【レビュー】iPad Air/iPad mini Retinaディスプレイモデルを早速触ってみた
本日アップルはiPadの最新モデル「iPad Air」「iPad mini Retinaディスプレイモデル」を発表。日本国内でプレス向けハンズオンイベントも開催された。早速実機を触ることができたので、そのファーストインプレッションをお届けしよう。
■iPad mini Retinaディスプレイモデル
事前の噂通りに登場した「iPad mini Retinaディスプレイモデル」は、7.9型ディスプレイを搭載したiPad miniの第2世代モデル。解像度2,048×1,536のRetinaディスプレイにA7プロセッサ採用というスペックは上位機「iPad Air」と共通。廉価版というよりも、ディスプレイを小型化したバリエーションモデルと考えるべきだろう。
最大の特徴は、Retinaディスプレイによる高画質だ。筆者は普段iPad(第4世代)やiPhone 5を使用しているが、7.9型Retinaディスプレイの解像感は素晴らしく、WEBサイトなどを表示しても文字表示のクリアさが際立っていた。IPS液晶採用のため視野角も広く、とても見やすい。ハンズオン会場では電子書籍のフォントの美しさもアピールしており“タブレットで読書をする”という用途でも活躍してくれそうだ。
本機の質量は331g(4G対応版は341g)と十分軽いものの、従来のiPad mini(質量308g)で感じた「手に持ってみると見た目以上に軽い」というインパクトはなくなったように思う。本体サイズは134.7W×200H×7.5Dmmで、iPad miniより0.3mm厚くなった。とは言うものの、片手で掴んで、あるいは指2本でも余裕で持ち上げられるサイズ。iPad miniよりも高画質なディスプレイを採用したという魅力は大きい。システム手帳感覚でタブレットを持ち歩きたいという人にとっても、画質・サイズともにバランスが良いと感じる。
その他の仕様は上位機種のiPad Airとほぼ同様で、5メガピクセルの裏面照射式センサー採用カメラにf2.4のレンズ、FaceTime HDカメラ(フロントカメラ)は1.2メガピクセルの裏面照射式センサー採用。Wi-Fi(IEEE802.11a/b/g/n)は複数のアンテナを使うMIMOをサポートしており最大通信速度300Mbps通信に対応、4G版は屋外通信も可能だ。
従来のiPad miniは“小型iPad”として持てはやされる一方、CPUはA5プロセッサ、液晶は1,024×768ドットと一世代古いモノが採用されており、ハードウェアとしての魅力が薄かった。対して新しい「iPad mini Retinaディスプレイモデル」は、Retina ディスプレイやA7プロセッサと最新世代の技術を詰め込んでいる。妥協なく作られた小型タブレットとして魅力的だ。
■大幅に狭額縁化と軽量化された「iPad Air」
同じく発表された「iPad Air」は、モデル名こそこれまでと変わったものの、9.7インチ・解像度2,048×1,538のRetinaディスプレイ搭載と、第4世代のiPadと仕様面での変更はない。また、搭載が噂されていた、iPhone 5sで先行搭載した指紋認証技術「Touch ID」も採用されなかった。プロセッサーには「iPhone 5s」「iPad mini」と同じA7を搭載。スペック面では、正統進化を遂げた「iPad」シリーズの第5世代モデルとして捉えるべき製品だ。
実際にiPad Airを触ってみると、まず従来の第4世代iPadに比べ、大幅に狭額縁化と軽量化が行われたことが実感できる。
質量はiPad(第四世代)の652gから469gと、183gもの軽量化に成功している(Wi-Fi版の場合)。普段から第4世代iPadを使用している筆者の感覚としても、従来の第4世代iPadは「見た目以上に重い」と感じる重量感があっただけに、iPad Airでは特にその軽さを実感できた。手に持ってもそれほど重さを意識する事がなくなった、というのは大きなメリットだ。
ベゼルの狭額縁化の効果も大きい、169.5W×240H×7.5Dmmとなっており、ベゼルサイズを43%小型化し、20%薄型化に成功している。第4世代iPadの幅(185.7mm)では、やや手の大きい筆者であっても「なんとか片手で掴める」というサイズ感だったのに対して、iPad Airでは片手で余裕を持って持つことができるようになった。
第4世代iPadはあまり持ち運びやすいサイズとは言えず、かつ重量感があるため、片手では扱いにくかったため飽くまで“家で使うタブレット”というイメージだったのに対して、iPad Airは片手で余裕で支えられるようになり、屋外に持ち出してもいいと思えるくらいに軽量化されている。スペックこそ同じだが、実物を手にしてみると質量面・サイズ面の扱いやすさ向上に魅力が感じられるモデルチェンジだ。
その他の仕様は「iPad mini Retinaディスプレイモデル」と共通だ。5Mピクセルの裏面照射式センサー採用カメラと1.2メガピクセルの裏面照射式センサー搭載、MIMO対応のWi-Fi、ソフトバンクとKDDIからは4Gモデルも発売が告知されている。
■従来機から正統進化を遂げた完成度の高い製品
「iPad mini Retinaディスプレイモデル」と「iPad Air」と2つの新モデルが登場した今回のアップルの発表会だったが、iOS7はiPhone 5s/5cを発表したタイミングで発売・公開されていたこと、そして指紋認証技術「Touch ID」の搭載も見送られたため、ハードウェア仕様も含めて革新的な発表というものはなかった。
