「ZV-1」から各部を大幅アップデート
ソニー、広角レンズ搭載のレンズ一体型“VLOGCAM”「ZV-1 II」6/23発売
ソニーは、Vlog向けカメラ “VLOGCAM” から、レンズ一体型タイプの新モデル「ZV-1 II」を6月23日(金)に発売。5月30日(火)から受注開始する。カメラ単体に加え、シューティンググリップ(GP-VPT2BT)キットをラインナップ。いずれも価格はオープンだが、カメラ単体が120,000円前後、シューティンググリップキットは156,000円前後(ともに税込)での実売が予想される。
2020年に発売された“VLOGCAM”初代モデル「ZV-1」をベースに、搭載レンズやマイク、操作性、インターフェースなど各部をアップデートしたモデル。5月16日にティザーサイトが公開されていたが、この度製品の詳細が明らかとなった格好だ。
ZV-1で高い評価を受けたという「商品レビュー用設定」「背景ぼけ切り替え機能」をはじめ、初めてカメラに触れるユーザーに向けた “かんたん撮影” を実現する機能はそのままに、ユーザーから寄せられた意見を数多く取り込みアップデート。カラーバリエーションについても、発売当初からブラック/ホワイトの2色をラインナップする。
一体型レンズには、「広角で撮りたい」とのユーザーのニーズを汲み取り、初代モデル搭載の24-70mm/F1.8-2.8のレンズから18mm-50mm/F1.8-4のレンズへと刷新。最短撮影距離は、広角側が最短5cm、望遠側が最短15cmとなっており、超広角かつ近接撮影が可能。動画でも写真でもダイナミックな撮影を楽しめるようになったと同社はアピールしている。
イメージセンサーは1.0型「Exmor RS」、画像処理エンジンは「BIONZ X」を搭載と、どちらも初代モデルを踏襲。内蔵NDフィルターも引き続き搭載されており、絞り値にして3段分、約1/8の光量まで調整が可能となっている。
手ブレ補正については、初代モデルの光学式センサーからアクティブモード(電子式)のみの搭載へと変更。これについて同社は「ZV-1とほとんど変わらない補正を電子式で実現したと考えている」とコメント。実際に記者が撮影動画を比較視聴したところ、その言葉の通り補正方式の差を感じさせない完成度だと感じられた。
AFは初代モデルの「ファストハイブリットAFシステム」「リアルタイムトラッキング」機能を踏襲しつつ、本モデルでは、動画時のAF挙動がアップデート。初代モデルでは人間のみの対応だった「リアルタイム瞳AF」が動物にも対応。撮影シーンや、撮影者の表現意図に合わせたフォーカシングを実現する「AFトランジション設定」「AF乗り移り感度」を新たにサポートする。
Vlog特化機能としては、シリーズ最上位機種の「ZV-E1」に搭載される「シネマティックVlog設定」「マイイメージスタイル」を小型軽量モデルでありながら採用。
シネマティックVlog設定は、アスペクト比をシネマスコープ(2.35:1)、フレームレート設定を24p(23.98p)で固定。さらに、ルックとムードを組み合わせた全17種類の画調を直感的に変更し「映画のワンシーンのような印象的な画」を簡単に撮影できるという。なお、ZV-E1との差異として、ルック設定の「S-Cinetone」が省略され、代わって「CLASSIC」設定が用意される。
マイイメージスタイルは、映像の明るさ、色合い、全10種のルックをプリセットする「クリエイティブルック」(単体でも使用可能)をタッチ操作で調整できる機能。静止画/動画共に使用可能で、明るさや色設定はスライドバーのタッチやホイール操作で段階的に適用し、自身のイメージする表現を気軽に楽しむことができる。こちらもZV-E1と異なる点として、背景ぼかしの調整には対応していない。
