昧では知らぬ間に規約違反を犯してしまうことも出てきかねない。現状においても「家族で使用する分にはOK」と思って、遠く離れた家族とアカウント共有をしていたら今回の画面が表示されて驚いた、という方も少なくないのではないだろうか。
いずれにせよ、定められた制度に則って、利用世帯の登録を行い、正しい環境で使用すれば問題はない。しかし今後のわかりやすいルール設定と、周知が求められる。