ガジェットなぜかアップルのワイヤレス充電技術は難航しがち
アップル、ワイヤレス逆充電を開発中?「iPhone背面でAirPods充電」実現か
毎年のように「フラグシップiPhoneにワイヤレス逆充電がサポートされる」と予想されながらも、これまで実現してこなかった。それでも、アップルが本機能の開発を今なお続けているとの噂が報じられている。
ワイヤレス逆充電とは「ワイヤレス双方向充電」とも呼ばれる機能のこと。デバイス本体が無線充電できるだけでなく、他のワイヤレス充電機器にも給電できる技術だ。すでにGoogleのPixelシリーズやサムスンのGalaxyシリーズ、HUAWEI製品などに数年前から実装されており、特に目新しいものではない。
アップルはiPhone 12シリーズの時点で米FCC(連邦通信委員会)に「アクセサリーを逆充電できる」と届け出ていたが、ソフトウェア的に無効化していた。当時、アップルの社内事情に詳しいMark Gurman記者は、おそらくMagSafe経由で新型AirPodsに充電するつもりではないか? と推測していたことがある。
その後、iPhone 12用に登場したMagSafeバッテリーパックは、実質的な「逆充電」ができた。iPhoneをLightningケーブルで充電しているとき、装着中のバッテリーパックにも給電されるのだ。だが、アップルはこれをワイヤレス逆充電とは明言していなかった。
もしもワイヤレス逆充電が完全なかたちで実装されれば、iPhoneから様々なQi対応アクセサリーに充電できるようになるはずだ。とりわけアップル製品ユーザーの関心が高いのは、AirPodsの充電だろう。「AirPods充電ケースをiPhoneの背面に置く」だけで、いつでも給電が可能となるのだ。
今年初め、アップルはワイヤレス充電の次世代規格「Qi2」にMagSafe技術を提供していると明らかにしていた。この協力関係を通じて、iPhoneから他社のQi2対応製品にも充電が実現する可能性も生じている。逆に、Qi2に対応した上で自社のMFi認証を得た製品以外は充電できなくする仕組みを追加することもあり得る。
さて米9to5Macの情報筋によると、iPhone 14 Pro/Pro Maxでワイヤレス逆充電の完全サポートを望んでいたものの、発売までには間に合わなかったとのこと。それでもアップルのエンジニアはこの機能に取り組んでおり、将来のiPhoneに実装したいと考えているそうだ。
この機能の基礎としては、社内では独自の「ワイヤレスパワーアウト」ファームウェアを開発しているという。そこで焦点が当てられているのが放熱や充電効率など、iPhoneと他のデバイス間の充電速度の管理だと伝えられている。
さらに現在のMagSafe対応アクセサリーと同様の、ワイヤレス逆充電用の特別なユーザーインターフェイスも開発中だそうだ。これには画面上のアニメーションや、ワイヤレス充電が始まったと示す効果音なども含まれる予定だという。
もっとも、ワイヤレス逆充電が再び延期されるか、完全に中止となる可能性もあると付け加えられている。iPhoneやAirPods、Apple Watchなど3台を同時充電できるAirPowerも結局は発売中止となっていたが、アップルのワイヤレス充電技術は安全性や安定性を重視するためか、開発が難航する傾向があるようだ。
Source: 9to5Mac
ワイヤレス逆充電とは「ワイヤレス双方向充電」とも呼ばれる機能のこと。デバイス本体が無線充電できるだけでなく、他のワイヤレス充電機器にも給電できる技術だ。すでにGoogleのPixelシリーズやサムスンのGalaxyシリーズ、HUAWEI製品などに数年前から実装されており、特に目新しいものではない。
アップルはiPhone 12シリーズの時点で米FCC(連邦通信委員会)に「アクセサリーを逆充電できる」と届け出ていたが、ソフトウェア的に無効化していた。当時、アップルの社内事情に詳しいMark Gurman記者は、おそらくMagSafe経由で新型AirPodsに充電するつもりではないか? と推測していたことがある。
その後、iPhone 12用に登場したMagSafeバッテリーパックは、実質的な「逆充電」ができた。iPhoneをLightningケーブルで充電しているとき、装着中のバッテリーパックにも給電されるのだ。だが、アップルはこれをワイヤレス逆充電とは明言していなかった。
もしもワイヤレス逆充電が完全なかたちで実装されれば、iPhoneから様々なQi対応アクセサリーに充電できるようになるはずだ。とりわけアップル製品ユーザーの関心が高いのは、AirPodsの充電だろう。「AirPods充電ケースをiPhoneの背面に置く」だけで、いつでも給電が可能となるのだ。
今年初め、アップルはワイヤレス充電の次世代規格「Qi2」にMagSafe技術を提供していると明らかにしていた。この協力関係を通じて、iPhoneから他社のQi2対応製品にも充電が実現する可能性も生じている。逆に、Qi2に対応した上で自社のMFi認証を得た製品以外は充電できなくする仕組みを追加することもあり得る。
さて米9to5Macの情報筋によると、iPhone 14 Pro/Pro Maxでワイヤレス逆充電の完全サポートを望んでいたものの、発売までには間に合わなかったとのこと。それでもアップルのエンジニアはこの機能に取り組んでおり、将来のiPhoneに実装したいと考えているそうだ。
この機能の基礎としては、社内では独自の「ワイヤレスパワーアウト」ファームウェアを開発しているという。そこで焦点が当てられているのが放熱や充電効率など、iPhoneと他のデバイス間の充電速度の管理だと伝えられている。
さらに現在のMagSafe対応アクセサリーと同様の、ワイヤレス逆充電用の特別なユーザーインターフェイスも開発中だそうだ。これには画面上のアニメーションや、ワイヤレス充電が始まったと示す効果音なども含まれる予定だという。
もっとも、ワイヤレス逆充電が再び延期されるか、完全に中止となる可能性もあると付け加えられている。iPhoneやAirPods、Apple Watchなど3台を同時充電できるAirPowerも結局は発売中止となっていたが、アップルのワイヤレス充電技術は安全性や安定性を重視するためか、開発が難航する傾向があるようだ。
Source: 9to5Mac