5つのアプリを無償提供
PepperにIoTリモコンやバーチャルサラウンド機能搭載。ソフトバンクが新展開発表
ソフトバンクロボティクス(株)とソフトバンク(株)は、人型ロボット「Pepper」の取り組みに関する記者発表会を開催した。
新たに発表されたのは、Pepperを家庭で使う際に楽しめるロボアプリ群。5つのアプリを発表し、それぞれ無償で提供する。これらによって「Pepperと一緒に生活する楽しさを提供したい」と同社では説明する。
■「ねえ、ペッパー」で家電の音声操作が可能
まず注目したいのは、リモコンアプリ「iRemocon for Pepper」の提供だ。テレビやエアコンなどのコントロールを、Pepperへの音声操作を介して行うことができる。
iRemoconは、GLAMOが販売している、温度・湿度・照度センサーなどを搭載した高機能な学習リモコン。Wi-Fiに対応したiRemocon Wi-Fi本体は約2万円で販売されている。
iRemocon for Pepperは、このiRemoconと連動する専用アプリ。3月半ばに無償で提供する。Pepperの本体画面操作や音声操作で指示すると、iRemoconから赤外線信号を飛ばして操作する仕組みだ。
テレビ、エアコン、照明の操作があらかじめプリセットされており、テレビはスマホやタブレットからメーカー名を登録することでかんたんに連携することができる。
さらに赤外線コードを別途登録することで、プリセット機器以外の操作も可能だ。
音声操作を行う際のトリガーキーワード(Siriにおける「Hey,Siri」など、音声操作を受け付ける状態にするためのキーワード)は、現在のところ「ねえ、ペッパー」などいくつかの候補を考えているという。
また本アプリの提供に合わせて、Pepperのソフトウェアが改善され、音声操作を受け付ける距離が長くなるという。いまは近くで話しかけないと反応しないが、iRemocon for Pepperでは、3〜4m程度の距離でも操作できることが検証されているとのことだ。
■Pepperが「白戸家ぺぱ之輔」に扮して落語を演じる
またコルグと提携し、バーチャルサラウンド機能「Acoustage」を搭載したアプリの無償提供をまもなく開始する。
Pepperは耳の部分がスピーカーになっているが、そこからバーチャルサウンドを再生する。Acoustageはアプリ内にソフトウェアで実装しており、今後ほかのアプリにも応用が可能という。
バーチャルサラウンドを体験出来るアプリは2つ用意され、タイムトラベルして臨場感たっぷりの体験を楽しむ「バーチャルサラウンド『旅』体験」と、落語家・春風亭一之輔監修のもと、Pepperが「白戸家ぺぱ之輔」として落語を演じる「飛び出すロボ落語」が提供される。実際の振り付けや演出などは、春風亭一之輔のかなり厳しいダメ出しがあったとのこと。迫真の演技は以下の動画をご覧頂きたい。
■Pepperを自由に動かせるアプリ「Pepper maker」
そのほか脳トレアプリ「Pepper brain」、ヒーリングアプリ「Pepper healing」、見守りアプリ「Pepper view」なども提供する。
精神科医の名越康文氏が監修するヒーリングアプリ「Pepper healing」を体験してみたら、まずはユーザーの顔を撮影して、表情などから幸福度を解析。さらにPepperに話しかけると、その声からも心理状態を判断し、テンションの強さも評価する。
もし総合的にメンタルの調子が悪いと判断したら、ストレッチなどを提案し、その方法もPepperがレクチャーしてくれる機能も備えている。
また、Pepperを自由に動かしたり話させたりできるアプリ「Pepper maker」も発表された。ソフトバンクロボティクス 代表取締役社長の冨澤文秀氏によると「小学二年生でも操作できるように開発した」とのことで、パソコンを使ってアクションを並べ、必要な項目を入力するだけで、自由な振り付けとおしゃべりを設定できる。
このPepper makerは肝煎りのプロジェクトとして位置づけられている。プロジェクトのリーダーには、自身もPepperを購入したというロンドンブーツ一号二号の田村淳が就任した。「以前からPepperを自分の思うとおりに動かしたいと思っていた。それを冨沢社長にお話ししたら、実は既にそういうプロジェクトが進んでいると言われ、ぜひお手伝いさせてください、ということになった」と経緯を紹介した。
