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[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域

【第87回】エレコムのBluetoothレシーバーを自腹購入! 「何でもBT対応」が地味ながら効果大

公開日 2014/05/30 11:19 高橋敦
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■4,290円のBluetoothレシーバー「LBT-AVWAR500」の詳細

まず僕としては重視する設置性のチェック。大きさは十分にコンパクト。単3電池の4本パックとだいたい同じくらいの大きさだ。これなら既存のオーディオの周りにするりと設置できる。

単3電池4本パックとの比較。だいたい同じ、いや一回り小さいくらいだ

付属電源アダプタも十分にコンパクトなので邪魔にはならない

また電源はアダプタとケーブルが付属するが、本体側の電源入力はUSBのmicro-B端子だ。メーカーも僕も何も保証しないが、スマートフォン等の電源アダプタ&ケーブルを共用しても、おそらく不都合や危険はないだろう。コンセントを余計に埋めないで済むのでありがたい。この点でも設置性に優れる。

僕は今回は利用していないが、これは気が利いているなと思わされたのは、オーディオ接続ケーブルが付属すること。本機の側の出力端子は3.5mmステレオミニ端子(スマートフォン等のイヤホン端子と同サイズ)。そしてケーブルは両端が3.5mmステレオミニプラグのケーブルと、そのケーブルの片側を左右別のRCAピンケーブルに変換するケーブルが付属している。

付属ケーブル。この2本の組み合わせでだいたいの機器に対応できる

これだけ用意されていれば、おおよそのオーディオ機器に対応できるだろう。「せっかく買ってきたのにケーブルは買い忘れてすぐに使い始められない…」という残念なことにはならない。

操作性は良いも悪いもなく、操作する要素がない。本体には何もボタンがなく、電源ボタンもない。電源を入れるには電源ケーブルをつなぎ、電源を切るには電源ケーブルを抜く。電源オンのときに自動でしばらくの間ペアリングモードになるので、初回のペアリング(スマートフォンと本機の接続設定)はそのときに行う。

あとは最初の方で述べたように、伝送コーデックはAAC対応なので伝送時の圧縮による音質劣化は最小限、NFC対応なのでNFC対応スマートフォンとはワンタッチでペアリング可能というのもポイントだ。

僕個人の場合は、聴くのは圧縮配信のradiko.jpや超A&G+やポッドキャストだし、Model Oneは音を優しく丸めてくれるしで、音質面は良くも悪くも気にならない。そしてiPhoneはNFC非対応なので特にメリットというわけではないが、システムコンポ等と組み合わせるので音質面も気になるという方や、NFC対応スマートフォンを使っているという方には、これらも嬉しいところだろう。

…というわけで、新たに整備された僕のラジオ&就寝用システムがこちらだ!

左から、Tivoli Audio Model One、マンガ、アクリルスタンドの中にLBT-AVWAR500

システムの隙間にこんなにコンパクトに収まってくれる

このシステムの使い勝手だが、前述のように操作する部分というのがないので、何も意識せずに使うことができている。いままで通りの使いやすさで、ただケーブルがなくなった。本当にそういった感覚だ。Bluetoothを使うことでiPhoneのバッテリー消費は速まることを覚悟していたが、それほどではなかった。

■地味ながら効果大のアイテム

音質面は、どんな音でも心地よく聴かせてくれるModel Oneではチェックできないので、他の機器と組み合わせて(ラジオではなく)音楽を聴いて確認。

さすがに、良いということはない。伝送経路に余計なアイテムを追加してしかもそれがワイヤレスで圧縮伝送なのだから、当然だ。音が丸まったり大味になったりはする。

しかしワイヤレス圧縮伝送、しかも5,000円もしない製品だということを考慮しての印象としては、十分に良好だと思う。多くは期待せず少々期待するくらいにしておけば、その期待には応えてくれるだろう。

というわけで今回は、お値段も使い勝手もお手軽なBluetoothレシーバー、エレコム「LBT-AVWAR500」を購入&紹介させていただいた。

僕のような使用例の他にも、外部音声入力搭載のオーディオ機器を何かしらお使いの方であれば、これを追加することでその機器の使い勝手を向上させたり、あるいはいままでとは違う使い方での便利さを得ることもできるかもしれない。地味ながらも効果大のオーディオアイテムだ。


高橋敦 TAKAHASHI,Atsushi
趣味も仕事も文章作成。仕事としての文章作成はオーディオ関連が主。他の趣味は読書、音楽鑑賞、アニメ鑑賞、映画鑑賞、エレクトリック・ギターの演奏と整備、猫の溺愛など。趣味を仕事に生かし仕事を趣味に生かして日々活動中。


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