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当面はメーカー対応に

エミライ、「Hugo 2」などChord製品の日本国内でのバッテリー交換作業を中止。PSE未表示が判明

公開日 2023/07/26 15:32 編集部:松永達矢
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エミライは、6月1日より同社が取り扱いを開始したChord Electronics製品について、内蔵のリチウムイオン充電池がPSEマークが未表示であったと発表。法令遵守の観点から、日本国内でのバッテリー交換作業を中止するとアナウンスした。

「Hugo 2」

同社がChord Electronics製品の輸入代理業務を引き継ぐにあたり、改めて製品の法令適合性について確認したところ、内蔵バッテリーがPSEマーク未表示であることが明らかになったと説明している。対象製品は、「Hugo」「Hugo 2」「2go」「Mojo 2」「Poly」の5モデル。

電気用品安全法では、PSEマークの表示がないリチウムイオン充電池について、国内で修理・交換を行うことを禁じており、法令遵守の観点から、メーカーによりPSEマークの表示が行われるまで、日本国内でのバッテリー交換作業を中止する運びとなった。メーカーに対しても働きかけを行っているが、当面バッテリー交換作業はメーカー所在地であるイギリスで行われる。

これについて同社は、国外でバッテリー交換作業が行われることで、修理期間の延長やメーカー都合により修理のスケジュールが変更となる可能性が生じると案内している。併せて、製品保証期間の経過等の理由で、製品保証の対象外となる製品のバッテリー交換によって発生するメーカーへの輸送費は、ユーザーが負担する形となる。

また、本件に関する交換作業費用の見積もりと段取りについても照会中とのことで、現在メーカーからの回答待ちの状況のため、修理依頼の見積もりについても時間を要すると説明している。

なお、製品に内蔵されるリチウムイオン蓄電池そのものは、電気用品安全法施行令で定められた「単電池一個当たりの体積エネルギー密度が四〇〇ワット時毎リットル以上のもの」に該当する。また、経済産業省の『電気用品の範囲等の解釈について』では、「リチウムイオン蓄電池が機器に装着された状態で輸入・販売される場合は、当該機器の輸入・販売として取り扱う」とされているが、Chord Electronicsのモバイルレンジ製品については、「主として電子機器類の外付け電源として用いられるもの」ではないとしている。

したがって、出荷時の状態のままである限りPSEの対象にならないため、新品・中古品に関わらず、日本で販売することが可能となっている。

ユーザー自らによるバッテリー交換については、メーカー修理が受けられなくなる可能性と、電波法上の工事設計認証が無効になるとのことから控えるよう呼びかけている。本件について「メーカーと協力のうえ、修理体制の強化に努めてまいります。引き続き、弊社取扱製品をお引き立てのほど、よろしくお願い申し上げます」とコメントしている。

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