ほか動画撮影周りでは、初代モデルではハイフレームレート撮影だったスロー撮影が「スロー&クイックモーションフレームレート」モードに対応。より簡単にスローモーション/クイックモーション撮影が可能に。スローは最大5倍、クイックモーションは最大60倍をサポートする。XAVC Sフォーマットや、S-Log3、S-Gamut3.Cineなど業務用映像制作で採用されるフォーマットにも対応する。
筐体は初代モデルと変わらないサイズ感ながら、質量294gから292gへと軽量化を実現。背面モニターも初代モデルを踏襲する形で、3.0型のタッチパネルで、バリアングルを採用する。天面のボタンレイアウトは、エントリーモデルの「ZV-1F」同様の物となっており、初代モデルで備えられていた「MODEボタン」が「静止画/動画/S&C切換ボタン」に変更。より快適な操作感を提供するレイアウトに仕上げたとする。
また、天面部に搭載されるカメラを指向性3カプセルマイクから、指向性を選択できる「インテリジェント3カプセルマイク」へと変更。ZV-E1相当のスペックに強化された。
オート設定では、カメラが人物の顔や被写体を認識すると、自動的に内蔵マイクの指向性(前方/全方位)も切換。マニュアル設定では、セルフィー撮影時には前方、街の様子などを喋りながら撮影するといった場合には後方に設定するなど、指向性の切換が可能となっている。
さらに、「シューティンググリップ使用時のバッテリー交換が不便」という初代モデルの課題を改善。三脚用ネジ穴開口位置を変更することで、シューティンググリップを装着したままバッテリーやSDカードへのアクセスを容易とした。バッテリーは初代モデル同様の「NP-BX1」を使用する。
充電端子は初代モデルのUSB micro-BからUSB Type-Cへと変更。USB PDでの急速充電には非対応だが、充電しながらの撮影が可能となっている。メニュー画面についてもZV-E1などと同等のUIを採用。初代モデルにはなかった動画撮影中の強調表示や、動画時のセルフタイマー機能、撮影動画へのマーキング機能、専用アプリの「Creator's App」の対応など操作性を向上。さらに、アクセシビリティへの配慮として、メニュー画面の音声読み上げ機能を新たに搭載する。
インターフェースは上記の通りUSB Type-Cのほか、3.5mmマイクジャック/マイクロHDMIを備える。なお、同社の環境配慮の一環としてUSBケーブル、およびACアダプターは同梱されない。
2020年に発売された“VLOGCAM”初代モデル「ZV-1」をベースに、搭載レンズやマイク、操作性、インターフェースなど各部をアップデートしたモデル。5月16日にティザーサイトが公開されていたが、この度製品の詳細が明らかとなった格好だ。
ZV-1で高い評価を受けたという「商品レビュー用設定」「背景ぼけ切り替え機能」をはじめ、初めてカメラに触れるユーザーに向けた “かんたん撮影” を実現する機能はそのままに、ユーザーから寄せられた意見を数多く取り込みアップデート。カラーバリエーションについても、発売当初からブラック/ホワイトの2色をラインナップする。
一体型レンズには、「広角で撮りたい」とのユーザーのニーズを汲み取り、初代モデル搭載の24-70mm/F1.8-2.8のレンズから18mm-50mm/F1.8-4のレンズへと刷新。最短撮影距離は、広角側が最短5cm、望遠側が最短15cmとなっており、超広角かつ近接撮影が可能。動画でも写真でもダイナミックな撮影を楽しめるようになったと同社はアピールしている。
イメージセンサーは1.0型「Exmor RS」、画像処理エンジンは「BIONZ X」を搭載と、どちらも初代モデルを踏襲。内蔵NDフィルターも引き続き搭載されており、絞り値にして3段分、約1/8の光量まで調整が可能となっている。
手ブレ補正については、初代モデルの光学式センサーからアクティブモード(電子式)のみの搭載へと変更。これについて同社は「ZV-1とほとんど変わらない補正を電子式で実現したと考えている」とコメント。実際に記者が撮影動画を比較視聴したところ、その言葉の通り補正方式の差を感じさせない完成度だと感じられた。
