フル対応の薄型AVアンプ
多彩なソースの“ハブ”。マランツ薄型AVアンプ「NR1607」のリビング対応度をチェック
まずはプロローグとなる導入部をプレイし、NR1607での再現力を確認する。サブウーファーもたっぷり使った情緒感たっぷりのBGM、夏の夜の時計の刻む音、そして主人公と娘の会話の位置感まで、すべてがサラウンド音声でレイアウトされているのだが、NR1607では各音とその定位を明瞭に聴き取ることができる。それだけに、緊張感も半端ではない。
さらに自分でキャラクターを動かす場面では、ゲームパットで視点を変えると、それに応じて音の定位も変化する。例えば、部屋のテレビの音やスマートフォンの呼び出し音が、視点の変更に応じて自然に動く。NR1607によるサラウンドでプレイすると、まさにゲーム世界のサウンドが360度で自在に展開する。
主人公の車に感染者達が襲いかかるシーンでは、攻撃の音が生々しく、思わず身体を反らしてしまう。NR1607による5.1chシステムで本作をプレイすると、ゲームの世界に一気に放り込まれるような体験ができる。もし、PS4を所有しているがサラウンドでプレイしていないという方がいたら、最先端ゲームのサラウンドはぜひ体験してみてほしい。
■Bluetoothを使えば、スマホの音楽もマランツサウンドで楽しめる
NR1607は、もちろん音楽再生についても幅広いソースをカバーしており、ディスクからファイル、スマートフォンの中の音楽まで思いのままに視聴することができる。
今や音楽リスニングの手段と言えば音楽CDに限らず、スマートフォンやタブレットを用いたBluetoothによるワイヤレスリスニングから、USBメモリーやDLNAネットワークを用いた本格ハイレゾ再生まで様々な方法がある。本機は今挙げたソースの全てをカバーしている。リビングにNR1607が1台あれば、どんな機器からもすぐに音楽を流せるというわけだ。
リビングにおけるカジュアルなAVアンプの利用を念頭に置いたレポートということで、今回は特に、スマートフォンからのBluetooth再生を試した。AVアンプの入力を「Bluetooth」に合わせてスマートフォンとペアリングするだけで、スマートフォンの中の音楽をマランツならではのHi-Fiサウンドで、しかもワイヤレスで楽しむことができる。
SHANTIのジャズナンバー「BORN TO SING」では、余韻たっぷりの艶やかなサウンドの世界に魅了される。量感とスピード感を兼ね備えた音調で、映画『ズートピア』のサントラから「Try Everything」を聴くとラテンのリズムの躍動感が味わえる。
マランツはAVアンプであってもステレオ再生のクオリティーにおいて手を抜くことはなかったことが、NR1607を聞くとよくわかる。Bluetoothに加えて、DLNAやUSBメモリー経由でハイレゾ再生を行えば、その音の良さをさらに踏み込んで活かすことができる。NR1607は、リビングオーディオにおけるステレオ再生においても、専用機と肩を並べるパフォーマンスを備えていると言っていいはずだ。
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今回、リビング使用を想定しつつNR1607の“聴きどころ”を体験してみたが、多様なシーンで活躍する本機の魅力は、実はこれでもまだ語りつくせていない。本格的なネットワークオーディオに挑戦してNASに保存したハイレゾ音源を再生してもよいし、Wi-Fiを活用すればAirPlayを使ってiPadで再生した動画の音声をスピーカーから鳴らすこともできる。
一方、CDプレーヤーだけでなく流行りのアナログプレーヤーを持ちだし、アナログ入力で音楽を楽しむこともできる。今やAVアンプの役割は、映画のBD/DVDを観るためにサラウンド音響を鳴らすだけではなく、家中の様々なソースや音源を最高のクオリティで鳴らす“ハブ”なのである。
