PR100V型「100Z770N」のクオリティをレビュー
“ビッグサイズ・4K液晶レグザ”「Z990R」「Z770N」はプロも惚れる次世代の映像体験
テレビの進化における歴史には「大画面化」のキーワードを外すことはできない。ブラウン管から液晶へ、アナログからデジタルへといった主要技術の変遷はあるにせよ、ユーザーにとって最大のベネフィットは“より大画面でより高画質に”テレビを楽しめるようになったことだろう。
今冬にリリースされたレグザの新たなフラッグシップ・4K Mini LED液晶レグザ「110Z990R」は、大画面化トレンドの最先端をいくモデルだ。サイズは驚異の110V型を実現しており、ピーク輝度5,500nit、エリアコントロール4万分割超という広色域量子ドット液晶パネルモジュールと、最上位機の証である「新世代レグザエンジンZRα」(2024年版)を搭載する。
レグザの大画面化の勢いは止まらない。Mini LEDバックライト搭載のハイグレードクラス100V型「100Z770N」/85V型「85Z770N」、「ビッグサイズ・スタンダード」を標榜する85V型「85M550N」まで、ラインナップを一気に拡充した。
これらのモデルは、いずれもオーディオビジュアルの総合アワード「VGP2025」で高評価を獲得。110Z990R/100Z770Nは映像音響部会で「特別大賞」と部門金賞、85Z770Nは部門金賞、85M550Nは部門受賞を受賞しており、ビッグサイズ・4K Mini LED液晶レグザはプロも自信をもってお薦めできるクオリティの高さを備えている。本稿では、多数の優秀賞を獲得した“Z990Rシリーズ”/“Z770Nシリーズ”の魅力をお届けする。
110Z990R最大の強みは、なんといっても110V型のパネルサイズにあるが、これほどの大画面は一朝一夕の技術では駆動できない。基盤となる画音質技術がなければただ大きいだけになってしまい、誰もが納得するクオリティを実現することは不可能だ。
その点、レグザには実績豊富な映像処理エンジンがある。110Z990Rに最適化された「新世代レグザエンジンZRα」(2024年度版)は、ディープラーニングの成果を取り入れたAIを活用、ネット動画や地デジ放送などコンテンツを識別し最適な映像処理を施す「AIシーン高画質PRO」や、ネット動画で効果を発揮する「ネット動画ビューティPRO」「ネット動画バンディングスムーザーPRO」、地デジやBS放送のさまざまなノイズを低減する「地デジAIビューティPRO」や「ナチュラルフェイストーンPRO」といった、豊富な高画質機能を成し得ている。
広色域量子ドット技術を採用するだけでなく、液晶パネルに欠かせないエリアコントロール技術も磨かれた。4万以上に細分化されたエリアを緻密にコントロールし、5,500nit超というピーク輝度と引き締まった黒の高いコントラストを叶える「新開発Mini LEDファインエリアコントロール」や、点灯時間と電流をダイナミックに制御することで、さらに高コントラストな表現を可能にする「Mini LEDピーク輝度ブースト」という、110V型での大画面&高画質に欠かせないバックライトコントロール技術が導入されているのだ。
音響設計も抜かりない。20基のスピーカーを計122Wのマルチアンプで駆動する「重低音立体音響システムZIS」は、ホームシアター級の5.1.2chをテレビ1台で実現し、迫力とリアルさを兼ね備えたサウンドとしている。新開発の専用プロセッサでチャンネルごとに最適補正を行う「レグザイマーシブサウンド360 PRO」は、映画やコンサート映像など立体的な音場が求められるコンテンツに好適だ。また、ユーザーの視聴距離を感知して自動で適切な映像・音声処理を与える「レグザセンシング」やまるごと録画機能「タイムシフトマシン」など、フラグシップモデルならではの機能もカバーする。
100V型と85V型をラインナップする“Z770Nシリーズ”は、Mini LEDバックライトを搭載しており、レグザのハイグレードからスタンダードシリーズに採用されている映像処理エンジン「新世代レグザエンジンZR」(2024年度版)を採用し、大画面と高画質の両立を図っている。価格バランスも優れているビッグサイズ・4K Mini LED液晶レグザだ。
バックライトコントロール技術には「リアルブラックエリアコントロール」を採用。ネット動画の特性に合わせて高画質処理を施す「ネット動画ビューティ」をはじめ、バンディングノイズを低減する「ネット動画バンディングスムーザー」、人肌を自然に再現する「ナチュラルフェイストーン」、地デジやBS番組の高画質技術である「地デジAIビューティ」や「クラウドAI高画質テクノロジー」など、多数の高画質技術が投入されている。
音響面では、100V型は9基、85V型は7基のスピーカーを計60Wのマルチアンプで駆動する「重低音立体音響システムZ」に注目。パネル背面中央に設置したサブウーファー「重低音バズーカ」と「サイドツィーター」で描き出す音場は、サウンドバーなしでも映画を楽しめるレベル。上位機同様、リモコンマイクで部屋の音響特性を測定・補正する「オーディオキャリブレーション」を搭載しているから、どのような環境でも効果を発揮できる。
ここでは、注目モデルのひとつである100V型「100Z770N」のクオリティをチェックしていく。デモ映像で観る表現はなかなか高水準であり、実際の映像コンテンツでも近い実力が発揮されそうだ。映画コンテンツからネット動画まで、どのような映像作品に対しても高品位な映像調整を適切にかけてくれる「おまかせAI」の映像モードで確認した。
まずは、TVS REGZAのPR用ムービーを見てみよう。色味やコントラストといったポイントが絶妙に処理されている映像だが、元映像に対して掛けられている映像処理の部分を差し引いても、Mini LEDバックライトのコントラストのコントロールが巧みにできていることを実感できる。花火と夜空のコントラスト、動物の体表の自然な輝きは、Mini LEDパネルを適切に駆動できているから体感できる映像表現だ。
今冬にリリースされたレグザの新たなフラッグシップ・4K Mini LED液晶レグザ「110Z990R」は、大画面化トレンドの最先端をいくモデルだ。サイズは驚異の110V型を実現しており、ピーク輝度5,500nit、エリアコントロール4万分割超という広色域量子ドット液晶パネルモジュールと、最上位機の証である「新世代レグザエンジンZRα」(2024年版)を搭載する。
レグザの大画面化の勢いは止まらない。Mini LEDバックライト搭載のハイグレードクラス100V型「100Z770N」/85V型「85Z770N」、「ビッグサイズ・スタンダード」を標榜する85V型「85M550N」まで、ラインナップを一気に拡充した。
これらのモデルは、いずれもオーディオビジュアルの総合アワード「VGP2025」で高評価を獲得。110Z990R/100Z770Nは映像音響部会で「特別大賞」と部門金賞、85Z770Nは部門金賞、85M550Nは部門受賞を受賞しており、ビッグサイズ・4K Mini LED液晶レグザはプロも自信をもってお薦めできるクオリティの高さを備えている。本稿では、多数の優秀賞を獲得した“Z990Rシリーズ”/“Z770Nシリーズ”の魅力をお届けする。
■最上位エンジンで緻密なMini LEDコントロールを実現する“Z990Rシリーズ”
110Z990R最大の強みは、なんといっても110V型のパネルサイズにあるが、これほどの大画面は一朝一夕の技術では駆動できない。基盤となる画音質技術がなければただ大きいだけになってしまい、誰もが納得するクオリティを実現することは不可能だ。
その点、レグザには実績豊富な映像処理エンジンがある。110Z990Rに最適化された「新世代レグザエンジンZRα」(2024年度版)は、ディープラーニングの成果を取り入れたAIを活用、ネット動画や地デジ放送などコンテンツを識別し最適な映像処理を施す「AIシーン高画質PRO」や、ネット動画で効果を発揮する「ネット動画ビューティPRO」「ネット動画バンディングスムーザーPRO」、地デジやBS放送のさまざまなノイズを低減する「地デジAIビューティPRO」や「ナチュラルフェイストーンPRO」といった、豊富な高画質機能を成し得ている。
広色域量子ドット技術を採用するだけでなく、液晶パネルに欠かせないエリアコントロール技術も磨かれた。4万以上に細分化されたエリアを緻密にコントロールし、5,500nit超というピーク輝度と引き締まった黒の高いコントラストを叶える「新開発Mini LEDファインエリアコントロール」や、点灯時間と電流をダイナミックに制御することで、さらに高コントラストな表現を可能にする「Mini LEDピーク輝度ブースト」という、110V型での大画面&高画質に欠かせないバックライトコントロール技術が導入されているのだ。
音響設計も抜かりない。20基のスピーカーを計122Wのマルチアンプで駆動する「重低音立体音響システムZIS」は、ホームシアター級の5.1.2chをテレビ1台で実現し、迫力とリアルさを兼ね備えたサウンドとしている。新開発の専用プロセッサでチャンネルごとに最適補正を行う「レグザイマーシブサウンド360 PRO」は、映画やコンサート映像など立体的な音場が求められるコンテンツに好適だ。また、ユーザーの視聴距離を感知して自動で適切な映像・音声処理を与える「レグザセンシング」やまるごと録画機能「タイムシフトマシン」など、フラグシップモデルならではの機能もカバーする。
■大画面と高画質、価格バランスも優れる“Z770Nシリーズ”
100V型と85V型をラインナップする“Z770Nシリーズ”は、Mini LEDバックライトを搭載しており、レグザのハイグレードからスタンダードシリーズに採用されている映像処理エンジン「新世代レグザエンジンZR」(2024年度版)を採用し、大画面と高画質の両立を図っている。価格バランスも優れているビッグサイズ・4K Mini LED液晶レグザだ。
バックライトコントロール技術には「リアルブラックエリアコントロール」を採用。ネット動画の特性に合わせて高画質処理を施す「ネット動画ビューティ」をはじめ、バンディングノイズを低減する「ネット動画バンディングスムーザー」、人肌を自然に再現する「ナチュラルフェイストーン」、地デジやBS番組の高画質技術である「地デジAIビューティ」や「クラウドAI高画質テクノロジー」など、多数の高画質技術が投入されている。
音響面では、100V型は9基、85V型は7基のスピーカーを計60Wのマルチアンプで駆動する「重低音立体音響システムZ」に注目。パネル背面中央に設置したサブウーファー「重低音バズーカ」と「サイドツィーター」で描き出す音場は、サウンドバーなしでも映画を楽しめるレベル。上位機同様、リモコンマイクで部屋の音響特性を測定・補正する「オーディオキャリブレーション」を搭載しているから、どのような環境でも効果を発揮できる。
■「100Z770N」レビュー:花火と夜空のコントラストから輝きまで巧みに表現
ここでは、注目モデルのひとつである100V型「100Z770N」のクオリティをチェックしていく。デモ映像で観る表現はなかなか高水準であり、実際の映像コンテンツでも近い実力が発揮されそうだ。映画コンテンツからネット動画まで、どのような映像作品に対しても高品位な映像調整を適切にかけてくれる「おまかせAI」の映像モードで確認した。
まずは、TVS REGZAのPR用ムービーを見てみよう。色味やコントラストといったポイントが絶妙に処理されている映像だが、元映像に対して掛けられている映像処理の部分を差し引いても、Mini LEDバックライトのコントラストのコントロールが巧みにできていることを実感できる。花火と夜空のコントラスト、動物の体表の自然な輝きは、Mini LEDパネルを適切に駆動できているから体感できる映像表現だ。
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