時計メーカーとのコラボも積極的に展開
ソニー、スマートウォッチ第3世代モデル「wena 3」。Suica対応/新型心拍センサー搭載など高機能化
ソニーは、アナログ腕時計とスマートデバイスを融合したハイブリッド型スマートウォッチ「wena」の第3世代モデル「wena 3」を発売する。
本体にあたるスマートウォッチ機能を集約したバンド部は、SUS316Lステンレス製の「metal Silver」「metal Premium Black」、本革製の「leather Brown」「leather Premium Black」、シリコン製の「rubber」の5モデルをラインナップ。いずれも発売日は11月27日で、市場想定価格は以下の通り(すべて税抜)。
●「metal Premium Black」:35,000円前後
●「metal Silver」:33,000円前後
●「leather Premium Black」:32,000円前後
●「leather Brown」:30,000円前後
●「rubber」:24,000円前後
wena 3に合わせてデザインしたヘッド(アナログ時計部)として、インダストリアルデザイナー山中俊治氏が手掛ける「wena head designed by Shunji Yamanaka」3モデルを、バンド部と同じ11月27日に発売。また、カーデザイナーのファブリツィオ・ジウジアーロ氏が手掛けた「wena head designed by Giugiaro Architettura」2モデルを2021年3月12日に発売する。
【wena head designed by Shunji Yamanaka】
●「wena Three Hands Silver -Tokyo Edition-」:59,000円前後
●「wena Three Hands Silver -Pasadena Edition-」:59,000円前後
●「wena Three Hands Premium Black - Oxford Edition-」:60,000円前後
【wena head designed by Giugiaro Architettura】
●「wena Three Hands Silver designed by Giugiaro Architettura」:58,000円前後
●「wena Three Hands Premium Black designed by Giugiaro Architettura」:59,000円前後
さらに、時計メーカーシチズンとの初のコラボモデル「wena 3 -PROMASTER Edition-」、セイコーとのコラボモデル「wena 3 -BRIGHTZ Edition-」「wena 3 -SEIKO Mechanical Edition-」を、それぞれ台数限定にて11月27日より発売する。
●「wena 3 -PROMASTER Edition」(限定500台):99,000円前後(税抜)
●「wena 3 -BRIGHTZ Edition-」(限定200台):139,000円前後(税抜)
●「wena 3 -SEIKO Mechanical Edition-」(限定200台):84,000円前後(税抜)
2015年の「wena wrist」から数えて第3世代にあたる本モデルは、身に着ける喜び/高揚感を味わえる「アナログ時計としての価値」、最新テクノロジーを駆使した利便性が得られる「スマートウォッチとしての価値」の両方を高めることを目標にしたという。なお、これまでスマートウォッチタイプの製品は「wena wrist」のブランド名で展開してきたが、今後は「wena」にブランド名を統一するとのこと。
これまでバンド部の各コマに分散していたスマートウォッチ機構をさらに小型化/凝縮し、バックル内部への搭載を実現した。これによりバンド部のデザインの自由度が大幅に増し、ヘッドとバンド両方を時計メーカーが手掛けることも可能になっている。
バックル自体も可能な限り小型化し、従来モデル「wena wrist active」と比較して体積を30%/厚みを2.5mm削減。また、高度な加工技術を用いてシャーシやガラス、基板等をすべて円曲させたカーブドデザインに仕上げている。手首に沿った形状は装着感だけでなくセンサーの計測精度も高めているという。
バックル表面には各種情報を表示できる大画面有機ELタッチディスプレイを搭載し、傷から守るためコーニング社のGorilla Glassでカバー。従来モデル「wena wrist pro」よりも視認性を高めるため、有機ELに透過率の高いフィルムを採用、加えて照度センサーと連動する輝度調節機能も搭載した。
従来モデルから引き続き搭載するFelicaは、新たにSuicaへ対応。専用スマートフォンアプリ「wena 3」を介して、Suica発行やクレジットカード(Google Pay)によるチャージ、残高や前日分までの履歴表示が行える。
