TRUTHEAR、1DD+4BA構成のハイブリッドイヤホン「NOVA」。税込約3万円前後
株式会社スターズフュージョンは、中国のオーディオブランドTRUTHEAR(トュルースイヤー)から、1DD+4BA構成のハイブリッド型イヤホン「NOVA」を本日3月21日(金)より発売する。価格はオープンだが、税込30,800円前後での実売が予想される。

NOVAは、3ウェイ・クロスオーバー複合構造を用いた1DD+4BAドライバー搭載のハイブリッドイヤホン型イヤホン。低域用に10mm径の専用ダイナミック型ドライバーを備え、成熟した製造と加工技術による1磁路構造により、超低歪みと優れた低域性能をもたらすとアピールする。
中域と一部高域には、PUサスペンション+LCDpドーム複合振動板を採用したバランスドアーマチュア型(BA)ドライバーをデュアル搭載する。ダイナミック型ドライバーの周波数帯域と正確に一致させることで、高周波数帯域の設計目標に高度に適合したと説明する。
高域には同じくカスタム複合BA型ドライバーをデュアル搭載することで、帯域幅がさらに向上。中高周波数の複合BA型ドライバーの感度に合わせ、高周波数共振ピークのQ値を可能な限り低下させることで、より優れた高周波数性能を実現したと謳う。再生周波数帯域は20 - 20kHz、感度は123dB/Vrms(@1kHz) 。
この計5基のドライバー構成に加えて、高精度DLP-3Dプリント技術によって実現したフィルタリング機能を備える音響波導構造と、正確に計算されたRC周波数分割を採用。これにより、5つのドライバーがそれぞれに適した各音響波導の下で優れた性能を発揮できるという。

サウンド面では、Q値を下げるという新しいシステム設計により、温かさと柔らかさを兼備し、明確で自然な音を再生するとのこと。また、全周波数帯域で同じ位相を備えることで、一般的なマルチドライバーイヤホンで発生する接続問題を防ぎ、位相歪みを排除した自然な音を実現するとしている。
ハウジングはHeyGears製のDLP 3Dプリンターにて製造。素材には独自の医療グレード高透明樹脂を用いることで、複雑で繊細な音響波導構造を実現しつつ、印刷の精度と効率を確保すると謳う。また、エルゴノミクス形状の採用と軽量設計により、耳にしっかりとフィットするほか、皮膚に優しい素材を用いていることで安全面にも配慮している。
さらにフェイスプレートは、前キャビティや滑らかな曲線カバー、接合部に少量の接着剤を用いるといった「サンドイッチ構造」を備える高精度3Dプリントテクスチャパネルで製造。美しい外観と高耐久を両立したとする。
付属ケーブルは計448芯構成(112芯×4本)の新設計仕様で、導体には単結晶銅線を採用する。イヤホン側端子は0.78mm2Pinコネクター、プレーヤー側端子には3.5mmステレオプラグを装備する。

ほか付属品として、細径イヤーピースに加えて、高周波数共振ピークをさらに後方に移動させ、透明感のある美しい高音を表現すると謳うダブルフランジイヤーチップ(長/短)、快適な装着感と密閉性に優れるとするフォームイヤーチップを同梱する。