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持ち運びやすさ/音質重視などタイプの違う3製品

iPhone7との組み合わせにおすすめ!AKGのワイヤレスヘッドホン3選

公開日 2016/09/27 10:00 高橋 敦
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印象的なデザインと開放的で迫力あるサウンドが魅力
Y50BT [製品の詳細


Y50BT
それまでのAKGらしからぬデザインを提示してきた「Y」シリーズの中でも、特に振り切ったグラフィックで強いインパクトを放っているのが「Y50」。そのBluetoothモデルがこちらだ。

機能面でのY45BTとの違いは、20時間とBluetoothワイヤレス使用時のバッテリー駆動時間にかなり余裕があることくらい。リモコン&マイクの操作性なども共通だ。ということで外観以外の違いはというと、音質面はもちろんだが、装着感と携帯性がポイントになる。

こちらも右側ハウジングにリモコンボタンを備える

装着感は、こちらの方が大きくて重めだからこちらの方が悪いかというと、一概にそうという訳ではない。同じオンイヤーでも大きめのイヤーパッドで広い面積で耳に乗る方が楽に感じるという方もいることだろう。大まかには「着け心地の軽さならY45BT、柔らかさならY50BT」といった感じだ。

携帯性ばかりは「小型軽量は正義!」なので、そこを重視する方にはY45BTの方をおすすめする。

こちらも大きめとは言え、折りたたみができるので持ち歩きは苦にならないレベル

しかし代わりに音は、Y45BTに対して大型な分だけY45BTの大柄な迫力を土台に高域も低域も空間性も順当にスケールアップ! 例えばベースやドラムスの太さ、ドライブ感の強さは共通。それに加えて太さの下の帯域の低音が豊かで、音色が深さや広がりも伴うようになる。ボーカルやシンバルも、耳心地の好さは生かしつつ、高域のキレや鋭さも備えてくる。

そして特に大きな強みは空間性の余裕。大柄な音像が狭い空間に詰め込まれると窮屈になりがち。しかし空間の広がりに余裕のあるこのモデルはそこも問題なし。開放的な迫力を楽しめる。


Bluetoothだけどサウンドはガチ系。音にこだわる人にオススメ
K845BT [製品の詳細


K845BT
同社密閉型ヘッドホンを代表するハイエンド「K550」、それをコンパクト化した「K545」、そしてそれをワイヤレス化したモデルがこちらだ。それ以上の説明は必要ないのでは? と思えるくらいストレートにそのコンセプト通りなモデル。これまではブラックだけだったが、このたびホワイトモデルが追加された。

大柄な上に折りたたみ機構を備えないので、携帯性の面では他のモデルに及ばないといった弱点はある。

本機は折りたたみできないが、ハウジング部をフラットにしてスペースを取らないようにはできる

また、リモコン&マイクの操作が他と異なる。例えば音量調整は、他のモデルではiPhone本体の音量設定を直接操作するが、このモデルはiPhone本体とは独立してヘッドホン側の音量を調整。iPhone側で小さめの音量にしてあるとヘッドホン側でもその音量を超えては大きくできないので注意が必要だ。

右ハウジングにリモコンボタンを用意。ただし動作はやや独特だ

……と使い勝手の面では一歩譲るところがあるが、「いやヘッドホンは音で勝負でしょう!そこがOKなら他は譲ってもOKでしょう!」という方にはぜひとも「だったらこのモデルでしょう!」と答えたい。

ブーミィに広がることなくスパンッとタイトに速く抜けてキレる低音は、まさにK500番台のあのサウンド。Y45BTやY50BTの迫力を大きく振り回すアッパーやフック系のパンチのそれに喩えるなら、このK845BTの迫力は最短距離を最高速度で撃ち抜くストレート系パンチのそれだ。

音の感触も、ウォーム系でソフトタッチのY45BT/50BTに対して、ややクールでソリッドな描写が持ち味。歌の息遣いであるとかリズムの微細な間(ま)であるとかまで伝える、遊びの少ないシビアな描写傾向だ。Bluetoothもここまで来たか…感がある。Bluetoothなんだけどサウンドはガチ系。そういうモデルを望む方にはこれがイチオシだ。



※iOSアップデートにより、リモコン操作方法などが変更となる可能性があります。


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