FIIOデスクトップオーディオ、PW AUDIO記念ケーブルにも注目集まる
<ヘッドフォン祭mini>「A&ultima SP3000M」の “カッパーニッケル” モデルが初お披露目/カスタムIEM、“ながら聴き” の新製品が続々
本日2月8日(土)、フジヤエービック主催のポータブルオーディオイベント「冬のヘッドフォン祭 mini 2025」が、東京駅そばのステーションカンファレンス東京 6Fにて開催された。本稿では出展ブースのうち、Astell & Kern/Maestraudioブランドなどを取り扱うアユート、FIIO/WiiMブランドなどを取り扱うエミライの注目製品をお伝えする。
アユートが取り扱うAstell & Kernから今回初登場となったのが、最上位DAPを小型化した「A&ultima SP3000M」のバリエーションモデル“Copper Nickel”。その名の通り、筐体素材に銅とニッケルの合金(白銅)を採用しており、アルミニウム合金製の通常モデルよりもずっしりとした重みが感じられるようになっている。実は今回が世界でいち早いお披露目とのこと。今月中には正式アナウンス予定で、価格は約49万円程度が見込まれるという。
同ブランドでは以前、真空管アンプ搭載DAP「A&ultima SP2000T」においてもCopper Nickelモデルを展開した実績がある。今回もまた同様に、アルミニウムを上回る強度/耐腐食性と光沢感のある外観、通常モデルとは異なるニュアンスの音を楽しめることが期待できそうだ。
昨日7日に正式発表されたばかりのMaestraudio「MAPro1000 TEKKEN Edition」(税込16,500円、2月15日発売)も登場。3D格闘ゲーム『鉄拳 8』とコラボレーションしたデザインを採用するだけでなく、チューニングについても “格ゲー用” に再調整されたモデルとなっている。
低域を担当するダイナミックドライバーを、Maestraudioの姉妹ブランド・intimeのイヤホンで用いられた高品質ドライバーユニットに置き換えており、低域のレスポンスを向上。ケーブルも銀メッキOFC線とOFC線のハイブリッド構造として音のメリハリを強調し、格闘ゲームにおいて技を繰り出したり対戦相手にヒットさせた際の効果音がより聴き取りやすくなっているという。
このほか昨年のイベントから引き続き、SENDY AUDIOが開発中の平面磁界ヘッドホン「Aiva 2」や、Astell & KernとULTRASONEがコラボレーションした密閉型ヘッドホン「VIRTUOSO」も参考出展。VIRTUOSOは現在イヤーパッドの調整に取り組んでおり、そこが完成すれば発売はまもなくだそうだ。
エミライのブースでは、FIIOのデスクトップUSB-DAC/ヘッドホンアンプ「K17」が昨年から引き続き参考出展。昨年はシルバー仕上げの試聴機が用意されたが、今回はブラック仕上げのモデルがお披露目された。
デジタル部にはAKMのDACチップ「AK4499EX」×2と「AK4191」を据え、ディスクリート設計のヘッドホンアンプは最大4,200mWの大出力を実現。入力は有線接続だけでなくWi-Fi接続でのストリーミング再生にも対応と、デスクトップオーディオの中核となり得るスペックを備えている。会場では、今年1月17日に発売された開放型の平面磁界ヘッドホン「FT1Pro」(税込約3.6万円)や、ハウジングに木材を使用した密閉ダイナミック型ヘッドホン「FT1」(税込約2.9万円)といったFIIO製ヘッドホンとの組み合わせで試聴ができた。
また、会場では試聴ソースとしてWiiMのネットワークストリーマー「WiiM Ultra」からハイレゾストリーミングサービスQobuzを使用していたが、これに対して「来場者からの注目度が高まっていることが肌で感じられる」とブース担当者は傾向を語っていた。
須山歯研のカスタムIEMブランド・FitEarは、今月発表したばかりの新モデル「FitEar ROOM 2」(税込8万円前後)の試聴機を出展。2018年発売のシリーズモデル「FitEar ROOM」と合わせて聴き比べることができた。
「FitEarのサウンドとカスタムIEMのフィット感/遮音性をより身近に届ける」というコンセプトは共通するものの、今回のROOM 2は若手エンジニアが中心となって開発しており、キレよくすっきりとした、ワイドレンジな音に仕上がっているという。つまりROOM/ROOM 2はそれぞれ音質傾向が異なるということで、併売という形を取っていくそうだ。
nwmは “音を閉じ込める” 独自技術「PSZ」を活用した耳をふさがないイヤホン/ヘッドホンを試聴展示。1月29日にUSB Type-C仕様を追加ラインナップした有線エントリーイヤホン「nwm WIRED」(税込約6000円)や、初のヘッドホンタイプ「nwm ONE」(税込約4万円)をラインナップした。
イチオシは昨年11月に発売した完全ワイヤレスタイプの「nwm DOTS」(税込約2.4万)。円を基調としたコンパクトなデザインや、シリコンフック+可動式テールチップによる軽やかな装着感をぜひ体験してほしいと語っていた。
オリオラスジャパンからは、ケーブルブランドPW AUDIOが設立15周年を記念して製作した「No. 15」が登場。「ORT(Optimized Resistance Technology)」と名付ける、正/負の電気抵抗の比率を調整することで音質を調整する独自技術が特徴だといい、開場直後から注目を集めていた。
