「GALAXY Note 3」「LG G2」「isai」をテスト
【レビュー】「ハイレゾ対応」謳うAndroidスマホの“対応度”をチェック
■据え置きUSB-DACへハイレゾ出力可能か?
続いて据え置き型のコンポーネントとハイレゾ対応スマートフォンの組み合わせを試した。実験にはラックスマンのUSB-DAC「D-06」をリファレンスとして使った。D-06は最大384kHz/32bitまでのオーディオファイル再生に対応している、ラックスマンのフラグシップUSB-DACだ。本体背面にB型のUSB端子を搭載している。今回はスマートフォンにUSBホスト(OTG)ケーブルをつないでから、ケーブルのメス側端子にオーディオグレードのUSBケーブルをつないでD-06と接続した。
結果としては3つのスマートフォン、どのモデルでもD-06はUSBオーディオデバイスとして認識されず、音楽ファイルも再生できなかった。
今回テストした3つのスマートフォンは、本体にプリインされているミュージックプレーヤーアプリではハイレゾ再生が行えるものの、外部USBオーディオ機器へのデジタル出力とハイレゾ再生には制限がある。
このままでは残念なので、eXtream Software Development社から発売されているUSBオーディオ対応の録音アプリ「USB Audio Recorder PRO」(604円・税込/2013年11月上旬時点)をスマートフォンにインストールし、D-06からハイレゾ再生が行えないかテストした。本アプリをAndroid OS 3.1以上の、USBホスト機能を備えた端末にインストールすると、USBオーディオデバイスとしてUSB-DACが認識する。また192kHz/24biまでのWAV/FLAC/AIFF音源をUSBオーディオ出力することも可能になる。
ケーブルで接続後にアプリを立ち上げると、スマートフォンの画面上にアラートが表示される。ここでOKを選択するとスマートフォンとD-06との接続が確立される。「USB Audio Recorder PRO」で「I/O」のタブを開くと、USBで接続されている外部機器の名前と、その製品が対応しているオーディオ入力のサンプリング周波数/ビットレートがプルダウンで表示される。
スマートフォン内のハイレゾファイルを再生すると、D-06のフロントパネルのインジケーターに、入力されたオーディオデータのサンプリング周波数が表示される。この数字から、テストを行った3モデルがすべてハイレゾ再生が実行できていることが確認できた。