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高い機動性と充実のインターフェースを兼備

キヤノン、6Kフルサイズセンサー搭載のプロ撮影用ミラーレス一眼「EOS S80」。85万円

公開日 2024/09/10 18:00 編集部:長濱行太朗
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キヤノンは、映像制作機器 “CINEMA EOS SYSTEM” にラインナップされるミドルクラス・ミラーレス一眼カメラ「EOS C80」を11月上旬に発売する。価格はオープンだが、市場予想税込価格は850,000円前後としている。

「EOS C80」

EOS C80は、同社のRFマウントを採用した「EOS C70」で培われた高い機動性と操作性を継承し、同じくRFマウントの「EOS C400」に搭載された6Kフルサイズ・裏面照射積層CMOSセンサーが投入されたモデル。

6K対応の35mmフルサイズ・裏面照射積層CMOSセンサーの有効画素数は約1900万画素、映像処理プラットフォーム「DIGIC DV 7」を連携させることで、広範囲によるAF、低輝度部から高輝度部までナチュラルなトーンによる色再現性、そして暗部ノイズの低減など実現するという。

6K/30p/12bitのRAW動画撮影を可能としており、併せて6KRAW素材から4K映像を切り出す6Kオーバーサンプリング処理を施した4K動画の撮影にも対応。DIGIC DV 7のディベイヤー処理によって、高画質な4K/60p・50pの動画撮影を実現する。ハイフレームレート記録では、最大2K/180p、4K・2K/120p記録までカバーする。

撮影時の照度に応じて、ISO 800/ISO 3200/ISO 12800の3段階からBase ISOをマニュアルで切り替えられるようになっており、Canon Log2/Log3/RAWの撮影においてBase ISOを選択できる。また、ダイナミックレンジを確保しながらも、S/N比が高いBase ISOにオートで切り替わる「自動切り替え」機能も備えている。ダイナミックレンジは、Canon Log2で最大16stopsに対応し、スキントーンを重視したフィルムライクなルックの「Canon 709」やモニタリングに適した「CMT709」もフォローする。

EOS C80では、合焦直前の際に緩やかに減速するオートフォーカス性能を備え、さらに進化したAF機能「デュアルピクセルCMOS AF II」も搭載する。高速・高精度・広範囲、そこにディープラーニングを活用したアルゴリズム「EOS iTR AF X」による高性能な被写体検出を加わったオートフォーカスを実現している。フォーカス操作後の被写体追尾にも対応する。

“CINEMA EOSシリーズ” のハンドヘルド撮影による基本スタイルは踏襲しながらも、 “EOS Rシリーズ” のコンパクトさと機動性の高さが融合されていることが特徴で、EOS Rシリーズの撮影の感覚で本格的なクオリティの動画撮影を可能にしているという。

上位機種譲りの高画質と高い機動性を両立させた

ジョイスティックは親指に近い位置に設置されており、素早い操作と設定変更が可能。本体部にマルチアクセサリシュー端子を搭載したことで、ハンドルユニット部上部にもマルチアクセサリシューが装着できるようになった。右手グリップ部には、前面電子ダイヤル/背面電子ダイヤル/SELECTダイヤル+SETボタンを自然に操作できる位置に装備。そして新たに六角形断面デザインを施したハンドルユニットを採用している。

長時間のノンストップ撮影を実現するべく、放熱ファンを搭載。ボディ内部の基盤に直接空気が当たらない独立気室ダクト構造を上位機種から継承しており、高い耐久性を確保する。入出力端子は、HDMI×1基、SDI OUT×1基、マイク(3pin XLR)×2基、マイク(ステレオミニ)×1基、ヘッドホン×1基、USB Type-C×1基、リモート×1基、LAN×1基を備える。

「Canon Virtual Production System」やリモートコントロール、IPストリーミング、「EOS VR SYSTEM」などの機能にも対応する。主な仕様として、記録動画フォーマットはCinema RAW Light/XF-AVC/XF-HEVC S/XF-AVC S、記録メディアはSDカード(UHS-II)×2、モニターは3.5型LCD(タッチパネル)、外形寸法は約160W×138H×116Dmm、質量は約1310g(本体のみ)。

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