筆頭株主となったことに関係か
イーロン・マスク、Twitterに「編集ボタン」が必要かとアンケート【Gadget Gate】
Twitterの筆頭株主になったことが判明したばかりの大富豪イーロン・マスク氏が、ユーザーに対して投稿済みツイートを編集可能にするためのボタンを実装すべきかを問うアンケートツイートを投稿した。
ツイートにはひと言「編集ボタン欲しい?」とだけ記され、選択肢には「yse」「on」と誤表記されたボタンが用意されている。一見したところでは、わざとふざけてやっているようなツイートとも思えるため、マスク氏のファンは思わず気軽にボタンを押してしまうかもしれない。
しかし、Twitterの現CEOであるパラグ・アグラワル氏は、今回のマスク氏のアンケートを引用リツイートし「このアンケートの結果は重要なものになるだろう。投票は慎重に」とのコメントでユーザーに注意を促している。
Twitterでは過去に何度か、投稿済みツイートの修正機能を実装するか否かについて論争があった。しかしTwitter共同創業者で当時のCEOだったジャック・ドーシー氏は2020年のはじめ、編集ボタンの実装について「現実的な検討を重ねたが、おそらくはこの先ずっと導入することはない」と返答していた。
具体的には、投稿済みのツイートを編集可能にすると、たとえばユーザーがあるツイートに共感してそれを “いいね” や “リツイート” したにもかかわらず、そのあとで当該ツイートが編集され、まったく逆の意味に変わってしまったら、リツイートしたユーザーは意図しない意見に賛同したことにされてしまうと、ドーシー氏は指摘していた。
また、ドーシー氏は「もともとTwitterはSMS時代にあったような短文メッセージのやりとりのためのサービスとして設計しているため、送ったらそれで終わり」なのだと説明。そして「初期SMSの雰囲気や感覚を残したい」ことも理由のひとつに挙げていた。
一方、イーロン・マスク氏はこれまでに何度か、自身の不用意なツイートのために訴訟を起こされている。その最たる例は、2018年にテスラの株式を非公開化すると述べ、そのために必要な資金も確保したという一連のツイートだ。
米証券取引委員会(SEC)はその発言によってマスク氏がテスラの株価を不正に操作した疑いがあるとして訴訟を起こし、最終的にマスク氏は和解条件としてテスラの会長職を退き、以後のツイートは必ず投稿前に第三者の確認を経るなどといった約束をしなければならなかった。
4月4日、マスク氏がTwitterの筆頭株主になったことに関して、CNBCの経済番組の専門家は「現在のところマスク氏は、パッシブステークとして株を取得したと考えられるものの、もっと積極的にTwitterに関与する可能性がある」と分析している。
Source: Elon Musk(Twitter)
via: Reuters
※テック/ガジェット系メディア「Gadget Gate」を近日中にローンチ予定です。本稿は、そのプレバージョンの記事として掲載しています。
ツイートにはひと言「編集ボタン欲しい?」とだけ記され、選択肢には「yse」「on」と誤表記されたボタンが用意されている。一見したところでは、わざとふざけてやっているようなツイートとも思えるため、マスク氏のファンは思わず気軽にボタンを押してしまうかもしれない。
Do you want an edit button?
— Elon Musk (@elonmusk) April 5, 2022
しかし、Twitterの現CEOであるパラグ・アグラワル氏は、今回のマスク氏のアンケートを引用リツイートし「このアンケートの結果は重要なものになるだろう。投票は慎重に」とのコメントでユーザーに注意を促している。
The consequences of this poll will be important. Please vote carefully. https://t.co/UDJIvznALB
— Parag Agrawal (@paraga) April 5, 2022
Twitterでは過去に何度か、投稿済みツイートの修正機能を実装するか否かについて論争があった。しかしTwitter共同創業者で当時のCEOだったジャック・ドーシー氏は2020年のはじめ、編集ボタンの実装について「現実的な検討を重ねたが、おそらくはこの先ずっと導入することはない」と返答していた。
具体的には、投稿済みのツイートを編集可能にすると、たとえばユーザーがあるツイートに共感してそれを “いいね” や “リツイート” したにもかかわらず、そのあとで当該ツイートが編集され、まったく逆の意味に変わってしまったら、リツイートしたユーザーは意図しない意見に賛同したことにされてしまうと、ドーシー氏は指摘していた。
また、ドーシー氏は「もともとTwitterはSMS時代にあったような短文メッセージのやりとりのためのサービスとして設計しているため、送ったらそれで終わり」なのだと説明。そして「初期SMSの雰囲気や感覚を残したい」ことも理由のひとつに挙げていた。
一方、イーロン・マスク氏はこれまでに何度か、自身の不用意なツイートのために訴訟を起こされている。その最たる例は、2018年にテスラの株式を非公開化すると述べ、そのために必要な資金も確保したという一連のツイートだ。
米証券取引委員会(SEC)はその発言によってマスク氏がテスラの株価を不正に操作した疑いがあるとして訴訟を起こし、最終的にマスク氏は和解条件としてテスラの会長職を退き、以後のツイートは必ず投稿前に第三者の確認を経るなどといった約束をしなければならなかった。
4月4日、マスク氏がTwitterの筆頭株主になったことに関して、CNBCの経済番組の専門家は「現在のところマスク氏は、パッシブステークとして株を取得したと考えられるものの、もっと積極的にTwitterに関与する可能性がある」と分析している。
Source: Elon Musk(Twitter)
via: Reuters
※テック/ガジェット系メディア「Gadget Gate」を近日中にローンチ予定です。本稿は、そのプレバージョンの記事として掲載しています。