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新開発技術「W型独立サスペンション設計」を導入

FIIO、北米産ブラックウォールナットハウジングの密閉型ヘッドホン「FT1」。自社開発60mmドライバー搭載

公開日 2024/09/06 10:00 編集部:長濱行太朗
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エミライは、同社取り扱いブランドFIIOから、密閉型ヘッドホン「FT1」を9月13日に発売する。価格はオープンだが、市場想定価格は税込28,600円前後。

「FT1」

ハウジングには、滑らかな木目と繊細な質感が原木の自然な美しさを存分に引き出す、北米産FASグレードのブラックウォールナットを厳選して採用。高密度の無垢材であるため、不要な共振を抑制し、定在波を低減する効果も備える。また、ハウジングの木目がモデルごとに異なるため、世界にひとつだけの特別なヘッドホンが手に入るという。

自社開発した大口径の60mmダイナミックドライバーを搭載し、高効率のエネルギー変換と優れた低域レスポンスを実現している。大口径であるゆえに低域の共振点を下げられるため、深みのある重低音と豊かなダイナミックレンジ、そして力強い音場を再生できるという。

自社開発の大口径60mm ダイナミックドライバー

ドライバーには「ナノウッドファイバー複合振動板」を採用。北欧産トウヒ木を原料とした木質繊維を主材料に使用しており、10工程以上にわたる特殊な製紙技術で、0.1mmの厚さながら、軽量で強靭な構造を成し得ている。さらに高内部損失のPU製サスペンションと組み合わせているため、暖かみのある音色による中域再生を実現している。また、化学合成膜とは一線を画す優れた高域特性と過度特性により、クリアな音を再現する。

「ナノウッドファイバー複合振動板」

新開発技術として「W型独立サスペンション設計」を導入する。従来の同サイズの振動板と比べて、有効振動面積を25.8%に拡大。加えて、大口径の25mmボイスコイルが硬質なドーム部を直接駆動することで、異なる材料間の振動伝達によるエネルギーロスを最小限に抑制し、精緻で力強い高音質再生を実現するという。

新開発技術「W型独立サスペンション設計」と通常の振動板の設計を比較

日本製の25mm「超極細CCAWボイスコイル」を投入して変換効率と駆動力を高め、クリーンで心地よいサウンドを表現する。コイル線は1本0.035mmという極細のものと軽量なKSV製ボビンを合わせることで、振動に繋がるパーツの質量を低減させ、早いレスポンスと残響の少ない音質となった。

25mm「超極細CCAWボイスコイル」

高密度無垢材ハウジング、迷路状の反射防止構造、特殊後室吸音材、U字型音響ダンパーなどにこだわった長年の設計技術を施すことで、最大26dBの優れた遮音性を確保した。

新開発の「U字型音響ダンパー」は優れた遮音性を実現するだけでなく、特定の長さと角度を持つ構造により空気の粘性を高め、エンクロージャーの共振周波数を低下させる効果を持つ。

内部に設置されている「コーン型エアフローガイド」は非常にユニークな構造となっており、ドライバーユニットを特定の角度に配置することで、人間の外耳道とほぼ平行に音波を導くことができ、定在波や高域の減衰を最小限に抑えること可能だ。

調整部分には3軸自在回転機構を用いており、ピッタリとフィットした装着感が得られる。約38cmのスライド、水平方向35度回転/垂直方向45度回転から調整できるようになっている。ヘッドバンドには耐久性を備え、12段階の滑らかな調整が可能なボールベアリングスライダーとスエード調の素材を採用。サイドに高級感のあるプロテインレザーを施した通気性に優れたファブリック製イヤーパッドも装備する。

3軸自在回転機構で装着性を高めている

ファブリック製イヤーパッドを標準装備

周波数特性は10Hz - 40kHz、感度は98dB/mW、インピーダンスは32Ω、ケーブル長は約1.5m、質量は約340g。付属品には、3.5mmアンバランスケーブル/4.4mmバランスケーブル(銀メッキOFC線)、3.5mm - 6.3mm変換アダプターを用意する。

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