AFは初代モデルの「ファストハイブリットAFシステム」「リアルタイムトラッキング」機能を踏襲しつつ、本モデルでは、動画時のAF挙動がアップデート。初代モデルでは人間のみの対応だった「リアルタイム瞳AF」が動物にも対応。撮影シーンや、撮影者の表現意図に合わせたフォーカシングを実現する「AFトランジション設定」「AF乗り移り感度」を新たにサポートする。
Vlog特化機能としては、シリーズ最上位機種の「ZV-E1」に搭載される「シネマティックVlog設定」「マイイメージスタイル」を小型軽量モデルでありながら採用。
シネマティックVlog設定は、アスペクト比をシネマスコープ(2.35:1)、フレームレート設定を24p(23.98p)で固定。さらに、ルックとムードを組み合わせた全17種類の画調を直感的に変更し「映画のワンシーンのような印象的な画」を簡単に撮影できるという。なお、ZV-E1との差異として、ルック設定の「S-Cinetone」が省略され、代わって「CLASSIC」設定が用意される。
マイイメージスタイルは、映像の明るさ、色合い、全10種のルックをプリセットする「クリエイティブルック」(単体でも使用可能)をタッチ操作で調整できる機能。静止画/動画共に使用可能で、明るさや色設定はスライドバーのタッチやホイール操作で段階的に適用し、自身のイメージする表現を気軽に楽しむことができる。こちらもZV-E1と異なる点として、背景ぼかしの調整には対応していない。
ほか動画撮影周りでは、初代モデルではハイフレームレート撮影だったスロー撮影が「スロー&クイックモーションフレームレート」モードに対応。より簡単にスローモーション/クイックモーション撮影が可能に。スローは最大5倍、クイックモーションは最大60倍をサポートする。XAVC Sフォーマットや、S-Log3、S-Gamut3.Cineなど業務用映像制作で採用されるフォーマットにも対応する。
筐体は初代モデルと変わらないサイズ感ながら、質量294gから292gへと軽量化を実現。背面モニターも初代モデルを踏襲する形で、3.0型のタッチパネルで、バリアングルを採用する。天面のボタンレイアウトは、エントリーモデルの「ZV-1F」同様の物となっており、初代モデルで備えられていた「MODEボタン」が「静止画/動画/S&C切換ボタン」に変更。より快適な操作感を提供するレイアウトに仕上げたとする。
また、天面部に搭載されるカメラを指向性3カプセルマイクから、指向性を選択できる「インテリジェント3カプセルマイク」へと変更。ZV-E1相当のスペックに強化された。
オート設定では、カメラが人物の顔や被写体を認識すると、自動的に内蔵マイクの指向性(前方/全方位)も切換。マニュアル設定では、セルフィー撮影時には前方、街の様子などを喋りながら撮影するといった場合には後方に設定するなど、指向性の切換が可能となっている。
さらに、「シューティンググリップ使用時のバッテリー交換が不便」という初代モデルの課題を改善。三脚用ネジ穴開口位置を変更することで、シューティンググリップを装着したままバッテリーやSDカードへのアクセスを容易とした。バッテリーは初代モデル同様の「NP-BX1」を使用する。
充電端子は初代モデルのUSB micro-BからUSB Type-Cへと変更。USB PDでの急速充電には非対応だが、充電しながらの撮影が可能となっている。メニュー画面についてもZV-E1などと同等のUIを採用。初代モデルにはなかった動画撮影中の強調表示や、動画時のセルフタイマー機能、撮影動画へのマーキング機能、専用アプリの「Creator's App」の対応など操作性を向上。さらに、アクセシビリティへの配慮として、メニュー画面の音声読み上げ機能を新たに搭載する。
インターフェースは上記の通りUSB Type-Cのほか、3.5mmマイクジャック/マイクロHDMIを備える。なお、同社の環境配慮の一環としてUSBケーブル、およびACアダプターは同梱されない。