ホンダが本気で作った“乗れる”ポケモン!? 今週末限定でHondaウェルカムプラザ青山にて展示
3月7日(金)~9日(日)の3日間、本田技研工業青山本社ビル1Fのショールーム「Hondaウェルカムプラザ青山」(東京都港区)にて、同社のエンジニアが本気で制作したポケモン「ホンダコライドン」が展示されている。

ホンダコライドンは、ゲーム「ポケットモンスタースカーレット」に登場する伝説のポケモンをもとに、実際に人が乗って動くミライモビリティという形で作成。

大きさはゲーム内に設定に近い高さは約1.7m、全長2.89m。残念ながら現在は動くことはできないものの、今夏までには時速10㎞/h~15㎞/h程度の走行を目指している。

「ホンダコライドンプロジェクト」推進責任者である本田技研工業 二輪事業企画部 坂本順一氏(左)と開発責任者である本田技研工業 二輪事業企画部 萩原和也氏
開発はHondaの二輪・パワープロダクツ事業部および先進技術研究所より社内公募で集まった若手の有志40名で構成。基本的に業務時間外に作成をしたという。
プロジェクトの推進責任者である坂本氏によると、トヨタ技術会が“大人の本気が子供の夢になる”というメッセージと共に2024年3月に発表したトヨタミライドンに触発されたのが作成のきっかけとのこと。その後、7月に株式会社ポケモンに行った後、社内上層部の会議に起案。開発のGOサインが出たという。

トヨタ技術会が作成したトヨタミライドン
Hondaらしさを表現するため、先進技術研究所がもつ先進バランス技術を導入。人が乗っていても乗らなくても、浮き輪部分だけで自立できることを目標としている。また手足に関してはASIMOで培った技術を採用しているとのこと。ちなみにトヨタのミライドンは四足歩行が可能だが、Hondaは基本的に2輪で走行。その走行に合わせて手足が動くようにするという。

Hondaのロボティクス技術の象徴であるASIMO
数多くのポケモンの中でコライドンを選んだ理由は、Hondaが長年2輪のモータースポーツ活動で彩っているトリコロールカラーに近いからとのこと。

浮き輪の内部に後輪が収められている
Hondaウェルカムプラザ青山および本田技研工業青山本社ビルは、今年3月末をもって閉館する。ウェルカムプラザ青山との最後の思い出づくりに今週末、Hondaが本気で作ったポケモンを見に足を運ばれてはいかがだろうか?