話題のモデルを読者の皆様が徹底解剖
私はこうして楽しんだ!デノン「DNP-720SE」ユーザーレポート【第1回】
「ネットオーディオプレーヤーの牽引機」
(福岡県/HiFi居士様)
「Phile-webコミュニティ」の参加メンバーでもいらっしゃるHiFi居士様には、DNP-720SEの体験レポートを先行してコミュニティの日記でご紹介いただきました。下記リンクからぜひご覧下さい。
・音戯草子・その58(DNP-720SEモニターレポートI)
・音戯草子・その59(DNP-720SEモニターレポートII)
・音戯草子・その60(DNP-720SEモニターレポートIII)
「DNP-720SE」− さらなるチェックの成果とは
デノン「DNP-720SE」ですが、毎日稼動しています。さらにチェックを重ねた成果を報告します。
【1】MUSIC SERVERに切り替えてPCにある音楽ファイル(Amazon MP3などのダウンロード音源)を再生して聴いてみました。USBメモリーにコピーしてある同じファイルと比較してみたのですが、ほとんど無意味でした。違いはない、と言い切ってもいいと思われます。どちらの機能を使ってもiTunes同様にいい音で楽しめました。
【2】「Net Audio Vol.4」付録のディスクを利用してe-onkyo musicのWAVファイルをダウンロードして、「吉川武典/風花賛礼」を聴いてみました。いわゆるハイレゾ音源ですがその音は非常に生々しいもので、私のプアなオーディオシステムでもその持てる高音質の片鱗を確かめることができました。もっとハイクオリティなオーディオシステムであればさらに顕著に確認できるであろうことは容易に推察できます。しかしながら、いささか非日常的でもあります。私のライフスタイル・オーディオにマッチするものではないこともまた確認した次第です。
やはり一番使用頻度が高いのは、インターネットラジオです。私は普段からTVをあまり観ないのでネットラジオはうってつけです。気に入ったチャンネルも新たにいくつか見つけました。
これまでと違って、ネットラジオを聴きながらPCが使える(作業ができる)のは本当に助かります。この機能だけでも私は十分に重宝します。いつのまにか私のライフスタイル・オーディオの中核をなす必需品になっていました。
昨年秋くらいまではネットワークオーディオ機器は非常に高額なものしかなかったので、なにか特別なもののように思えて敷居が高いと感じていましたが、実際にこうして使ってみると実に楽しくなります。
10万円を超える他のメーカーの機器とはどこがどう違うのかよくわかりませんが、ひとつ言えるのは私にとっては本機DNP-720SEで十分であり、これ以上を望む必要はありません。
私は、オーディオマニアではなく、ただのオーディオファンですから身の丈としてはまさに「ちょうどいい」ですね。
本機の良さをもっともっといろんな場面でアピールしたいと考えます。そして他のメーカーもこのクラスのネットオーディオ機器にもっと力を入れてほしいと思います。これはある意味で低迷の続くロークラスのピュア・オーディオ市場を再び活性化させる起爆剤になるような気がしています。
実際に本機を使うまでは、ネットワークオーディオプレーヤーについては、
1. PCを起動しなくてもネットラジオがオーディオシステムで聴ける
2. USB端子を装備しているのでUSBメモリーの音楽がいつでも聴ける
くらいの漠然としたイメージしかありませんでしたが、現実に使ってみるとそれらを遥かに超えたアドバンテージとポテンシャルを持っていることに驚き、かつ感動してしまいました。もう私のオーディオライフは、ネットワークオーディオプレーヤーなしには成立しないと言い切ってもいいでしょう。将来的に家庭用のミュージックサーバー(NASなど)でも導入すれば、もうCD、MD、DVDといったパッケージメディア媒体は不要になるのではないかと思えます。さらにモバイル(iPodなど)との親和性も高いので、これは今後大きなマーケットになり、不振が長引くピュアオーディオにとっての救世主になり得る、と思います。
次回は「岩手県/川村様」「東京都/ザック様」のモニターレポートをお届けします。