Kinera Imperial、白銅筐体に11ドライバーを搭載したハイエンドIEM「Thorking」
サウンドアースは、同社が取り扱うKinera Imperial(キネラ インペリアル)より、ハイブリッド型イヤホン「Thorking」を3月18日(火)より発売する。価格は377,980円(税込)。

片側あたり3種の異なるドライバーを合計11基搭載したハイエンドイヤホン。10mmダイナミックドライバーを低域用に1基、Knowles製バランスド・アーマチュア(BA)ドライバーを中低域用に2基と高域用に4基搭載。そして超高域用にSonion製の静電ドライバー4基を配置する。
ダイナミックドライバーの振動板には、適度な弾力性と強度、低密度を兼ね揃えた高分子素材を採用。直線振動効率を高め、自然で正確な音色の再生を実現するほか、3Dプリントされたアコースティック・フロント・チャンバーと組み合わせることで、圧力解放効率を最適化する設計としている。
中低域専用BAドライバーは、電子的クロスオーバーと物理的クロスオーバーを組み合わせた音響設計を取り入れている。これにより、低域の豊かさを高めると同時に、高域へのシームレスで自然な移行を担保するという。高域用BAドライバーについては、音響特性を高めるため2組の高周波ユニットの音響出力管を1つにまとめた構造を採用。高音域モジュールの音響伝搬の非直線的減衰を低減し、残響感と明瞭度を向上させたと謳う。
静電ドライバーは4基を搭載することで高域の倍音をより洗練し、安定した音の背景を作り出すとアピール。この設計により、周波数レスポンス・レンジが拡大し、広々とした広がりのあるサウンドステージを提供するとしている。
筐体素材には、内部振動を抑える効果に優れたキュプロニッケル(白銅)を採用。微細レベルの多孔質構造により、リアキャビティでの歪みの反射や干渉に対して消音効果を生み出すとのこと。表面は光沢のあるグロッシーシルバー仕上げとなる。
筐体デザインは、耳の各部位に加わる圧力を解析した上で、最終的に音響構造と装着感の両方を考慮しながらキャビティのサイズと形状を最適化。これにより、空洞が耳介周囲の皮膚に密着し耳への圧迫感の軽減に繋がったとする。また、サウンドチューブの角度についても耳の構造に合わせて調整を施すことで、音の伝達精度を高めたとする。

付属ケーブルは、1.2m長の7N OCCケーブルを用意。コネクタは0.78mm 2pin、プラグは4.4mmバランスを採用する。
周波数帯域は5Hz – 50kHz、感度は105dB、インピーダンス10Ω。付属品としてイヤーピース11ペア、2ポケットIEMポーチ、レザーケースなどを同梱する。