これまでと同様、iOSアプリ「おサイフリンク」で初期設定を行えば、Edy/iD/QUICPay/dPoint/ヨドバシカメラゴールドポイント等のおサイフケータイ対応電子マネー/サービスも利用可能。初期設定さえ行えば、おサイフリンクアプリが提供されていないAndroid端末とペアリングしても電子マネーが利用できる。
本体バッテリーは約1週間分を搭載し、それとは別に電子マネー機能用の予備電力を約24時間分確保。万一本体バッテリーが切れた場合も、予備電力が続く限り支払いやチャージが行える。
活動計部分の新要素として、緑LED+赤LEDの「デュアル光学式心拍センサー」を搭載する。一般的な心拍センサーは緑LEDのみで血流のヘモグロビン流量を計測し心拍数を算出するが、wena 3では赤LEDと独自開発のアルゴリズムを併用することで計測のノイズとなりうる筋肉の動きを検出、より正確な心拍数の算出が可能になったという。
デュアル光学式心拍センサーと加速度センサーの搭載により、wena 3では「Steps」「Heart Rate」「Sleep」「VO2 Max」「Stress&Recovery/Body Energy」の5項目を計測、管理できる。「Steps」では歩数/消費カロリー/移動距離、「Heart Rate」では心拍数と消費カロリー、「Sleep」では睡眠の深さを記録する。
「VO2 Max」は持久力の指標であるVO2 Max(最大酸素摂取量)を推定し、年代/性別に合わせて7段階で評価。「Stress&Recovery/Body Energy」では心拍のゆらぎから推定したストレス/リラックスの度合いや、一日のエネルギー残量が確認できる。
セキュリティ面の新機能として、発売後のアップデートにより紛失防止トラッキングタグ「MAMORIO」に対応。スマートフォンアプリから置き忘れた場所と時間を照会できる他、置き忘れ防止機能、MAMORIO社が提供する遺失物発見システム「クラウドトラッキング」、全国500路線以上の鉄道・バス事業者および商業施設に設置されている捜索ネットワーク「MAMORIO Spot」等が利用できる。反対にwena 3からは、ペアリングしたスマートフォンの音を鳴らすことが可能で、wena 3とスマートフォンで相互に位置の捜索を行える。
その他、音声アシスタントAmazon Alexa、電子ロック「Qrio Lock」の解施錠にも新たに対応。天気予報、タイマー、アラーム機能等も搭載する。
各モデル固有の特徴として、metalモデルはバンド部とヘッドをつなぐエンドピースのラインナップを拡充。従来の3種類(22/20/18mm)から7種類(24〜18mmまで1mm刻み)を用意し、多種多様なヘッドを取り付け可能となった。
rubberモデルは手首に装着した状態でも簡単にヘッドの着脱ができる、新設計のエンドピースコネクタを採用。ヘッドを外したままスマートバンドのように使うこともできる。
leatherモデルはそれぞれ品質や環境への影響、安全など一定の基準を満たした革素材を採用。本来の革の質感や風合いが楽しめるとしている。
■バンドの小型化により、ヘッドやコラボモデルのバリエーションも拡大
山中氏が手掛けるヘッド3モデルは、それぞれ東京/パサデナ/オックスフォードの風景をイメージしてデザインされている。4つのムーブメントを内蔵し、3つのサブダイアルはベゼルに食い込むように配置。サブダイアルを縁取るリングはガラス裏面に蒸着して立体感を生み出している。
ジウジアーロ氏が手掛けるヘッド2モデルはモータースポーツでの使用を想定したというデザインで、時計ヘッドを左右30度ずつ回転させられる特殊機構を搭載。いずれのモデルも、数多くの高級時計の製造実績がある秋田県湯沢市の協和精工(株)時計工場が製造を担当する。
シチズンとのコラボモデルPROMASTER Editionは、スポーツウォッチ「PROMASTER」のデザインをベースに、世界24都市の時刻を素早く切り替えられるエコ・ドライブ電波時計ヘッドとメタルバンドを搭載。
セイコーとのコラボモデルBRIGHTZ Editionは、ヘッドにソーラー電波時計の「ワールドタイム」モデルとブラックレザーバンドを採用したビジネスマン向けデザイン。またSEIKO Mechanical Editionはダイバーズウォッチ「セイコーダイバーズ」にインスパイアされたデザインを採用している。
また今後のwenaの展開として、時計メーカーと積極的に協業し、wena搭載製品のデザインクオリティ/バリエーションを拡大していくとのこと。その第1弾として、セイコーウォッチと共同開発した腕時計「wiredwena」を2021年1月15日に発売を予定している。
