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RCAとS/PDIF出力にも対応

Lotoo、AES/EBU出力も備えた手のひらサイズのUSB-DAC/DDC「PAW D2」

公開日 2024/10/15 19:50 編集部:松原ひな子
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トップウイングサイバーサウンドグループは、同社取扱いのLotooブランドより、手のひらサイズのUSB-DAC/DDC「PAW D2」を11月1日に発売する。価格は68,200円(税込)。

「PAW D2」

サイズ参考

PAW D2は、2020年に国外モデルとして発売された「PAW D1」をベースに、DACや各種DSPを搭載し、よりコンシューマー用途として使いやすく改良したUSB-DAC/DDC。USB Type-C入力を備えているほか、出力はRCA(アナログ)、AES/EBU、S/PDIF(ともにデジタル)に対応する。

本体背面

USB Type-C端子はUSB Audio Class 2.0に対応

同社は、近年プロ現場において「スマホやノートPCから手軽にライン/デジタル出力を得られるUSB-DAC/DDCが必要とされている」と指摘し、そのニーズに応える製品とアピールしている。

デジタルミキサー上に設置しての使用も想定されている

DACチップにはAKM「AKM4490」を採用。PCMの最大サンプリング周波数/量子化bit数は最大192kHz/24bitまでをサポートするほか、DSD64(DoP)に対応する。なお、現段階ではデジタル出力との互換性のため制限があり、今後のファームウェアのアップデートによって、アナログライン出力のみ、対応フォーマットをPCM384kHz/32bitおよびDSD128へ拡張する予定とアナウンスしている。

内部には独立したクロックIC「AK8412」とフェーズロックループ「PLL」を組み合わせて搭載し、低ジッター化を実現。USBクロックやSRCの影響を受けることなく、安定した出力を得ることができるという。

またデジタル出力端子は一般的なS/PDIF(光/同軸)に加えて、プロ用途のAES/EBUを搭載。AES/EBUによるバランス伝送では、よりピュアなデジタル伝送が可能という。デジタル出力端子は絶縁トランスを採用して干渉を抑制しており、正確なデジタル伝送を維持しながら、機器の安定性と安全性を実現したとする。

音質調整機能としてプリセットEQ/ATE(アルゴリズム音声フィルター)を搭載しており、EQはClassic/Pop/Rock/Headphone/ACG-1の5種、ATEはMovie/Game/Radio/Vinyl LP/Cassette/Dental(歯擦音の低減)/Near-field/Far-fieldの8種から選択して適用できる。DSPの制御は、ブランドの独自OSである「LTOS」とADI “Blackfin 706シリーズ” による。また今後のファームウェアアップデートで、機能拡張などを計画しているとのこと。

筐体は金属製で、高いシールド効果と耐久性を確保し、外来ノイズの影響と本体からのノイズ発生を抑制している。本体上面に配置されたOLEDディスプレイで再生やEQ/ATEの設定を確認できるほか、同じく上面の多機能コントロールホイールにて設定の操作ができる。外形寸法は98W×40H×41Dmm、質量は212g。

本体上面のOLEDディスプレイを装備

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