野村ケンジが実践！ MOVERIOのある新しい生活

■野村ケンジがおくる、「MOVERIO」のある暮らし

ウェアラブルディスプレイとしての装着性や使い勝手とてしては、ずいぶんスマートなスタイルになったとはいえ、サングラスとイコールとまではいかないため、基本的には座って利用するのがベストだと思った。映像を視聴する際の感覚としては、目の前にAndroidタブレットの視聴画面がそのまま現れるイメージだが、本機の場合は遠くを見れば見るほど画面サイズが大きくなるので、画面サイズが固定されているタブレットと比較して映像視聴やネットブラウジングをより見やすく迫力あるかたちで楽しめる。

そして何よりも、“ウェアラブル”であることの映像視聴シーンの広さと、シースルーであることの使い勝手の良さが特徴だろう。続いては、普段の生活における実際の使用事例として、筆者が特に便利さを感じた2つのシチュエーションを具体的に紹介していきたい。

■PCとMOVERIOを同時使用！ シースルーを活かした“2画面”ブラウジング

なかなかに便利だったのが、ノートPCを使いつつ、“MOVERIO”「BT-200AV」を利用するシチュエーションだ。PCのディスプレイと“MOVERIO”「BT-200AV」のバーチャルディスプレイが視界の中でオーバーレイするので、まるで2台のPCを持ち運び、同時に活用しているかのごとく、情報閲覧や作業などが効率よく行えるのだ。“MOVERIO”「BT-200AV」の画面は、基本的に目の前に位置しているため、ノートPCの画面をやや下に位置させるなど、レイアウトにちょっとした工夫が必要となるが、屋外でもスマートに2台の端末を扱える点においては、なかなかのものといえる。

■ウェアラブルだから、どんな姿勢でも・どんな場所でも映像を楽しめる

いっぽうで、シアタービューディスプレイとしても、なかなかに重宝した。“MOVERIO”「BT-200」シリーズは透過率の異なる2つのシェードを標準添付しており、映画を見るときなど、画面に集中したい場合は濃いシェードを活用することになるのだが、これがかなり、映像に集中できる。高輝度スクリーンによる強い明るさを持つ高精細な映像とも相まって、クオリティの良好な液晶ディスプレイを見ているかのように、集中してコンテンツを楽しむことができる。

とはいえ、“MOVERIO”「BT-200」シリーズがその本領を発揮するのは、座っているときよりもソファーやベッドで寝転んでいるときだ。どんな姿勢をしていても、どんな場所であっても、BDソフトやHDDレコーダー内の映像コンテンツを、存分に楽しむことができるのだ。これはいい。寝際にちょっとだけ、映画を楽しもうとしたり、ニュースをチェックしたいときになどに大いに役立ってくれる。こういった手軽さ満点の使い勝手は、結構ありがたかったりする。

■コンテンツにあわせてイヤホンを交換できることも小さなポイント

また、イヤホンが交換できるようになっているところもいい。標準添付されているカナル型イヤホンも良いのだが、映画はもちろん、音楽を存分に楽しむためには、自分好みの高級モデルに付け替えたくなる。そういった趣向に配慮してくれている点も嬉しい。

このように“MOVERIO”「BT-200」シリーズは、最新ウェアラブルディスプレイならではのスマートさやユーザビリティを持ちつつも、シアタービュー向けのヘッドマウントディスプレイとしても活用できる、マルチユース性の高い製品に仕上がっている。なかなかに使い勝手のよい製品であることは確かだ。（→野村ケンジが語る、“ウェアラブルディスプレイ端末”のいま）

（野村ケンジ）

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