また、シチズン時計とのパートナーシップにより、2021年夏ごろにwena 3をシチズンのIoTサービス「Riiiver」に対応させる予定。wena 3搭載モデルの共同開発も行っていくという。
本体にあたるスマートウォッチ機能を集約したバンド部は、SUS316Lステンレス製の「metal Silver」「metal Premium Black」、本革製の「leather Brown」「leather Premium Black」、シリコン製の「rubber」の5モデルをラインナップ。いずれも発売日は11月27日で、市場想定価格は以下の通り(すべて税抜)。
●「metal Premium Black」:35,000円前後
●「metal Silver」:33,000円前後
●「leather Premium Black」:32,000円前後
●「leather Brown」:30,000円前後
●「rubber」:24,000円前後
wena 3に合わせてデザインしたヘッド(アナログ時計部)として、インダストリアルデザイナー山中俊治氏が手掛ける「wena head designed by Shunji Yamanaka」3モデルを、バンド部と同じ11月27日に発売。また、カーデザイナーのファブリツィオ・ジウジアーロ氏が手掛けた「wena head designed by Giugiaro Architettura」2モデルを2021年3月12日に発売する。
【wena head designed by Shunji Yamanaka】
●「wena Three Hands Silver -Tokyo Edition-」:59,000円前後
●「wena Three Hands Silver -Pasadena Edition-」:59,000円前後
●「wena Three Hands Premium Black - Oxford Edition-」:60,000円前後
【wena head designed by Giugiaro Architettura】
●「wena Three Hands Silver designed by Giugiaro Architettura」:58,000円前後
●「wena Three Hands Premium Black designed by Giugiaro Architettura」:59,000円前後
さらに、時計メーカーシチズンとの初のコラボモデル「wena 3 -PROMASTER Edition-」、セイコーとのコラボモデル「wena 3 -BRIGHTZ Edition-」「wena 3 -SEIKO Mechanical Edition-」を、それぞれ台数限定にて11月27日より発売する。
●「wena 3 -PROMASTER Edition」(限定500台):99,000円前後(税抜)
●「wena 3 -BRIGHTZ Edition-」(限定200台):139,000円前後(税抜)
●「wena 3 -SEIKO Mechanical Edition-」(限定200台):84,000円前後(税抜)
2015年の「wena wrist」から数えて第3世代にあたる本モデルは、身に着ける喜び/高揚感を味わえる「アナログ時計としての価値」、最新テクノロジーを駆使した利便性が得られる「スマートウォッチとしての価値」の両方を高めることを目標にしたという。なお、これまでスマートウォッチタイプの製品は「wena wrist」のブランド名で展開してきたが、今後は「wena」にブランド名を統一するとのこと。
これまでバンド部の各コマに分散していたスマートウォッチ機構をさらに小型化/凝縮し、バックル内部への搭載を実現した。これによりバンド部のデザインの自由度が大幅に増し、ヘッドとバンド両方を時計メーカーが手掛けることも可能になっている。
バックル自体も可能な限り小型化し、従来モデル「wena wrist active」と比較して体積を30%/厚みを2.5mm削減。また、高度な加工技術を用いてシャーシやガラス、基板等をすべて円曲させたカーブドデザインに仕上げている。手首に沿った形状は装着感だけでなくセンサーの計測精度も高めているという。
バックル表面には各種情報を表示できる大画面有機ELタッチディスプレイを搭載し、傷から守るためコーニング社のGorilla Glassでカバー。従来モデル「wena wrist pro」よりも視認性を高めるため、有機ELに透過率の高いフィルムを採用、加えて照度センサーと連動する輝度調節機能も搭載した。
従来モデルから引き続き搭載するFelicaは、新たにSuicaへ対応。専用スマートフォンアプリ「wena 3」を介して、Suica発行やクレジットカード(Google Pay)によるチャージ、残高や前日分までの履歴表示が行える。
