HOME > ニュース > SIVGA、“サファイア振動板”を採用した平面駆動開放型ヘッドホン「P2 PRO」

筐体は職人が手仕上げ

SIVGA、“サファイア振動板”を採用した平面駆動開放型ヘッドホン「P2 PRO」

公開日 2024/05/30 17:33 編集部:松原ひな子
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
01Diverse(株)は、同社取り扱いSIVGA(シブガ)から、世界初と謳う “サファイア振動板” を採用した平面駆動開放型ヘッドホン「P2 PRO」を、6月6日に発売する。価格はオープンだが、市場では税込79,800円前後での実売が予想される。

「P2 PRO」職人仕上げのため小ロット生産となる

P2 PROは、世界初と謳う「サファイア振動板」を平面駆動ドライバーに搭載した開放型ヘッドホン。通常は導電性のないサファイアに、28nm半導体の製造プロセスにて使用される深紫外線リソグラフィー装置を用いた特殊処理を施すことで導電性を向上させ、はめ込み細工で金属と組み合わせて作成した振動板と説明する。振動板サイズは97×76mm。

サファイア使用の経緯として、サファイアに特殊処理を施すことで導電性をもたせることが可能だった点と、安定した抵抗値を備えるというサファイア本来の特徴を受けて、ヘッドホンの平面振動板に適した素材と考えるに至ったと同ブランドは説明。本来絶縁に使われるサファイアの導電性向上を実現するために、3,000回以上のトライアンドエラーを繰り返したという。

振動板のサイズは 97×76mm

その結果で得られたデータを基に、プラズマグロー放電技術、イオン衝撃技術、超低温蒸着技術、PLASM洗浄技術などさまざまな技術を組み合わせ、多角的な振動板処理技術を開発。この新技術を用いることで、音質の更なる向上と音の一貫性を実現したとアピールした。

筐体にはウッド素材を採用。職人が素材の選定から目利きし、伝統的な手作業によって磨き上げて製造すると謳う。同ブランドは「仕上がりは個体によってすべて異なり、使い込むほど味が出て末永く楽しめる工芸品のような意匠を意識した」と説明している。

加工時のようす

また、金属部分にはCNC精密加工が施されたスチール製のパーツを採用。独特な表面処理とガンメタルの仕上げにより、ウッドとも調和のとれるデザインに仕上げたとする。特にヘッドフォンの筐体側面には、エッチング加工されたステンレスメッシュが埋め込まれており、内部保護の役割も担っているとのこと。

ヘッドバンドは人間工学に基づき、頭部の曲線にフィットする設計としている。また、スチールプレート一体型により、強度を維持しながら快適な付け心地をサポートするほか、バンド部分には柔らかい肌触りの山羊革を使用することで、頭部にフィットする快適な装着感を実現したという。

ヘッドバンドはスチールプレート一体型

イヤーパッドはビックデータに基づき、人の顔の形状を詳細に分析した3次元デザインを採用。耳への気密性と装着性を向上させ、長時間の使用でも快適に装着できるという。外周部分には柔らかく耐久性の高いレザーを、内部には低反発のスポンジをそれぞれ採用。軽量かつ優れたフィット感に寄与したとする。顔に触れる部分には肌触りの良いベロア素材を使用する。

イヤーパッドの顔に触れる部分は肌触りのよいベロア素材を採用している

接続コネクタに4.4mmバランスを装備。リケーブルも可能なほか、付属の4.4mmケーブルは高純度の6NOCC線を4芯編みで仕上げている。周波数特性は20Hz - 40kHz、感度は98dB±3dB、インピーダンスは32Ω。本体質量は435g(コード除く)。ほか付属品として、牛革ヘッドフォンケース、麻製ヘッドフォン収納ポーチ、3.5mm - 6.35mm変換プラグ×1、4.4mm - 3.5mm変換ケーブル×1を同梱する。

P2 PROパッケージ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック