価格は20万円+税
富士フイルム、世界初のF1.0/AF対応ミラーレス用レンズ「XF50mmF1.0 R WR」
富士フイルムは、F値1.0の明るさを実現したミラーレス用の大口径中望遠単焦点レンズ「フジノンレンズ XF50mmF1.0 R WR」を9月24日に発売する。価格は200,000円(税抜)。
開放F値1.0でオートフォーカス(AF)機能を搭載するミラーレスデジタルカメラ用として、世界初となる交換レンズ。柔らかく美しいボケ味により、ポートレート撮影に最適だと説明している。
構成は9群12枚で、非球面レンズを1枚、EDレンズを2枚使用する。最短撮影距離は0.7m、最大撮影倍率は0.08倍。絞りは9枚羽根の円形絞りで、最小絞りはF16となる。X-T4との組み合わせでは、-7EVまでのAFと6.5段のボディ内手ブレ補正に対応する。
絞り値により描写が変化する設計を採用。F1.0では背景ボケの柔らかさを重視して球面収差を残した設計。F1.2では「XF56mmF1.2」と同等の解像度によるシャープな描写が行える。またF2では「XF90mmF2」のように画面周辺まで口径食の少ない丸いボケを得ることができる。
また金型の精度を向上。ガラスモールドレンズ金型に超精密加工を施し、ボケの中に発生しがちな同心円状模様の抑圧を図ったことで美しいボケを実現するという。
F1.0では被写界深度が浅く(ピントの合う範囲が狭く)なるため、顔検出や瞳AFを使えるようにAF性能も追求している。リアフォーカス方式としフォーカスレンズを軽量化したほか、GMRセンサーによる高精度なレンズ位置検出とカムのガタ取り機構を採用。フォーカスレンズの停止位置精度も向上させた。
マニュアルフォーカスの操作性にもこだわっており、従来比8倍のMFリング分解能を実現。最短撮影距離から無限遠までを、約120度の回転角でカバーできるように設計している。
-10度の耐低温に加え、11箇所のシーリングにより防塵防滴性能も確保。そのほか、ブリージングを0.047%に抑えることで動画性能も考慮した。外形寸法はφ87×103.5mmで、質量は845g。フィルターサイズはφ77mmを採用する。
■F1.0であっても小型軽量を追求。開放時はボケ味を優先
製品の発表にあたり、メディア向けセッションも実施。開発にあたっての経緯や、写真家 高桑正義氏を招いてのトークセッションも実施された。
今回発表されたXF50mm F1.0R WRは、すでにロードマップで開発発表されており、2020年の発売が予定されていたもの。しかし当初は33mmとして発表され、最終的に50mmという形になったという。
33mmから50mmに変更された大きな理由は、「大きさと重さ」が影響しているとのこと。標準レンズとして使えるF1.0のレンズを作ろうと開発を進めていったところ、33mmでは全長140mm、重さ1,300gという、同社望遠ズームレンズに迫る大きさになってしまったという。
そこで、小型化させるために最適な焦点距離を模索。最終的にたどり着いたのが50mmだったと説明する。なお小型化の実現には、焦点距離だけでなく、開放時に解像度ではなくボケ味を優先させたことも寄与しているとのこと。
このボケ味について、写真家の高桑正義氏は「ふだんGFX100にGF110mm F2を組み合わせて使っている。XF50mmF1.0と撮り比べたが、ボケ感の違和感がなかった」と評価。APS-CのXシリーズであっても、今回のレンズを使うことで中判に迫るボケ味を表現できるようだ。
また高桑氏は軽量性についても言及。「X-T4につけたときのボランスが良い。持ち心地も良くて、すごく撮りやすい。サクサク撮ることができた」と使い勝手の良さを絶賛した。
開放F値1.0でオートフォーカス(AF)機能を搭載するミラーレスデジタルカメラ用として、世界初となる交換レンズ。柔らかく美しいボケ味により、ポートレート撮影に最適だと説明している。
構成は9群12枚で、非球面レンズを1枚、EDレンズを2枚使用する。最短撮影距離は0.7m、最大撮影倍率は0.08倍。絞りは9枚羽根の円形絞りで、最小絞りはF16となる。X-T4との組み合わせでは、-7EVまでのAFと6.5段のボディ内手ブレ補正に対応する。
絞り値により描写が変化する設計を採用。F1.0では背景ボケの柔らかさを重視して球面収差を残した設計。F1.2では「XF56mmF1.2」と同等の解像度によるシャープな描写が行える。またF2では「XF90mmF2」のように画面周辺まで口径食の少ない丸いボケを得ることができる。
また金型の精度を向上。ガラスモールドレンズ金型に超精密加工を施し、ボケの中に発生しがちな同心円状模様の抑圧を図ったことで美しいボケを実現するという。
F1.0では被写界深度が浅く(ピントの合う範囲が狭く)なるため、顔検出や瞳AFを使えるようにAF性能も追求している。リアフォーカス方式としフォーカスレンズを軽量化したほか、GMRセンサーによる高精度なレンズ位置検出とカムのガタ取り機構を採用。フォーカスレンズの停止位置精度も向上させた。
マニュアルフォーカスの操作性にもこだわっており、従来比8倍のMFリング分解能を実現。最短撮影距離から無限遠までを、約120度の回転角でカバーできるように設計している。
-10度の耐低温に加え、11箇所のシーリングにより防塵防滴性能も確保。そのほか、ブリージングを0.047%に抑えることで動画性能も考慮した。外形寸法はφ87×103.5mmで、質量は845g。フィルターサイズはφ77mmを採用する。
■F1.0であっても小型軽量を追求。開放時はボケ味を優先
製品の発表にあたり、メディア向けセッションも実施。開発にあたっての経緯や、写真家 高桑正義氏を招いてのトークセッションも実施された。
今回発表されたXF50mm F1.0R WRは、すでにロードマップで開発発表されており、2020年の発売が予定されていたもの。しかし当初は33mmとして発表され、最終的に50mmという形になったという。
33mmから50mmに変更された大きな理由は、「大きさと重さ」が影響しているとのこと。標準レンズとして使えるF1.0のレンズを作ろうと開発を進めていったところ、33mmでは全長140mm、重さ1,300gという、同社望遠ズームレンズに迫る大きさになってしまったという。
そこで、小型化させるために最適な焦点距離を模索。最終的にたどり着いたのが50mmだったと説明する。なお小型化の実現には、焦点距離だけでなく、開放時に解像度ではなくボケ味を優先させたことも寄与しているとのこと。
このボケ味について、写真家の高桑正義氏は「ふだんGFX100にGF110mm F2を組み合わせて使っている。XF50mmF1.0と撮り比べたが、ボケ感の違和感がなかった」と評価。APS-CのXシリーズであっても、今回のレンズを使うことで中判に迫るボケ味を表現できるようだ。
また高桑氏は軽量性についても言及。「X-T4につけたときのボランスが良い。持ち心地も良くて、すごく撮りやすい。サクサク撮ることができた」と使い勝手の良さを絶賛した。