しかし、iPad mini Retinaディスプレイモデルは指摘されていた画質の問題をジャンプアップして解決し、iPad Airも質量・サイズの不満をほぼ解消した完成度の高い製品であると言える。タブレット導入のタイミングを図っていた人や、Retinaディスプレイ以前のiPadユーザーの買い換え候補としても安心してオススメしたい。
■iPad mini Retinaディスプレイモデル
事前の噂通りに登場した「iPad mini Retinaディスプレイモデル」は、7.9型ディスプレイを搭載したiPad miniの第2世代モデル。解像度2,048×1,536のRetinaディスプレイにA7プロセッサ採用というスペックは上位機「iPad Air」と共通。廉価版というよりも、ディスプレイを小型化したバリエーションモデルと考えるべきだろう。
最大の特徴は、Retinaディスプレイによる高画質だ。筆者は普段iPad(第4世代)やiPhone 5を使用しているが、7.9型Retinaディスプレイの解像感は素晴らしく、WEBサイトなどを表示しても文字表示のクリアさが際立っていた。IPS液晶採用のため視野角も広く、とても見やすい。ハンズオン会場では電子書籍のフォントの美しさもアピールしており“タブレットで読書をする”という用途でも活躍してくれそうだ。
本機の質量は331g(4G対応版は341g)と十分軽いものの、従来のiPad mini(質量308g)で感じた「手に持ってみると見た目以上に軽い」というインパクトはなくなったように思う。本体サイズは134.7W×200H×7.5Dmmで、iPad miniより0.3mm厚くなった。とは言うものの、片手で掴んで、あるいは指2本でも余裕で持ち上げられるサイズ。iPad miniよりも高画質なディスプレイを採用したという魅力は大きい。システム手帳感覚でタブレットを持ち歩きたいという人にとっても、画質・サイズともにバランスが良いと感じる。
その他の仕様は上位機種のiPad Airとほぼ同様で、5メガピクセルの裏面照射式センサー採用カメラにf2.4のレンズ、FaceTime HDカメラ(フロントカメラ)は1.2メガピクセルの裏面照射式センサー採用。Wi-Fi(IEEE802.11a/b/g/n)は複数のアンテナを使うMIMOをサポートしており最大通信速度300Mbps通信に対応、4G版は屋外通信も可能だ。
従来のiPad miniは“小型iPad”として持てはやされる一方、CPUはA5プロセッサ、液晶は1,024×768ドットと一世代古いモノが採用されており、ハードウェアとしての魅力が薄かった。対して新しい「iPad mini Retinaディスプレイモデル」は、Retina ディスプレイやA7プロセッサと最新世代の技術を詰め込んでいる。妥協なく作られた小型タブレットとして魅力的だ。
■大幅に狭額縁化と軽量化された「iPad Air」
同じく発表された「iPad Air」は、モデル名こそこれまでと変わったものの、9.7インチ・解像度2,048×1,538のRetinaディスプレイ搭載と、第4世代のiPadと仕様面での変更はない。また、搭載が噂されていた、iPhone 5sで先行搭載した指紋認証技術「Touch ID」も採用されなかった。プロセッサーには「iPhone 5s」「iPad mini」と同じA7を搭載。スペック面では、正統進化を遂げた「iPad」シリーズの第5世代モデルとして捉えるべき製品だ。
実際にiPad Airを触ってみると、まず従来の第4世代iPadに比べ、大幅に狭額縁化と軽量化が行われたことが実感できる。
質量はiPad(第四世代)の652gから469gと、183gもの軽量化に成功している(Wi-Fi版の場合)。普段から第4世代iPadを使用している筆者の感覚としても、従来の第4世代iPadは「見た目以上に重い」と感じる重量感があっただけに、iPad Airでは特にその軽さを実感できた。手に持ってもそれほど重さを意識する事がなくなった、というのは大きなメリットだ。
ベゼルの狭額縁化の効果も大きい、169.5W×240H×7.5Dmmとなっており、ベゼルサイズを43%小型化し、20%薄型化に成功している。第4世代iPadの幅(185.7mm)では、やや手の大きい筆者であっても「なんとか片手で掴める」というサイズ感だったのに対して、iPad Airでは片手で余裕を持って持つことができるようになった。
第4世代iPadはあまり持ち運びやすいサイズとは言えず、かつ重量感があるため、片手では扱いにくかったため飽くまで“家で使うタブレット”というイメージだったのに対して、iPad Airは片手で余裕で支えられるようになり、屋外に持ち出してもいいと思えるくらいに軽量化されている。スペックこそ同じだが、実物を手にしてみると質量面・サイズ面の扱いやすさ向上に魅力が感じられるモデルチェンジだ。
その他の仕様は「iPad mini Retinaディスプレイモデル」と共通だ。5Mピクセルの裏面照射式センサー採用カメラと1.2メガピクセルの裏面照射式センサー搭載、MIMO対応のWi-Fi、ソフトバンクとKDDIからは4Gモデルも発売が告知されている。
■従来機から正統進化を遂げた完成度の高い製品
「iPad mini Retinaディスプレイモデル」と「iPad Air」と2つの新モデルが登場した今回のアップルの発表会だったが、iOS7はiPhone 5s/5cを発表したタイミングで発売・公開されていたこと、そして指紋認証技術「Touch ID」の搭載も見送られたため、ハードウェア仕様も含めて革新的な発表というものはなかった。
しかし、iPad mini Retinaディスプレイモデルは指摘されていた画質の問題をジャンプアップして解決し、iPad Airも質量・サイズの不満をほぼ解消した完成度の高い製品であると言える。タブレット導入のタイミングを図っていた人や、Retinaディスプレイ以前のiPadユーザーの買い換え候補としても安心してオススメしたい。