【連続レビュー】こだわりの音質と多彩な使いこなしを実現する「TX-8050」を高橋敦が速攻チェック
オンキヨーからネットオーディオに対応したプリメインアンプ「TX-8050」が4月21日に発売となる。手頃な価格ながらピュアオーディオアンプ、ネットワークプレーヤー、ホームシアター用アンプなど多彩な使い方ができる本製品を高橋 敦氏が試聴した。
こだわりの音質と多彩な使いこなしを実現する
ネットオーディオ対応プリメインが登場
LANやインターネットを活用し、CD以上のクオリティを持つデータ音源を楽しむ新しいオーディオスタイル「ネットオーディオ」が注目を浴びている現在、各社から様々なネットワークプレーヤーが発売されている。ネットオーディオに興味はあるけれど、どの製品を買おうか迷っているピュアオーディオファンにとって注目の製品が、この度オンキヨーから発売されるネットワーク機能付きプリメインアンプ「TX-8050」だ。
本機は「ネットワークステレオレシーバー」と名付けられたオンキヨーの新機軸製品。手頃な価格も大きなポイントだ。
DLNA1.5準拠のネットワーク再生機能は、同社がAVアンプにいち早く投入して磨き上げてきたもの。ネットワーク内のNASやPCに保存した音楽データの再生ができ、家の中のいろいろな場所にあるコンテンツを再生することが可能だ。「Compatible with Windows 7」認証も取得しているので、Windows Media Player 12経由で、PCからネットワーク内の他の機器に保存してある音楽データも楽しめる。動作の安定感など、さすがの完成度だ。WAV/FLAC/WMAロスレスにおいて96kHz/24bitにまで対応するのもポイント。CD以上のクオリティを持つ音源もぱっちり楽しむことができる。
ネットワーク再生は付属リモコン+本体ディスプレイでも操作できるが、ディスプレイは小さく日本語表示も非対応であることからあまり実用的ではない。iOS向けのコントローラーアプリでの利用が主になるだろう。オンキヨー純正アプリ「Onkyo Remote」も当然利用できる。
ネットワーク関連ではradiko対応も大きなトピックだ。本機はAM/FMチューナーも搭載するが、radikoならば電波状況によらずにクリアな音声で楽しめる。前述のOnkyoRemoteではradikoの選局も可能だ。
入出力も充実。光デジタル入力端子は、テレビの光デジタル出力との組み合わせも想定したものだろう。テレビ放送の映画などのサウンドをぐっと引き上げることができる。さらにヘッドホン端子、iPodデジタル接続対応USB端子も搭載。デザインや幅を合わせたCDプレーヤーC-7030も同時に販売となっており、こちらを合わせてシステムを組めば、ディスク資産の再生にも対応することができる。
アンプとしての基本部分では、独自のアンプ技術「WRAT」で聴感上の実質的なワイドレンジを実現。大容量のEIトランスとコンデンサーをオーバルシャーシでしっかりと支える構成も頼もしい。
演奏や録音をそのまま再生する素直な対応力が魅力
今回はスピーカーに同社のコンパクトブックシェルフ・D-112EXLTDを組み合わせた手頃なシステムを構築し、ハイレゾ音源のネットワーク再生を主に試聴してみた。
Helge Lien Trio「Hello Troll」のピアノは、角を残して硬質な透明感。ベースのアタックの瞬間に弦が指板にぶつかる音も、荒っぽく生々しい。ドラムスも、木質のこもり感と抜けの良さを兼ね備える、望ましい感触だ。シンバルは薄身だがシュッとしたキレの良さは強みだ。
この音源での印象は、ガツンとくる力強いアタックとシャープな高域。しかし他のピアノ・トリオ音源では、その演奏の優しい音色を再現。演奏・録音に対する素直な再現性を持つことも確認できた。音源ごとに表情を変える素直な対応力、キレの良い高域は、本機の資質と言える。
小型ブックシェルフとの組み合わせのためニアフィールド気味での試聴だったが、それでも、音場の奥行もしっかりと生み出してくれることを実感。静かな場面での弱音の緻密さや存在感も確かで、ハイレゾ音源の「らしさ」を十分に味わえる。
相対性理論「シンクロニシティーン」のボーカルの倍音感は、柔らかくふわっとした感触は強めずにシャープな傾向。他にクラシックの女声も確認したがやはり細身。これは本機の傾向かもしれない。ベースは、重み厚みはもう一歩を望みたいが、骨太でドライブ感も強い。リズムの描写はタイトで堅実だ。
それにしても改めて価格と機能を考えると、「TX-8050」は素晴らしいC/Pだ。シンプルな構成でネットオーディオを始めたいという方、あるいはセカンドシステムとしてリビングや一人暮らしの部屋で様々に使いこなしたいという方は、ぜひ選択肢に入れてみてほしい。
【執筆者プロフィール】
高橋 敦 Atsushi Takahashi
埼玉県浦和市(現さいたま市)出身。東洋大学哲学科中退。大学中退後、パーソナルコンピュータ系の記事を中心にライターとしての活動を開始。現在はデジタルオーディオ及びビジュアル機器、Apple Macintosh、それらの周辺状況などに関する記事執筆を中心に活動する。また、ロック・ポップスを中心に、年代や国境を問わず様々な音楽を愛聴。 その興味は演奏や録音の技術などにまで及び、オーディオ評に独自の視点を与えている。
こだわりの音質と多彩な使いこなしを実現する