ほか、Oriolusブランドがエントリーモデルとして開発中だという2BAイヤホンや、透明窓から内部が見えるBluetoothアンプといった試作機が参考出展。また、新規取り扱いブランド・NiPO(ライポ)のフラグシップDAP「N2」(税込約41万円)の試聴機も用意されていた。
■小型ハイエンドDAP「A&ultima SP3000M」の “カッパーニッケル” モデルが初登場
アユートが取り扱うAstell & Kernから今回初登場となったのが、最上位DAPを小型化した「A&ultima SP3000M」のバリエーションモデル“Copper Nickel”。その名の通り、筐体素材に銅とニッケルの合金(白銅)を採用しており、アルミニウム合金製の通常モデルよりもずっしりとした重みが感じられるようになっている。実は今回が世界でいち早いお披露目とのこと。今月中には正式アナウンス予定で、価格は約49万円程度が見込まれるという。
同ブランドでは以前、真空管アンプ搭載DAP「A&ultima SP2000T」においてもCopper Nickelモデルを展開した実績がある。今回もまた同様に、アルミニウムを上回る強度/耐腐食性と光沢感のある外観、通常モデルとは異なるニュアンスの音を楽しめることが期待できそうだ。
昨日7日に正式発表されたばかりのMaestraudio「MAPro1000 TEKKEN Edition」(税込16,500円、2月15日発売)も登場。3D格闘ゲーム『鉄拳 8』とコラボレーションしたデザインを採用するだけでなく、チューニングについても “格ゲー用” に再調整されたモデルとなっている。
低域を担当するダイナミックドライバーを、Maestraudioの姉妹ブランド・intimeのイヤホンで用いられた高品質ドライバーユニットに置き換えており、低域のレスポンスを向上。ケーブルも銀メッキOFC線とOFC線のハイブリッド構造として音のメリハリを強調し、格闘ゲームにおいて技を繰り出したり対戦相手にヒットさせた際の効果音がより聴き取りやすくなっているという。
このほか昨年のイベントから引き続き、SENDY AUDIOが開発中の平面磁界ヘッドホン「Aiva 2」や、Astell & KernとULTRASONEがコラボレーションした密閉型ヘッドホン「VIRTUOSO」も参考出展。VIRTUOSOは現在イヤーパッドの調整に取り組んでおり、そこが完成すれば発売はまもなくだそうだ。
■FIIOのデスクトップオーディオが一層充実
エミライのブースでは、FIIOのデスクトップUSB-DAC/ヘッドホンアンプ「K17」が昨年から引き続き参考出展。昨年はシルバー仕上げの試聴機が用意されたが、今回はブラック仕上げのモデルがお披露目された。
デジタル部にはAKMのDACチップ「AK4499EX」×2と「AK4191」を据え、ディスクリート設計のヘッドホンアンプは最大4,200mWの大出力を実現。入力は有線接続だけでなくWi-Fi接続でのストリーミング再生にも対応と、デスクトップオーディオの中核となり得るスペックを備えている。会場では、今年1月17日に発売された開放型の平面磁界ヘッドホン「FT1Pro」(税込約3.6万円)や、ハウジングに木材を使用した密閉ダイナミック型ヘッドホン「FT1」(税込約2.9万円)といったFIIO製ヘッドホンとの組み合わせで試聴ができた。
また、会場では試聴ソースとしてWiiMのネットワークストリーマー「WiiM Ultra」からハイレゾストリーミングサービスQobuzを使用していたが、これに対して「来場者からの注目度が高まっていることが肌で感じられる」とブース担当者は傾向を語っていた。
■カスタムIEMも “ながら聴き” も、発表直後の新製品が多数ラインナップ
須山歯研のカスタムIEMブランド・FitEarは、今月発表したばかりの新モデル「FitEar ROOM 2」(税込8万円前後)の試聴機を出展。2018年発売のシリーズモデル「FitEar ROOM」と合わせて聴き比べることができた。
「FitEarのサウンドとカスタムIEMのフィット感/遮音性をより身近に届ける」というコンセプトは共通するものの、今回のROOM 2は若手エンジニアが中心となって開発しており、キレよくすっきりとした、ワイドレンジな音に仕上がっているという。つまりROOM/ROOM 2はそれぞれ音質傾向が異なるということで、併売という形を取っていくそうだ。
nwmは “音を閉じ込める” 独自技術「PSZ」を活用した耳をふさがないイヤホン/ヘッドホンを試聴展示。1月29日にUSB Type-C仕様を追加ラインナップした有線エントリーイヤホン「nwm WIRED」(税込約6000円)や、初のヘッドホンタイプ「nwm ONE」(税込約4万円)をラインナップした。
イチオシは昨年11月に発売した完全ワイヤレスタイプの「nwm DOTS」(税込約2.4万)。円を基調としたコンパクトなデザインや、シリコンフック+可動式テールチップによる軽やかな装着感をぜひ体験してほしいと語っていた。
オリオラスジャパンからは、ケーブルブランドPW AUDIOが設立15周年を記念して製作した「No. 15」が登場。「ORT(Optimized Resistance Technology)」と名付ける、正/負の電気抵抗の比率を調整することで音質を調整する独自技術が特徴だといい、開場直後から注目を集めていた。
ほか、Oriolusブランドがエントリーモデルとして開発中だという2BAイヤホンや、透明窓から内部が見えるBluetoothアンプといった試作機が参考出展。また、新規取り扱いブランド・NiPO(ライポ)のフラグシップDAP「N2」(税込約41万円)の試聴機も用意されていた。