HOME > ニュース > オーディオテクニカ、“神秘の銘木”黒柿を使用するダイナミックヘッドホン「ATH-AWKG」

年内生産分の先行販売を実施

オーディオテクニカ、“神秘の銘木”黒柿を使用するダイナミックヘッドホン「ATH-AWKG」

公開日 2023/11/30 10:00 編集部:松永達矢
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
オーディオテクニカは、ハウジング部に「黒柿」を採用する密閉型ダイナミックヘッドホン「ATH-AWKG」を発表。12月8日(金)午前10時より年内生産分の先行販売を実施する。価格はオープンだが、税込605,000円前後での実売が予想される。

「ATH-AWKG」

ハイエンドオーディオシステム「鳴神(NARUKAMI)」の受注開始発表時に、一部仕様を変更した単体販売の予定が告知されていた黒柿採用ヘッドホンが正式に案内される格好だ。

ATH-AWKGの特徴である木材・黒柿は樹種ではなく、柿の木の中で内部に黒い紋様が現れたものを指す。内部に黒い模様ができる理由については現在も明らかになっていない上、100年以上経った古木でしか見つからないことから“神秘の銘木”とも言われている。本モデルでは、専門の職人による手作業の漆仕上げで塗装を行い、素材由来の優れた音響特性によるクリアで鮮明な音色を提供すると同社はアピールしている。

なお、本モデルは希少な木材である黒柿を使用することから受注生産での販売が予定され、年内生産分に限り、先行販売を行うことが発表された。以降の受注生産受付開始日など詳細については改めてアナウンスを行うとのことだ。

ヘッドホンの仕様は、ベースモデルとなる鳴神付属モデルの「AW-KG NARU」から、インピーダンス値を60Ωから48Ωへと変更。ヘッドホンアンプ/プリアンプ「HPA-KG NARU」との組み合わせを想定したチューニングは、より広範なデバイスとの組み合わせを想定して調整が行われている。付属品もA2DC to XLR-Mバランスケーブルのほかに、6.3mmの金メッキステレオ標準プラグを新たに同梱する。

「鳴神(NARUKAMI)」付属の“黒柿”ヘッドホン「AW-KG NARU」

ユニットは高磁束密度のドイツ製パーメンジュール磁気回路を採用した53mm径のドライバーを採用。音の輪郭まで細やかに表現する高純度の6N-OFCボビン巻きボイスコイル、ボイスコイルの動きを正確に追従する軽量と高耐久性を両立したチタニウムフランジを搭載する。ハウジングには二重構造により伸びやかな低域を実現する「D.A.D.S.(Double Air Damping System)構造」を採用している。

アーム部は軽量かつ、剛性の高いマグネシウム合金を採用することで装着感を向上。密閉性を高めて音漏れを軽減したと説明する。イヤーパッドとヘッドバンド部にはしなやかな肌触りの高耐久性シープスキン(羊革)を使用し、長時間の装着においても快適な使用感を提供する。

手作業による丁寧な組み立てや厳しい検査・品質基準をクリアした同社の日本国内工場にて生産され、黒柿で装飾された木製の収納ケースを同梱する。再生周波数帯域は5Hz - 45kHz、出力音圧レベルは102dB/mW、最大入力は2,000mW。

12月9日(土)・10日(日)にベルサール秋葉原にて行われる「ポタフェス2023冬 秋葉原」2Fの同社ブース(2F-21)では、本製品の展示および試聴コーナーを用意する。試聴への参加については当日会場で確認するよう呼びかけている。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE