簡単なセットアップの手順も紹介
【レビュー】iPadでフルセグ地デジが見られる無線LANルーター、 I-O DATA「Wi-Fi TV」を試す
アイ・オー・データ機器から、地デジチューナーを搭載した無線LANルーター“Wi-Fi TV”「WN-G300TVGR」が4月中旬から発売される。本機を導入することで、無線LAN環境が構築できるだけでなく、iPhone/iPad/iPod touch、またはWindows PCにアプリをインストールすることで、地デジもワイヤレスで楽しめるようになる。今回はiPad 2を使って本機の使い勝手を一足早く試してみた。
■“Wi-Fi TV”本体のセットアップ
“Wi-Fi TV”本体のサイズはiPad 2を一回り小柄にしたほど。付属のスタンドを使って縦置き設置ができる。
本体にインターネットとアンテナ、電源ケーブルをつなぐ。ハブとしての機能では、無線LAN経由で最大8台の機器を接続できるほか、背面のイーサーネット端子経由で3台の機器を有線でつなげられる。無線LANの規格はIEEE802.11n/g/b対応。
iPhone/iPadを無線LANに接続するには、QRコードを使って簡単セットにアップができる専用アプリ「QRコネクト」が便利だ。“Wi-Fi TV”の背面にプリントされているQRコードを、iPad等の内蔵カメラを縦位置に構えて読み取るだけでネットワークプロファイルが作成され、これをiPadにインストールするだけで自動で無線LANの設定が完了するので、セキュリティーコードの入力を省略できる。なお本機では「WPS」による簡易設定にも対応している。
■専用アプリ「テレキングmobile」でテレビ視聴を楽しむ
“Wi-Fi TV”でテレビ番組を視聴するためには、本体背面に地上デジタル用miniB-CASカードを挿入する必要がある。また、iPadなどモバイル端末側には視聴用アプリをインストールする。iOS端末用には無料の専用アプリ「テレキングmobile」が用意され、iPadにもネイティブ対応している。
本機はシングルチューナーのため、複数台のiPadやiPhoneを使って同時にテレビを視聴することはできない。ただし「テレキングmobile」を複数の機器にインストールすること自体は当然できる。
アプリをインストール後、起動してみる。初回起動時にはチャンネル設定が自動で行われる。テレビ画面が立ち上がった後は、画面をタップすればチャンネルセレクターが表示され、タップ操作でチャンネルが切換えられる。操作自体は確かに手軽なのだが、チャンネルの切換えに約10秒近くのタイムラグがあるため、もう少しレスポンスを向上させてほしいところだ。
またアプリがマルチタスクに対応していないため、例えば視聴中に番組で紹介されたキーワードをメモアプリなどで書き留めておきたいといった際、アプリを切換えた時点で「テレキングmobile」が終了してしまう。もう一度テレビを見たい時にはアプリを再起動しなければならず、この点の使い勝手は不便に感じられた。今後、ファームウェアのアップデートで改善されることを期待したい。
テレビ画面を映しながら、隣にブラウザを2画面表示できる機能は、使ってみるととても便利だ。画面下のメニューバーに「ブラウザ」アイコンが表示され、これをタップするとテレビとブラウザを1画面で見られる。例えば最近のテレビCMにありがちな“詳細はWebで”紹介している商品の追加情報に、素速くアクセスして調べられると思う。
テレビとWebとの2画面表示は、それぞれの画面サイズをスワイプ操作で自在に変えられる。またテレビ側の画面はフル表示から、さらにピンチズームして一部を拡大表示することもできる。
■フルセグの映像をiPadで快適に見られる便利さを実感
本機を使ってみて、宅内の色々な場所でiPadを手元にテレビが見られることの便利さを改めて実感した。画質もフルセグ対応なので、ワンセグチューナーで見るよりも快適さは格段に高い。また、常時電源につないでいる据え置き型のルーターとの組み合わせなので、モバイル・ワンセグチューナーのようにバッテリーの残量を気にする必要がないのも頼もしい。ただし、本機は地上デジタル放送のみの対応なので、BS/CSは視聴できないことはあらかじめ知っておきたい。
また、それほどポピュラーな用途にはならないかもしれないが、夜中に大画面でテレビを見たい時などには、映像はテレビで見つつ、手元のiPadで同じチャンネルを視聴しながら音声を再生して、リスニングサポート用スピーカーのように活用しても良いかもしれない。
なお「テレキングmobile」での視聴時に、SCMS-Tに対応したロジテックのBluetoothイヤホン「LBT-HP04」をつないでテレビの音をワイヤレスで聴くこともできた。
iPadやiPhoneの購入を予定していて、なおかつインターネット環境を無線化したいと考えている方々には、1台で2度おいしい本機は魅力的だろう。
