カシオ、設定を変えた9枚を1シャッターで撮れるコンデジEXILIM「EX-10」

カシオ計算機は、コンパクトデジタルカメラ“EXILIM（エクシリム）”の新フラグシップ機として撮影設定の異なる9枚を一度に撮れる「2軸ブラケティング機能」を搭載した「EX-10」を11月29日より発売する。価格はオープンだが8万円前後での実売が予想される。

■1回のシャッターで設定の異なる9枚を撮影

1/1.7型正方画素高速CMOSを搭載し、有効画素数は1,210万画素。Wi-Fiも内蔵するほかフルHD動画撮影にも対応している。

光学ズーム倍率は4倍（35mm換算28〜112mm）で、CMOSシフト方式の光学手ブレ補正やHS手ブレ補正なども搭載。液晶モニターサイズは3.5型で、記録媒体にはSD/SDHC/SDXCメモリーカードを採用している。

シャッターボタンを一度押すだけで、「フォーカスを合わせる場所」と「絞りの開き具合」などカメラの撮影値２種類を変化させながら9枚を連写する「2軸ブラケティング機能」を、レンズ一体型デジタルカメラとして世界で初めて搭載。

同機能では、フォーカス、絞り、ホワイトバランス、シャッタースピードなどの各種パラメータを変化させて、ワンシャッターで9枚を連写。2種類の設定をそれぞれ掛け合わせる2軸ブラケティングと、1種類の設定だけを変更する1軸ブラケティングを使用できる。

2種類のパラメータを3段階に自動変化させる「オートブラケティング」と、各パラメータの設定値を手動で調整できる「マニュアルブラケティング」を選択可能。オートブラケティングでは、「フォーカス×絞り」「ホワイトバランス×明るさ」「コントラスト×彩度」の2軸ブラケティング3種類と、1軸ブラケティング「シャッタースピード」（3枚連写）、合計4種類から選択できる。

マニュアルブラケティングでの2軸ブラケティングでは、「フォーカス×絞り」「ホワイトバランス×明るさ」「コントラスト×彩度」「彩度×明るさ」「コントラスト˜明るさ」の5種類から選択して、設定値を調整可能。

1軸ブラケティングでは「明るさ」「ホワイトバランス」「フォーカス」「絞り」「シャッタースピード」「ISO」「彩度」「コントラスト」の8種類から選択して、設定値を調整できる。

■Wi-Fiでのスマホ連携やタイムラプスなどにも対応

そのほか、デュアルCPUと2つの画像処理回路「EXILIMエンジンHS Ver.3」をブラッシュアップして搭載。レンズとセンサーの特性に最適化を図ることで、高速レスポンスに加えて、色再現性を向上したという。

また、RAW形式でも0.27秒の撮影間隔を実現。RAW現像ソフト「SILKYPIX Developer Studio4.0 for CASIO」の無償ダウンロード用IDも同梱する。

前述のようにWi-Fi内蔵で、スマートフォンの画面で構図やアングルなどをしながらリモート撮影可能な無料アプリも用意。そのほか機能面ではタイムラプス撮影やNDフィルター機能、最大1000fpsの「ハイスピードムービー」撮影機能なども備えている。

また、デザインや素材にもフラッグシップモデルとしてのこだわりを投入。マグネシウム合金（前後面パネル）とアルミ合金（上面パネル）で構成したスタイリッシュなボディを採用したほか、ファンクションリングとモードダイヤルは、アルミニウム無垢材からの削り出しを使用するなど細部に至るまで機能美を追求したという。

【問い合わせ先】
カシオ計算機 お客様相談室
TEL/03-5334-4611