編集部記者がダーツの旅で製品をテスト
“nav-u”どうでしょう - 見ず知らずの土地で「NV-U35」の自転車ナビを使ってみた
■浮間舟渡は意外と大きな駅だった
取材日当日、実際に浮間舟渡駅へ到着してみると意外に(と言っては失礼だが)大きな駅であることに少々驚いた記者。まずは駅前ロータリーでnav-uの電源をオンにし、「現在地」ボタンを押してGPSから情報を取得。そして目的地で赤羽駅を選択し、いよいよ旅路をスタートさせた。
最初はルート案内に従い、線路の高架沿いを突き進む。道中に「餃子の王将」を見つけ、ちょうど昼時だったこともあっていきなり休憩したくなったりもしたが、順調に旅は進んだ。
しかし、せっかく色々と試そうというのに順調に行きすぎるのも面白くない。そこで、わざとnav-uの指示を無視して違う道を選択してみた。
すると、すかさずnav-uからは「新しいルートを設定します」というアナウンスが聞こえてくる。道を間違えた際のルートの再設定もなかなかスムーズで、すぐに「100m先を右方向です」といった具合に案内し直してくれる。このあたりのレスポンスの良さはなかなか好印象だ。なお、余談だがわざと道を間違えたことでネコにも出会えた。
案内に従うと、ほどなくして元々走行していた道へと舞い戻る。そしてそのまましばらく走ると、隣駅の北赤羽へと到着。順調に赤羽へと近づいていることが確認でき、方向音痴な記者も少し安心した瞬間だった。
■あとは道なりでOKのハズが…
そしてその後、浮間橋なる橋を通って荒川を渡る。すると、次の交差点には「赤羽駅」と記された道路案内板が登場。どうやらあとは大きめな道を直進するだけでよさそうだ。
案内版、そしてnav-uの指示通りに交差点を直進する記者。ちょっとした坂が待ち受けていたりもしたが、取材当日はまだ残っていた桜を横目に旅路は順調に進む。その後、大きな団地の敷地に入り、車道は丁字路で左右どちらかにしか進めない道に突き当たった。だが、目の前には歩行者や自転車用の道が用意されており、ここで「自転車ナビ」機能の威力が発揮されることとなった。
しかし、ここにきて記者は生来の方向音痴っぷりを発揮。突き進んだ先に「駐輪場、この先」という案内を見つけ、nav-uからの案内がない場所で勝手に曲がるというミスを犯してしまった。
すぐさまnav-uからは「新しいルートを設定します」と言われ、ルートを間違ったことには気付いたのだが、そのときの記者は「この先には駐輪場しかない。行き止まりだ」と思いこみ、挙げ句の果てに団地内で迷子になるという事態に陥ってしまった(後日調べてみると、自転車も通れる階段が用意されているようだった)。
これで少しテンパってしまい、nav-uの再設定したルートをさらに無視して記者はますます迷走。結局10分ほど無駄な時間を使い、nav-uの案内でなんとか団地を抜け出すことができた。
その後、しばらくすると最終目的地である赤羽駅に到着。色々と寄り道をしながら、電車なら5分程度の距離を46分かけて移動し終えた記者だった。なお、「サイクルコンピューター」で計測した今回の消費カロリーは176kcal。たいした運動量ではなかった上に、完走記念にコーラを飲んでしまい、メタボ予防のチャンスを一気に無駄にしてしまった。
■AV機能も備えるため電車通勤/通学者にも使えるアイテム
ナビを持っているのに自分のせいで迷うという失敗もあったが、この「NV-U35」は自転車用のナビとしてもなかなか使えるアイテムだと記者は感じた。「徒歩ナビ」では雨に濡れないようにするルート設定なども可能で、徒歩用としてもおそらくかなり使えるのではないだろうか。
また、前述のように音楽や動画再生が可能なAV機能も備えており「おでかけ転送」にも対応。こちらの機能も試してみたところ、画面が小さいためアニメのオープニング/エンディングでのスタッフクレジットなどは少し見づらい面もあったが、概ね良好に動画も視聴できた。
こうした機能からすると、同製品を電車通勤/通学のお供として使うのも“アリ”なのではないかと思う。携帯電話やDAPなど、さらに小さい画面の機器を使い、ワンセグなどの動画を見ているような場合、本製品をその変わりのディスプレイとして利用するのだ。普段は、まだ慣れない土地や仕事で出かけた際に使う電子地図として持ち歩き、移動の電車の中では転送しておいた動画を視聴するというスタイルだ。
このように、ポータブルナビは自動車ユーザー以外でも意外と使えそうなアイテムだと感じた取材だった。