一方、すでに無線LAN環境があるユーザーにとっては、本機を購入すると無線LAN機能が重複してしまうことになる。こういったユーザーにとっては、以前レビューした3波対応のフルセグチューナー「SoftBank SELECTION デジタルTVチューナー」も有力な選択肢となるはずだ。
■“Wi-Fi TV”本体のセットアップ
“Wi-Fi TV”本体のサイズはiPad 2を一回り小柄にしたほど。付属のスタンドを使って縦置き設置ができる。
本体にインターネットとアンテナ、電源ケーブルをつなぐ。ハブとしての機能では、無線LAN経由で最大8台の機器を接続できるほか、背面のイーサーネット端子経由で3台の機器を有線でつなげられる。無線LANの規格はIEEE802.11n/g/b対応。
iPhone/iPadを無線LANに接続するには、QRコードを使って簡単セットにアップができる専用アプリ「QRコネクト」が便利だ。“Wi-Fi TV”の背面にプリントされているQRコードを、iPad等の内蔵カメラを縦位置に構えて読み取るだけでネットワークプロファイルが作成され、これをiPadにインストールするだけで自動で無線LANの設定が完了するので、セキュリティーコードの入力を省略できる。なお本機では「WPS」による簡易設定にも対応している。
■専用アプリ「テレキングmobile」でテレビ視聴を楽しむ
“Wi-Fi TV”でテレビ番組を視聴するためには、本体背面に地上デジタル用miniB-CASカードを挿入する必要がある。また、iPadなどモバイル端末側には視聴用アプリをインストールする。iOS端末用には無料の専用アプリ「テレキングmobile」が用意され、iPadにもネイティブ対応している。
本機はシングルチューナーのため、複数台のiPadやiPhoneを使って同時にテレビを視聴することはできない。ただし「テレキングmobile」を複数の機器にインストールすること自体は当然できる。
アプリをインストール後、起動してみる。初回起動時にはチャンネル設定が自動で行われる。テレビ画面が立ち上がった後は、画面をタップすればチャンネルセレクターが表示され、タップ操作でチャンネルが切換えられる。操作自体は確かに手軽なのだが、チャンネルの切換えに約10秒近くのタイムラグがあるため、もう少しレスポンスを向上させてほしいところだ。
またアプリがマルチタスクに対応していないため、例えば視聴中に番組で紹介されたキーワードをメモアプリなどで書き留めておきたいといった際、アプリを切換えた時点で「テレキングmobile」が終了してしまう。もう一度テレビを見たい時にはアプリを再起動しなければならず、この点の使い勝手は不便に感じられた。今後、ファームウェアのアップデートで改善されることを期待したい。
テレビ画面を映しながら、隣にブラウザを2画面表示できる機能は、使ってみるととても便利だ。画面下のメニューバーに「ブラウザ」アイコンが表示され、これをタップするとテレビとブラウザを1画面で見られる。例えば最近のテレビCMにありがちな“詳細はWebで”紹介している商品の追加情報に、素速くアクセスして調べられると思う。
テレビとWebとの2画面表示は、それぞれの画面サイズをスワイプ操作で自在に変えられる。またテレビ側の画面はフル表示から、さらにピンチズームして一部を拡大表示することもできる。
■フルセグの映像をiPadで快適に見られる便利さを実感
本機を使ってみて、宅内の色々な場所でiPadを手元にテレビが見られることの便利さを改めて実感した。画質もフルセグ対応なので、ワンセグチューナーで見るよりも快適さは格段に高い。また、常時電源につないでいる据え置き型のルーターとの組み合わせなので、モバイル・ワンセグチューナーのようにバッテリーの残量を気にする必要がないのも頼もしい。ただし、本機は地上デジタル放送のみの対応なので、BS/CSは視聴できないことはあらかじめ知っておきたい。
また、それほどポピュラーな用途にはならないかもしれないが、夜中に大画面でテレビを見たい時などには、映像はテレビで見つつ、手元のiPadで同じチャンネルを視聴しながら音声を再生して、リスニングサポート用スピーカーのように活用しても良いかもしれない。
なお「テレキングmobile」での視聴時に、SCMS-Tに対応したロジテックのBluetoothイヤホン「LBT-HP04」をつないでテレビの音をワイヤレスで聴くこともできた。
iPadやiPhoneの購入を予定していて、なおかつインターネット環境を無線化したいと考えている方々には、1台で2度おいしい本機は魅力的だろう。
一方、すでに無線LAN環境があるユーザーにとっては、本機を購入すると無線LAN機能が重複してしまうことになる。こういったユーザーにとっては、以前レビューした3波対応のフルセグチューナー「SoftBank SELECTION デジタルTVチューナー」も有力な選択肢となるはずだ。