DIGAに対応。専用アプリならではの使い勝手を実現
【レビュー】デジタル放送視聴アプリの真打ち登場? iOS版「DiXiM Digital TV」を試す
■レコーダーによってはライブ視聴も可能
DiXiM Digital TVの動作環境だが、OSにはiOS 5.1.1以降、プロセッサーには「Apple A5」以上を搭載したiOSデバイスが必要だ。具体的には、iOS 5.1.1/6.0.1以降が動作するiPhone 4S/5、iPad 2/第3世代/第4世代/mini、iPod touch(第5世代)となる。なおアプリはiPhone 5に最適化されているため、画面いっぱいに表示できる。
機能は大きく4つ、「録画済み番組の再生」と「ライブチューナー(放送波の直接視聴)」、「静止画の表示」と「音楽の再生」だ。対応フォーマットは動画がMP4、音楽がMP3/AAC/WAV、静止画がJPEG/PNG。アクセスするレコーダ/テレビ側(DMS)がサポートしていれば、音楽はHE-AACとAIFFも利用できる。静止画はスライドショーにも対応、トランジション(ディゾルブ、ワイプなど)の変更や再生間隔の調整も可能だ。
操作性に関しては、後発という事情もありポイントを押さえた作りとなっている。停止した位置から次回再生をスタートできる「レジューム再生機能」は、Twonky Beamにはないもの。レコーダーではなくアプリ側に情報が記録されるため、次回再生するまでにテレビなど他の機器で再生しても影響がなく、使い勝手がいい。視聴しながら番組リストを表示し、すぐに切り替えられるのも便利だ。同機能はAndroid版にはなく、目立たないがiOS版に先行実装された機能となっている。
惜しまれるのは、コンテンツのダウンロード機能が未実装ということ。しかし、これは現時点での話であり、開発元のデジオンに確認したところ、今後バージョンアップで対応を進めていくとのことだ。録画済デジタル放送の場合、コピーワンス/ダビング10という2つの規格があるほか、DTCP-IPムーブにも被ムーブ側の機器から指示を出す(従来型)ムーブと、アプリなどコンテンツを受け取る側から指示を出すダウンロードムーブの2種類があるため、メーカー/製品シリーズごとに対応も変わってくる。この点は、国内AV機器メーカーとのコネクションを持つデジオンに大いに期待したいところだ。