直近に広がる巨大画面
Apple Vision Proは「あらゆる空間をパーソナルシアターに変える」。3D映画150本、180度の8K映像など
アップルが、2月2日に米国で発売するヘッドマウント型デバイス「Apple Vision Pro」のエンターテイメント機能をくわしく紹介している。これまでに明らかにされていたこともある一方、具体的なコンテンツ名など、初めて公開された情報もある。
アップルはApple Vision Proについて「空間コンピューティング」を実現するデバイスと位置づけている。外部カメラで撮影したユーザーの周囲の環境を表示しながら、それに重ね合わせてウインドウや各種エフェクトなどを表示することができる。
操作は視線トラッキングで行ったり、バーチャルキーボードを使ったりすることはもちろん、ジェスチャーや音声で行うことも可能だ。1月19日午前5時(太平洋時間)に始まる予約受付会を前に、米国のメディアが本機をいち早く試用した事前レビューも公開されている。
アップルは本機について「VR」「MR」「AR」などの言葉を一切使っていないが、基本的な構造は、既にあるこれまでのVRヘッドセットとさほど変わりない。ディスプレイには左右の目それぞれに、4K解像度を超えるマイクロOLEDを使っており、片目あたり2300万ピクセルに及ぶ。また、色再現性能が高いこと、HDRに対応していることも強調している。
また音質についても、デュアルドライバーを備えたイヤホンをヘッドバンド部に搭載。Dolby Atmosとロスレスオーディオに対応した、パーソナライズした空間オーディオを表現するという。さらに特筆すべきは、ユーザーの周りの音響特性を分析し、空間に合わせて音を最適化する機能も備えていることだ。なおロスレスオーディオについては、USB-C対応のAirPods Pro 第2世代モデルでも対応する(Lightning版は非対応)。
映像・音響ともに、アップル独自のこだわりや贅沢な仕様が満載されており、アップルは「Apple Vision Proは究極のエンターテイメントデバイス」とアピール。「あらゆる空間をパーソナルシアターに変える」としている。
なお映像の大きさは自由に調整でき、約1.5mの幅の大画面を、近くから見ているような感覚を得ることができるという。
真っ暗な環境にして、完全にコンテンツに没入することもできるが、「Environments」と呼ばれる機能により、砂漠や森林など、あらかじめ用意されている環境を呼び出し、その環境の中でコンテンツを見ることもできる。さらに、それらの環境をどの程度表示させるかを、デジタルクラウンを回転させることで調整することも可能だ。
Apple Vision Proで見ることのできるエンタメコンテンツは多岐にわたる。一つ一つ紹介していこう。
コンテンツのうち最もシンプルなのは、従来の2D映像を、ストリーミングやダウンロードしてバーチャルスクリーンに表示させるというものだ。コンテンツを楽しむアプリには、Apple TV+のほか、Disney+、ESPN、NBA、MLB、PGAツアー、Max、Discovery+、Amazon Prime Video、Paramount+、Peacock、Pluto TV、Tubi、Fubo、Crunchyroll、Red Bull TV、IMAX、TikTok、MUBIなどが用意されている。NetflixやYouTubeなど、アプリがないサービスについては、ウェブブラウザを使って見ることになる。
このうちDisney+については、Apple Vision Proならではの体験が得られるという。マンハッタンのダウンタウンを見下ろすマーベルのアベンジャーズタワーなど、4つの「Environments」があらかじめ用意され、リアルな世界にはない特別な環境でコンテンツが楽しめる。
また3D映画の視聴も強化。『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』『DUNE/デューン 砂の惑星』『スパイダーマン:スパイダーバース』『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』など、150以上の3D映画を楽しむことが可能だ。
3D映画を楽しむには、Apple TVアプリからレンタルまたは購入する。3D版映画を所有または購入しているユーザーは、追加料金は必要ない。
Disney+などいくつかのストリーミングサービスは、2D版と同時、あるいは直後に、最新作や人気作の3D版をVision Pro向けに提供する予定とのことだ。
アップルはApple Vision Pro向けに、「Apple Immersive Video」という新たなエンターテイメントフォーマットを開発した。これは180度3Dの8K映像と空間オーディオにより、まるでその場にいるかのような、環境に没入する体験が得られるものだ。
Apple Immersive VideoにはApple TVアプリからアクセスできる。アリシア・キーズのリハーサル・セッションをもとに作られたコンテンツや、フィヨルドの上空3,0000フィートの上にあるロープを歩いて行く「ADVENTURE」、世界最大のサイを間近に見られる「WILD LIFE」、先史惑星の体験ができる「PREHISTORIC PLANET IMMERSIVE」などのコンテンツが用意されている。
そのほか、Apple Vision Pro向けの専用無料アプリ「Encounter Dinosaurs」も同梱される。これは6,600万年以上前の白亜紀を体験し、巨大な恐竜たちと触れあえるインタラクティブコンテンツだ。
これらの高度なエンタメ体験を支えるため、上述したディスプレイやオーディオだけでなく、プロセッサーまで新開発した。新開発のR1チップは、瞬きの8倍の速さである12ミリ秒ごとに各ディスプレイに画像をストリーミングする。またMacなどに搭載されているM2チップも備え、CPU、GPU、Neural Engine、その他のカスタムテクノロジーも使い、画期的で電力効率に優れた性能を提供するという。
Apple Vision Proは、同梱される外付けバッテリーを使うと、一般的な使用で2時間、ビデオ再生で最大2.5時間使用できる。最近増えている3時間超の映画などを楽しむ場合は、USB-C充電ケーブルで電源に接続して使用したい。
