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「トーンチャンバーシステム」でドライバーと筐体素材の響きを引き出す

final、BAドライバーの可能性を引き出す新イヤホン「Sシリーズ」。真鍮/ステンレスの2モデル

公開日 2024/10/23 20:20 編集部:松原ひな子
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finalは、「バランスドアーマチュア(BA)型ドライバー新たな可能性を引き出す」をコンセプトにした有線イヤホン “Sシリーズ” 2モデルを10月30日(水)に発売する。ラインナップと税込価格は以下の通り。本日10月23日より予約受付も開始する。

【S series】
「S5000」(真鍮筐体):54,800円
「S4000」(ステンレス筐体):44,800円

「S5000」

「S4000」

Sシリーズは、同社がさまざまなイヤホン/ヘッドホンを手掛ける中で培ってきた独自の音響技術研究と設計ノウハウ、製造技術に基づき、BAドライバーの新たな可能性を引き出すことを目標に立ち上げられた新シリーズ。

第1弾モデルとなるS5000/S4000は、基本的な設計は共通ながら、それぞれ異なる筐体素材とチューニングを採用。S5000は、筐体素材に管楽器の素材として使われることの多い真鍮を採用し、柔らかで芳醇且つ濃密で繊細なサウンドが特長。一方のS4000は、筐体を剛性の高いステンレス切削パーツで構成し、シャープな響きで引き締まったストレートなサウンドが特長だとしている。

共通の音質技術として、新開発の「トーンチャンバーシステム」を搭載。ドライバーのフロント部に独自の音響空間を設けることで、BAドライバー本来の音響特性を活かしつつ、筐体素材による響きを引き出すという。

また、このシステムを正確に機能させるには筐体内の容積を精緻にコントロールする必要があるため、ドライバーユニットの固定を含め、内部の組み立て工程から接着剤をほとんど排除。音質に影響をおよぼさないごく一部に限り接着剤を使用しており、同社での分解/修理も容易になっているとのこと。

内部構造イメージ(左:S5000、右:S4000)

BAドライバーは片耳当たり2基搭載。どちらもフルレンジユニットで、音響特性を可能な限り同等にするため、通常よりも厳しい基準で選別やペアリングを行っている。さらに水平対向配置で搭載することで、内部の振動をキャンセルし、ドライバー自体の不要な共振を抑制した。

フルレンジのBAドライバーを2基搭載。「トーンチャンバーシステム」でドライバー本来の音色と筐体の響きを引き出す

イヤーピースは、独自開発の「FUSION-G」を3サイズ同梱。超密度フォーム/柔らかシリコン/高弾性シリコンの3素材を組み合わせたトリプルハイブリッド構造で、高い遮音性と圧迫感のない快適な装着感を両立したという。なお、本イヤーピースは単体販売も予定しており、後日改めてアナウンスするとしている。

3つの素材を採用する「FUSION-G」。後日単体販売も予定

0.78mm 2pinコネクターによるケーブル着脱に対応。付属ケーブルはシルバーコートOFC線を編み込んだ8芯構造で、柔らかく取り回しの良さにも配慮。2pinコネクターは制度の高い自社開発パーツを採用する。ケーブル長は約1.2m。このほか、シリコン製キャリーケース、イヤーフック「TYPE A」などが同梱される。

リケーブルに対応

ソフトシルバーコートケーブルが付属

筐体は円筒形デザインを採用し、表面にはブラスト仕上げを施した。通常の装着方法に加えて、耳掛けタイプの装着にも対応する。筐体とケーブルコネクターの接合部の角度はやや内振りに設計しており、ケーブルを身体によりフィットさせ、タッチノイズ軽減の軽減を図っている。

2モデルともブラスト仕上げを採用「S5000」(左)「S4000」(右)

S5000の感度は111dB、インピーダンスは47Ω。S4000の感度は112dB、インピーダンスは48Ω。質量はいずれも約28g。

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