ネットオーディオ対応プリメインが登場
LANやインターネットを活用し、CD以上のクオリティを持つデータ音源を楽しむ新しいオーディオスタイル「ネットオーディオ」が注目を浴びている現在、各社から様々なネットワークプレーヤーが発売されている。ネットオーディオに興味はあるけれど、どの製品を買おうか迷っているピュアオーディオファンにとって注目の製品が、この度オンキヨーから発売されるネットワーク機能付きプリメインアンプ「TX-8050」だ。
ONKYO ネットワークレシーバー |
本機は「ネットワークステレオレシーバー」と名付けられたオンキヨーの新機軸製品。手頃な価格も大きなポイントだ。
DLNA1.5準拠のネットワーク再生機能は、同社がAVアンプにいち早く投入して磨き上げてきたもの。ネットワーク内のNASやPCに保存した音楽データの再生ができ、家の中のいろいろな場所にあるコンテンツを再生することが可能だ。「Compatible with Windows 7」認証も取得しているので、Windows Media Player 12経由で、PCからネットワーク内の他の機器に保存してある音楽データも楽しめる。動作の安定感など、さすがの完成度だ。WAV/FLAC/WMAロスレスにおいて96kHz/24bitにまで対応するのもポイント。CD以上のクオリティを持つ音源もぱっちり楽しむことができる。
ネットワーク再生は付属リモコン+本体ディスプレイでも操作できるが、ディスプレイは小さく日本語表示も非対応であることからあまり実用的ではない。iOS向けのコントローラーアプリでの利用が主になるだろう。オンキヨー純正アプリ「Onkyo Remote」も当然利用できる。
ネットワーク関連ではradiko対応も大きなトピックだ。本機はAM/FMチューナーも搭載するが、radikoならば電波状況によらずにクリアな音声で楽しめる。前述のOnkyoRemoteではradikoの選局も可能だ。
入出力も充実。光デジタル入力端子は、テレビの光デジタル出力との組み合わせも想定したものだろう。テレビ放送の映画などのサウンドをぐっと引き上げることができる。さらにヘッドホン端子、iPodデジタル接続対応USB端子も搭載。デザインや幅を合わせたCDプレーヤーC-7030も同時に販売となっており、こちらを合わせてシステムを組めば、ディスク資産の再生にも対応することができる。
アンプとしての基本部分では、独自のアンプ技術「WRAT」で聴感上の実質的なワイドレンジを実現。大容量のEIトランスとコンデンサーをオーバルシャーシでしっかりと支える構成も頼もしい。
演奏や録音をそのまま再生する素直な対応力が魅力
今回はスピーカーに同社のコンパクトブックシェルフ・D-112EXLTDを組み合わせた手頃なシステムを構築し、ハイレゾ音源のネットワーク再生を主に試聴してみた。
Helge Lien Trio「Hello Troll」のピアノは、角を残して硬質な透明感。ベースのアタックの瞬間に弦が指板にぶつかる音も、荒っぽく生々しい。ドラムスも、木質のこもり感と抜けの良さを兼ね備える、望ましい感触だ。シンバルは薄身だがシュッとしたキレの良さは強みだ。
この音源での印象は、ガツンとくる力強いアタックとシャープな高域。しかし他のピアノ・トリオ音源では、その演奏の優しい音色を再現。演奏・録音に対する素直な再現性を持つことも確認できた。音源ごとに表情を変える素直な対応力、キレの良い高域は、本機の資質と言える。
小型ブックシェルフとの組み合わせのためニアフィールド気味での試聴だったが、それでも、音場の奥行もしっかりと生み出してくれることを実感。静かな場面での弱音の緻密さや存在感も確かで、ハイレゾ音源の「らしさ」を十分に味わえる。
相対性理論「シンクロニシティーン」のボーカルの倍音感は、柔らかくふわっとした感触は強めずにシャープな傾向。他にクラシックの女声も確認したがやはり細身。これは本機の傾向かもしれない。ベースは、重み厚みはもう一歩を望みたいが、骨太でドライブ感も強い。リズムの描写はタイトで堅実だ。
それにしても改めて価格と機能を考えると、「TX-8050」は素晴らしいC/Pだ。シンプルな構成でネットオーディオを始めたいという方、あるいはセカンドシステムとしてリビングや一人暮らしの部屋で様々に使いこなしたいという方は、ぜひ選択肢に入れてみてほしい。
【執筆者プロフィール】
高橋 敦 Atsushi Takahashi
埼玉県浦和市(現さいたま市)出身。東洋大学哲学科中退。大学中退後、パーソナルコンピュータ系の記事を中心にライターとしての活動を開始。現在はデジタルオーディオ及びビジュアル機器、Apple Macintosh、それらの周辺状況などに関する記事執筆を中心に活動する。また、ロック・ポップスを中心に、年代や国境を問わず様々な音楽を愛聴。 その興味は演奏や録音の技術などにまで及び、オーディオ評に独自の視点を与えている。
【近日公開】 結成40周年を迎えた伝説のバンド クイーンの音源がe-onkyo musicに登場! 新たに甦った楽曲の魅力をTX-8050で検証する 4月21日から、今年で結成40周年を迎える伝説のバンド「QUEEN」の作品がe-onkyo musicで配信開始。新たに甦った名曲の数々の魅力を、TX-8050を使って岩井 喬氏がレビューします! |