これまでと同様、iOSアプリ「おサイフリンク」で初期設定を行えば、Edy/iD/QUICPay/dPoint/ヨドバシカメラゴールドポイント等のおサイフケータイ対応電子マネー/サービスも利用可能。初期設定さえ行えば、おサイフリンクアプリが提供されていないAndroid端末とペアリングしても電子マネーが利用できる。
本体バッテリーは約1週間分を搭載し、それとは別に電子マネー機能用の予備電力を約24時間分確保。万一本体バッテリーが切れた場合も、予備電力が続く限り支払いやチャージが行える。
活動計部分の新要素として、緑LED+赤LEDの「デュアル光学式心拍センサー」を搭載する。一般的な心拍センサーは緑LEDのみで血流のヘモグロビン流量を計測し心拍数を算出するが、wena 3では赤LEDと独自開発のアルゴリズムを併用することで計測のノイズとなりうる筋肉の動きを検出、より正確な心拍数の算出が可能になったという。
デュアル光学式心拍センサーと加速度センサーの搭載により、wena 3では「Steps」「Heart Rate」「Sleep」「VO2 Max」「Stress&Recovery/Body Energy」の5項目を計測、管理できる。「Steps」では歩数/消費カロリー/移動距離、「Heart Rate」では心拍数と消費カロリー、「Sleep」では睡眠の深さを記録する。
「VO2 Max」は持久力の指標であるVO2 Max(最大酸素摂取量)を推定し、年代/性別に合わせて7段階で評価。「Stress&Recovery/Body Energy」では心拍のゆらぎから推定したストレス/リラックスの度合いや、一日のエネルギー残量が確認できる。
セキュリティ面の新機能として、発売後のアップデートにより紛失防止トラッキングタグ「MAMORIO」に対応。スマートフォンアプリから置き忘れた場所と時間を照会できる他、置き忘れ防止機能、MAMORIO社が提供する遺失物発見システム「クラウドトラッキング」、全国500路線以上の鉄道・バス事業者および商業施設に設置されている捜索ネットワーク「MAMORIO Spot」等が利用できる。反対にwena 3からは、ペアリングしたスマートフォンの音を鳴らすことが可能で、wena 3とスマートフォンで相互に位置の捜索を行える。
その他、音声アシスタントAmazon Alexa、電子ロック「Qrio Lock」の解施錠にも新たに対応。天気予報、タイマー、アラーム機能等も搭載する。
各モデル固有の特徴として、metalモデルはバンド部とヘッドをつなぐエンドピースのラインナップを拡充。従来の3種類(22/20/18mm)から7種類(24〜18mmまで1mm刻み)を用意し、多種多様なヘッドを取り付け可能となった。
rubberモデルは手首に装着した状態でも簡単にヘッドの着脱ができる、新設計のエンドピースコネクタを採用。ヘッドを外したままスマートバンドのように使うこともできる。
leatherモデルはそれぞれ品質や環境への影響、安全など一定の基準を満たした革素材を採用。本来の革の質感や風合いが楽しめるとしている。
■バンドの小型化により、ヘッドやコラボモデルのバリエーションも拡大
山中氏が手掛けるヘッド3モデルは、それぞれ東京/パサデナ/オックスフォードの風景をイメージしてデザインされている。4つのムーブメントを内蔵し、3つのサブダイアルはベゼルに食い込むように配置。サブダイアルを縁取るリングはガラス裏面に蒸着して立体感を生み出している。
ジウジアーロ氏が手掛けるヘッド2モデルはモータースポーツでの使用を想定したというデザインで、時計ヘッドを左右30度ずつ回転させられる特殊機構を搭載。いずれのモデルも、数多くの高級時計の製造実績がある秋田県湯沢市の協和精工(株)時計工場が製造を担当する。
シチズンとのコラボモデルPROMASTER Editionは、スポーツウォッチ「PROMASTER」のデザインをベースに、世界24都市の時刻を素早く切り替えられるエコ・ドライブ電波時計ヘッドとメタルバンドを搭載。
セイコーとのコラボモデルBRIGHTZ Editionは、ヘッドにソーラー電波時計の「ワールドタイム」モデルとブラックレザーバンドを採用したビジネスマン向けデザイン。またSEIKO Mechanical Editionはダイバーズウォッチ「セイコーダイバーズ」にインスパイアされたデザインを採用している。
また今後のwenaの展開として、時計メーカーと積極的に協業し、wena搭載製品のデザインクオリティ/バリエーションを拡大していくとのこと。その第1弾として、セイコーウォッチと共同開発した腕時計「wiredwena」を2021年1月15日に発売を予定している。
また、シチズン時計とのパートナーシップにより、2021年夏ごろにwena 3をシチズンのIoTサービス「Riiiver」に対応させる予定。wena 3搭載モデルの共同開発も行っていくという。