これなら日本一周旅行も快適?
ボートにもなる電動自転キャンピングカー「BeTRITON」発売。東京への旅から着想【Gadget Gate】
ゴールデンウィークもいよいよ終わるが、これから夏に向けて、アウトドアレジャーがさらに楽しい季節がやってくる。
サイクリングやキャンプ、湖でボートを浮かべてのバスフィッシングなど楽しみは尽きないが、いま挙げたレジャーすべてに対応する電動自転車が、もうすぐ欧州で発売になる。
試作バージョンではZ-TRITONと呼ばれていた電動自転キャンピングカー「BeTRITON」は、電動自転車の後ろに屋根付きリヤカーをくっつけたような奇抜なデザインだが、このリヤカー部分が荷台兼宿泊用キャビネット、そして水上をたゆたうボートにもなる、おひとり様レジャーの心強い味方だ。
ルーフ部のソーラーパネルで車載のリチウムイオン電池を充電でき、電動アシスト自転車としては約30マイル(約48km)の駆動距離を提供、ボートとして使用する際は推進用モーターの電源にもなる。
キャビネットはアルミフレームとグラスファイバー製で、車輪にはサスペンションも装備する。ルーフ部分は前後にスライドするようになっており、トライク形態にすればシートベルトつきの”助手席”を用意可能。室内スペースもふたりが寝泊まりできるギリギリの広さを確保しているため、一人旅だけでなく、交互にペダリングして距離を稼ぐ「ふたり旅」も可能だ。
室内には折りたたみ収納式のテーブル、USB給電端子、簡易な収納スペースと照明、GPS、さらにはBluetoothスピーカーなどが備え付けられており、宿泊はそれなりに快適そうだ。
なお、ボートとして使うときは自転車の前輪部分を上に跳ね上げて固定し、ルーフ部分を前輪側へスライドすることで、前後逆向きのモーターボート(淡水専用)になる。またバッテリー切れに備えて、手漕ぎオールも付属する。
車載のバッテリーは、コンセント電源のあるところなら一晩でフル充電できるが、備え付けのソーラーパネルは100W程度の発電能力しかなく、毎日それだけでバッテリーを満たすことはできない。それでも電動アシスト自転車としての航続距離をいくらか延長することはできるだろう。
BeTRITONは現在市販に向けての生産体制を整えている最中で、1台あたりの価格は1万4500ユーロ(約200万円)になる見込みだ。まずは欧州でのみ販売をスタートし、その後出荷範囲を拡大していく計画とのこと。また、購入者が自分で組み立てるキットとして、より安価に販売することも検討中だ。
ちなみに、BeTRITONを開発するラトビアのアーバンデザイナー兼建築デザイナーAigars Lauzis氏によると、かつて自転車でロンドンから東京を目指して旅行していた際、オランダのアムステルダムでボートに乗っているときに、この多機能トライクのアイデアが浮かんだのだとか。
Lauzis氏のような冒険に近い旅行までは難しくても、たとえば子連れで近場の湖やダム、キャンプ場に出かけたりするのにもBeTRITONは活躍しそう。いつか日本でも発売してほしいものだ。
Source:BeTRITON
via:Electrek, Insider
※テック/ガジェット系メディア「Gadget Gate」を近日中にローンチ予定です。本稿は、そのプレバージョンの記事として掲載しています。
サイクリングやキャンプ、湖でボートを浮かべてのバスフィッシングなど楽しみは尽きないが、いま挙げたレジャーすべてに対応する電動自転車が、もうすぐ欧州で発売になる。
試作バージョンではZ-TRITONと呼ばれていた電動自転キャンピングカー「BeTRITON」は、電動自転車の後ろに屋根付きリヤカーをくっつけたような奇抜なデザインだが、このリヤカー部分が荷台兼宿泊用キャビネット、そして水上をたゆたうボートにもなる、おひとり様レジャーの心強い味方だ。
ルーフ部のソーラーパネルで車載のリチウムイオン電池を充電でき、電動アシスト自転車としては約30マイル(約48km)の駆動距離を提供、ボートとして使用する際は推進用モーターの電源にもなる。
キャビネットはアルミフレームとグラスファイバー製で、車輪にはサスペンションも装備する。ルーフ部分は前後にスライドするようになっており、トライク形態にすればシートベルトつきの”助手席”を用意可能。室内スペースもふたりが寝泊まりできるギリギリの広さを確保しているため、一人旅だけでなく、交互にペダリングして距離を稼ぐ「ふたり旅」も可能だ。
室内には折りたたみ収納式のテーブル、USB給電端子、簡易な収納スペースと照明、GPS、さらにはBluetoothスピーカーなどが備え付けられており、宿泊はそれなりに快適そうだ。
なお、ボートとして使うときは自転車の前輪部分を上に跳ね上げて固定し、ルーフ部分を前輪側へスライドすることで、前後逆向きのモーターボート(淡水専用)になる。またバッテリー切れに備えて、手漕ぎオールも付属する。
車載のバッテリーは、コンセント電源のあるところなら一晩でフル充電できるが、備え付けのソーラーパネルは100W程度の発電能力しかなく、毎日それだけでバッテリーを満たすことはできない。それでも電動アシスト自転車としての航続距離をいくらか延長することはできるだろう。
BeTRITONは現在市販に向けての生産体制を整えている最中で、1台あたりの価格は1万4500ユーロ(約200万円)になる見込みだ。まずは欧州でのみ販売をスタートし、その後出荷範囲を拡大していく計画とのこと。また、購入者が自分で組み立てるキットとして、より安価に販売することも検討中だ。
ちなみに、BeTRITONを開発するラトビアのアーバンデザイナー兼建築デザイナーAigars Lauzis氏によると、かつて自転車でロンドンから東京を目指して旅行していた際、オランダのアムステルダムでボートに乗っているときに、この多機能トライクのアイデアが浮かんだのだとか。
Lauzis氏のような冒険に近い旅行までは難しくても、たとえば子連れで近場の湖やダム、キャンプ場に出かけたりするのにもBeTRITONは活躍しそう。いつか日本でも発売してほしいものだ。
Source:BeTRITON
via:Electrek, Insider
※テック/ガジェット系メディア「Gadget Gate」を近日中にローンチ予定です。本稿は、そのプレバージョンの記事として掲載しています。