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新開発センサーと画像エンジン搭載

フジフイルム、“Xシリーズ史上最高性能”の新フラグシップミラーレス「X-H2S」

公開日 2022/06/01 18:08 編集部:小野佳希
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富士フイルムは、新開発のセンサーと画像処理エンジンによって、同社ミラーレスデジタルカメラ 「Xシリーズ」史上最高性能を実現したというフラグシップモデル「FUJIFILM X-H2S」を7月14日より発売する。オープン価格だが税込35万円前後(ボディ単体)での実売が予想される。

FUJIFILM X-H2S

新たに積層型構造にすることで現行比約4倍となる信号読み出し速度を実現した約2,616万画素の裏面照射型センサー「X-Trans CMOS 5 HS」(APS-Cサイズ)と、現行比約2倍となる処理速度の高速画像処理エンジン「X-Processor 5」など新開発のデバイスを採用。これらにより、静止画・動画撮影ともに「Xシリーズ」史上最高性能を発揮すると同社がアピールする、シリーズの新たなフラグシップモデル。

レンズ(XF16-80mmF4 R OIS WR)装着イメージ

新センサーと新エンジンによって、最速40コマ/秒のブラックアウトフリー高速連写を実現。加えて、現行機と比べて約3倍となる、位相差情報の演算回数を実現したことで、連写中のAF/AE追従を可能にした。

新画像処理エンジン「X-Processor 5」

加えて、大容量のバッファーメモリーを搭載することで、連写時の連続記録枚数が大幅に増加。電子シャッター使用時に、JPEG画像では30コマ/秒、RAWファイルでは20コマ/秒の高速連写で1,000枚以上の写真を記録できる。

また、低感度撮影時においても、現行機と比べてより高い解像力を発揮するとのこと。加えて、高感度撮影時でも、ノイズをさらに抑制した高画質を実現しているという。

AFの予測アルゴリズムを刷新し、動体追従性能やゾーンAF、コントラストが低い環境下でのAF精度が向上。また、従来の顔・瞳AFに加えて、ディープラーニング技術を用いて開発した被写体検出AFも搭載。新たに動物・鳥・車・バイク・自転車・飛行機・電車をAIで検出することが可能になった。

動画撮影は6.2K/30Pや4K/120P 4:2:2 10bitでの記録が可能。動画撮影時のセンサー読み出し速度を1/180秒まで高速化し、ローリングシャッター歪みを抑制することで、動きのある被写体を違和感なく表現することが可能だともアピールしている。

また、ProRes 422 HQ・ProRes 422・ProRes 422 LTの3つのApple ProResコーデックに新たに対応。さらに、ProRes撮影時にはProRes 422 Proxyなどのプロキシ撮影も行える。また、ダイナミックレンジを14+stopに広げた「F-Log2」を新たに搭載している。

動画撮影ボタンを独立して配置。また、モニターを自在なアングルに調整できるバリアングル構造の162万ドット背面液晶モニターを搭載することで、動画撮影での使い勝手にも配慮している。

さらに、新規放熱構造を採用することで、動画撮影の記録時間を大幅に増加。4K/60Pの映像を240分記録することができるようになった。

ボディ内手ブレ補正機構も新開発のものを搭載。新センシング制御機能などにより、より微細なブレを検出し補正することで、5軸・最大7.0段の防振性能を実現した。

そのほか、CFexpress Type BカードとSDカードに対応したデュアルスロットを採用。高速書き込みが可能なCFexpress Type Bカードの使用により、X-H2Sの高速連写性能や動画性能を余すことなく引き出すことができるとしている。

天面の液晶画面や高剛性ボディの採用など、「FUJIFILM X-H1」からの基本デザインはそのままに、シャッター半押し時のシャッターストロークやAF ONボタンの押し心地の調整、各ボタンの材質の見直しを行い、ボタンの操作性も向上。さらに、大型グリップのデザインをより握りやすい形状に刷新している。

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