そのほか、発表会にはゲストとして益岡つばさも登壇。Pepperがカフェ店員になって注文を受けたりする機能や、決済する機能に感嘆の声を上げていた。
新たに発表されたのは、Pepperを家庭で使う際に楽しめるロボアプリ群。5つのアプリを発表し、それぞれ無償で提供する。これらによって「Pepperと一緒に生活する楽しさを提供したい」と同社では説明する。
■「ねえ、ペッパー」で家電の音声操作が可能
まず注目したいのは、リモコンアプリ「iRemocon for Pepper」の提供だ。テレビやエアコンなどのコントロールを、Pepperへの音声操作を介して行うことができる。
iRemoconは、GLAMOが販売している、温度・湿度・照度センサーなどを搭載した高機能な学習リモコン。Wi-Fiに対応したiRemocon Wi-Fi本体は約2万円で販売されている。
iRemocon for Pepperは、このiRemoconと連動する専用アプリ。3月半ばに無償で提供する。Pepperの本体画面操作や音声操作で指示すると、iRemoconから赤外線信号を飛ばして操作する仕組みだ。
テレビ、エアコン、照明の操作があらかじめプリセットされており、テレビはスマホやタブレットからメーカー名を登録することでかんたんに連携することができる。
さらに赤外線コードを別途登録することで、プリセット機器以外の操作も可能だ。
音声操作を行う際のトリガーキーワード(Siriにおける「Hey,Siri」など、音声操作を受け付ける状態にするためのキーワード)は、現在のところ「ねえ、ペッパー」などいくつかの候補を考えているという。
また本アプリの提供に合わせて、Pepperのソフトウェアが改善され、音声操作を受け付ける距離が長くなるという。いまは近くで話しかけないと反応しないが、iRemocon for Pepperでは、3〜4m程度の距離でも操作できることが検証されているとのことだ。
■Pepperが「白戸家ぺぱ之輔」に扮して落語を演じる
またコルグと提携し、バーチャルサラウンド機能「Acoustage」を搭載したアプリの無償提供をまもなく開始する。
Pepperは耳の部分がスピーカーになっているが、そこからバーチャルサウンドを再生する。Acoustageはアプリ内にソフトウェアで実装しており、今後ほかのアプリにも応用が可能という。
バーチャルサラウンドを体験出来るアプリは2つ用意され、タイムトラベルして臨場感たっぷりの体験を楽しむ「バーチャルサラウンド『旅』体験」と、落語家・春風亭一之輔監修のもと、Pepperが「白戸家ぺぱ之輔」として落語を演じる「飛び出すロボ落語」が提供される。実際の振り付けや演出などは、春風亭一之輔のかなり厳しいダメ出しがあったとのこと。迫真の演技は以下の動画をご覧頂きたい。
■Pepperを自由に動かせるアプリ「Pepper maker」
そのほか脳トレアプリ「Pepper brain」、ヒーリングアプリ「Pepper healing」、見守りアプリ「Pepper view」なども提供する。
精神科医の名越康文氏が監修するヒーリングアプリ「Pepper healing」を体験してみたら、まずはユーザーの顔を撮影して、表情などから幸福度を解析。さらにPepperに話しかけると、その声からも心理状態を判断し、テンションの強さも評価する。
もし総合的にメンタルの調子が悪いと判断したら、ストレッチなどを提案し、その方法もPepperがレクチャーしてくれる機能も備えている。
また、Pepperを自由に動かしたり話させたりできるアプリ「Pepper maker」も発表された。ソフトバンクロボティクス 代表取締役社長の冨澤文秀氏によると「小学二年生でも操作できるように開発した」とのことで、パソコンを使ってアクションを並べ、必要な項目を入力するだけで、自由な振り付けとおしゃべりを設定できる。
このPepper makerは肝煎りのプロジェクトとして位置づけられている。プロジェクトのリーダーには、自身もPepperを購入したというロンドンブーツ一号二号の田村淳が就任した。「以前からPepperを自分の思うとおりに動かしたいと思っていた。それを冨沢社長にお話ししたら、実は既にそういうプロジェクトが進んでいると言われ、ぜひお手伝いさせてください、ということになった」と経緯を紹介した。
そのほか、発表会にはゲストとして益岡つばさも登壇。Pepperがカフェ店員になって注文を受けたりする機能や、決済する機能に感嘆の声を上げていた。