ゼンハイザー/SHURE/ベイヤーダイナミックの人気機種と組み合わせ
パイオニア初HPアンプ内蔵USB-DAC「U-05」×人気ヘッドホンスクランブルテスト!
価格を超えた恐るべき実力を秘めたモデル
パイオニアの技術が詰めこまれた高CPさに驚く
駆け足でサウンドレビューもお届けしたが、量産へ向けギリギリまで音質を改善してゆくという開発陣の意気込みにも期待している。「U-05」の深い音質へのこだわりと多様な機能性、充実した入出力は、価格レンジを含め今後のUSB-DACの指針ともいえる高い提案性を持つ仕様といえるだろう。
そしてそのサウンドクオリティも10万円前後という価格を超えた恐るべき実力を秘めている。今回、パイオニアとしては初のUSB-DACとなるわけであるが、その裏には長年培ってきた同社のデジタルテクノロジーがあったからこそ実現したプロダクトであるともいえるのではないか。
このデジタル技術を惜しげもなくコンパクトな筺体に収めているが、こだわりの深い高音質なヘッドホンアンプによって、パイオニアのノウハウの結集を耳元へダイレクトに届けることができる。それは独自のオーディオスケーラーやデジタルフィルターのこだわりを正当に評価してもらえる格好の手段ともいえよう。
まさに「U-05」はパイオニアが誇るデジタル技術が凝縮された、集大成ともいえるハイC/Pモデルなのである。
■試聴音源
・レヴァイン指揮/シカゴ交響楽団『惑星』〜木星
(CDリッピング:44.1kHz/16bit・WAV)
・オスカー・ピーターソン・トリオ『プリーズ・リクエスト』〜ユー・ルック・グッド・トゥ・ミー
(CDリッピング:44.1kHz/16bit・WAV)
・デイヴ・メニケッティ『メニケッティ』〜メッシン・ウィズ・ミスター・ビッグ
(CDリッピング:44.1kHz/16bit・WAV)
・長谷川友二『音展2009・ライブレコーディング』〜レディ・マドンナ
(筆者自身による2.8MHz・DSD録音)
・『Pure2-Ultimate Cool Japan Jazz-』〜届かない恋、夢であるように
(2.8MHz・DSDマスターデータ)
・Suara『DSDライブセッション』〜桜(OTOTOY:2.8MHz・DSD)
・レヴァイン指揮/シカゴ交響楽団『惑星』〜木星
(CDリッピング:44.1kHz/16bit・WAV)
・イ・ソリスティ・ディ・ペルージャ『ヴィヴァルディ:四季』〜春
(HQM:192kHz/24bit)
・飛騨高山ヴィルトーゾオーケストラ コンサート2013
『プロコフィエフ:古典交響曲』〜第一楽章(e-onkyo:96kHz/24bit)
・シカゴ『17』〜ワンス・イン・ア・ライフタイム(e-onkyo:192kHz/24bit)