ズーム、大口径XYステレオマイク搭載のハンディレコーダー「H5studio」。“ジェットエンジンの音も歪みなく収音”
ズームは、業界初の19.4mm大口径XYステレオマイクを搭載するハンディレコーダー「H5studio」を、3月下旬に発売する。価格はオープンだが、同社直販サイト販売予定価格は42,900円。

最高192kHzサンプリング/32bitフロートの音質で、最大6トラック(4トラック+Stereo Mix)の同時録音が行えるハンディレコーダー。ショックマウント付きのXYステレオマイクには、業界初だという19.4mm大口径ダイヤフラムを採用。ジェットエンジンの轟音も歪みなく収音できると謳う最大140dB SPLの耐音圧設計で、レコーダー内蔵マイク史上最大のダイナミックレンジ123dBを実現したとアピールする。

2系統のXLR/TRSフォーン入力には、Fシリーズと同じEIN -127dBu超低ノイズ設計の高品質プリアンプを搭載。デュアルAD回路と32bitフロート処理の組み合わせにより、132dBの圧倒的なダイナミックレンジを確保。大音量でも音割れなく、微小な音でも高いS/Nを実現したという。
録音モードは、歪みのない録音が可能な「32bit Float」と広く汎用的に利用できる「16/24bit Fixed」を用意。専用スイッチにて誤操作なく切り替えることができるとしている。また、左右のゲイン調整については専用のノブを備えることで素早く直感的な操作性を目指した。

表示部は2.0型フルカラーLCD(320×240ドット)を装備。記録メディアはmicroSDHC/microSDXCカード(最大2TB)を採用。そのほか、振動や空調音などの低周波ノイズを抑えるローカットフィルターや、カメラに直接音声を送れる3.5mmステレオミニのLINE OUT端子、音声チェック用ヘッドホン端子、録音結果をその場でプレビュー再生できる最大250mW出力の内蔵スピーカーを搭載した。
単3電池4本で最大連続15時間の録音をサポート。別売のACアダプター「AD-17」、またはUSBモバイルバッテリーでの駆動にも対応する。外形寸法は86W×54.6H×206Dmm、質量は410g(電池含む)。別売オプションとして上述のACアダプターを含むアクセサリーパックや、デュアルAD対応マイクカプセルを用意。また2025年夏を目処に、2chのワイヤレスラベリアマイクカプセル「WLM-1」、映像機器と同期するタイムコードアダプター「TCA-1」の発売を予定する。