アップルはApple Vision Proについて「空間コンピューティング」を実現するデバイスと位置づけている。外部カメラで撮影したユーザーの周囲の環境を表示しながら、それに重ね合わせてウインドウや各種エフェクトなどを表示することができる。
操作は視線トラッキングで行ったり、バーチャルキーボードを使ったりすることはもちろん、ジェスチャーや音声で行うことも可能だ。1月19日午前5時(太平洋時間)に始まる予約受付会を前に、米国のメディアが本機をいち早く試用した事前レビューも公開されている。
アップルは本機について「VR」「MR」「AR」などの言葉を一切使っていないが、基本的な構造は、既にあるこれまでのVRヘッドセットとさほど変わりない。ディスプレイには左右の目それぞれに、4K解像度を超えるマイクロOLEDを使っており、片目あたり2300万ピクセルに及ぶ。また、色再現性能が高いこと、HDRに対応していることも強調している。
また音質についても、デュアルドライバーを備えたイヤホンをヘッドバンド部に搭載。Dolby Atmosとロスレスオーディオに対応した、パーソナライズした空間オーディオを表現するという。さらに特筆すべきは、ユーザーの周りの音響特性を分析し、空間に合わせて音を最適化する機能も備えていることだ。なおロスレスオーディオについては、USB-C対応のAirPods Pro 第2世代モデルでも対応する(Lightning版は非対応)。
映像・音響ともに、アップル独自のこだわりや贅沢な仕様が満載されており、アップルは「Apple Vision Proは究極のエンターテイメントデバイス」とアピール。「あらゆる空間をパーソナルシアターに変える」としている。
なお映像の大きさは自由に調整でき、約1.5mの幅の大画面を、近くから見ているような感覚を得ることができるという。
真っ暗な環境にして、完全にコンテンツに没入することもできるが、「Environments」と呼ばれる機能により、砂漠や森林など、あらかじめ用意されている環境を呼び出し、その環境の中でコンテンツを見ることもできる。さらに、それらの環境をどの程度表示させるかを、デジタルクラウンを回転させることで調整することも可能だ。
人気ストリーミングサービスが専用アプリを提供。Disney+ではリッチな体験
Apple Vision Proで見ることのできるエンタメコンテンツは多岐にわたる。一つ一つ紹介していこう。
コンテンツのうち最もシンプルなのは、従来の2D映像を、ストリーミングやダウンロードしてバーチャルスクリーンに表示させるというものだ。コンテンツを楽しむアプリには、Apple TV+のほか、Disney+、ESPN、NBA、MLB、PGAツアー、Max、Discovery+、Amazon Prime Video、Paramount+、Peacock、Pluto TV、Tubi、Fubo、Crunchyroll、Red Bull TV、IMAX、TikTok、MUBIなどが用意されている。NetflixやYouTubeなど、アプリがないサービスについては、ウェブブラウザを使って見ることになる。
このうちDisney+については、Apple Vision Proならではの体験が得られるという。マンハッタンのダウンタウンを見下ろすマーベルのアベンジャーズタワーなど、4つの「Environments」があらかじめ用意され、リアルな世界にはない特別な環境でコンテンツが楽しめる。
150以上の3D映画が楽しめる。すでに所有していれば追加料金無し
また3D映画の視聴も強化。『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』『DUNE/デューン 砂の惑星』『スパイダーマン:スパイダーバース』『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』など、150以上の3D映画を楽しむことが可能だ。
3D映画を楽しむには、Apple TVアプリからレンタルまたは購入する。3D版映画を所有または購入しているユーザーは、追加料金は必要ない。
Disney+などいくつかのストリーミングサービスは、2D版と同時、あるいは直後に、最新作や人気作の3D版をVision Pro向けに提供する予定とのことだ。
180度8K映像が楽しめる「Apple Immersive Video」も新開発
アップルはApple Vision Pro向けに、「Apple Immersive Video」という新たなエンターテイメントフォーマットを開発した。これは180度3Dの8K映像と空間オーディオにより、まるでその場にいるかのような、環境に没入する体験が得られるものだ。
Apple Immersive VideoにはApple TVアプリからアクセスできる。アリシア・キーズのリハーサル・セッションをもとに作られたコンテンツや、フィヨルドの上空3,0000フィートの上にあるロープを歩いて行く「ADVENTURE」、世界最大のサイを間近に見られる「WILD LIFE」、先史惑星の体験ができる「PREHISTORIC PLANET IMMERSIVE」などのコンテンツが用意されている。
そのほか、Apple Vision Pro向けの専用無料アプリ「Encounter Dinosaurs」も同梱される。これは6,600万年以上前の白亜紀を体験し、巨大な恐竜たちと触れあえるインタラクティブコンテンツだ。
R1チップも新開発。バッテリー駆動の場合約2.5時間のビデオ再生が可能
これらの高度なエンタメ体験を支えるため、上述したディスプレイやオーディオだけでなく、プロセッサーまで新開発した。新開発のR1チップは、瞬きの8倍の速さである12ミリ秒ごとに各ディスプレイに画像をストリーミングする。またMacなどに搭載されているM2チップも備え、CPU、GPU、Neural Engine、その他のカスタムテクノロジーも使い、画期的で電力効率に優れた性能を提供するという。
Apple Vision Proは、同梱される外付けバッテリーを使うと、一般的な使用で2時間、ビデオ再生で最大2.5時間使用できる。最近増えている3時間超の映画などを楽しむ場合は、USB-C充電ケーブルで電源に接続して使用したい。