薄型デザインでありながら、オブジェクトオーディオにもUltraHD Blu-rayにも対応し、映像配信/ゲーム/スマホなどあらゆる機器やコンテンツとつながる接続性を備えている。一方で価格は実売8万円程度にまで抑えられている。省スペースを実現するAVアンプを探している方だけでなく、コストパフォーマンスの高さで製品選びをしている人にとっても、NR1607は有力な選択肢になるだろう。
さらに自分でキャラクターを動かす場面では、ゲームパットで視点を変えると、それに応じて音の定位も変化する。例えば、部屋のテレビの音やスマートフォンの呼び出し音が、視点の変更に応じて自然に動く。NR1607によるサラウンドでプレイすると、まさにゲーム世界のサウンドが360度で自在に展開する。
主人公の車に感染者達が襲いかかるシーンでは、攻撃の音が生々しく、思わず身体を反らしてしまう。NR1607による5.1chシステムで本作をプレイすると、ゲームの世界に一気に放り込まれるような体験ができる。もし、PS4を所有しているがサラウンドでプレイしていないという方がいたら、最先端ゲームのサラウンドはぜひ体験してみてほしい。
■Bluetoothを使えば、スマホの音楽もマランツサウンドで楽しめる
NR1607は、もちろん音楽再生についても幅広いソースをカバーしており、ディスクからファイル、スマートフォンの中の音楽まで思いのままに視聴することができる。
今や音楽リスニングの手段と言えば音楽CDに限らず、スマートフォンやタブレットを用いたBluetoothによるワイヤレスリスニングから、USBメモリーやDLNAネットワークを用いた本格ハイレゾ再生まで様々な方法がある。本機は今挙げたソースの全てをカバーしている。リビングにNR1607が1台あれば、どんな機器からもすぐに音楽を流せるというわけだ。
リビングにおけるカジュアルなAVアンプの利用を念頭に置いたレポートということで、今回は特に、スマートフォンからのBluetooth再生を試した。AVアンプの入力を「Bluetooth」に合わせてスマートフォンとペアリングするだけで、スマートフォンの中の音楽をマランツならではのHi-Fiサウンドで、しかもワイヤレスで楽しむことができる。
SHANTIのジャズナンバー「BORN TO SING」では、余韻たっぷりの艶やかなサウンドの世界に魅了される。量感とスピード感を兼ね備えた音調で、映画『ズートピア』のサントラから「Try Everything」を聴くとラテンのリズムの躍動感が味わえる。
マランツはAVアンプであってもステレオ再生のクオリティーにおいて手を抜くことはなかったことが、NR1607を聞くとよくわかる。Bluetoothに加えて、DLNAやUSBメモリー経由でハイレゾ再生を行えば、その音の良さをさらに踏み込んで活かすことができる。NR1607は、リビングオーディオにおけるステレオ再生においても、専用機と肩を並べるパフォーマンスを備えていると言っていいはずだ。
今回、リビング使用を想定しつつNR1607の“聴きどころ”を体験してみたが、多様なシーンで活躍する本機の魅力は、実はこれでもまだ語りつくせていない。本格的なネットワークオーディオに挑戦してNASに保存したハイレゾ音源を再生してもよいし、Wi-Fiを活用すればAirPlayを使ってiPadで再生した動画の音声をスピーカーから鳴らすこともできる。
一方、CDプレーヤーだけでなく流行りのアナログプレーヤーを持ちだし、アナログ入力で音楽を楽しむこともできる。今やAVアンプの役割は、映画のBD/DVDを観るためにサラウンド音響を鳴らすだけではなく、家中の様々なソースや音源を最高のクオリティで鳴らす“ハブ”なのである。
薄型デザインでありながら、オブジェクトオーディオにもUltraHD Blu-rayにも対応し、映像配信/ゲーム/スマホなどあらゆる機器やコンテンツとつながる接続性を備えている。一方で価格は実売8万円程度にまで抑えられている。省スペースを実現するAVアンプを探している方だけでなく、コストパフォーマンスの高さで製品選びをしている人にとっても、NR1607は有力な選択肢になるだろう。