[PR] 「Razer Leviathan Mini」を聴く
混沌としたBluetoothポータブルスピーカー市場に意外なブランド現る!注目製品の実力をチェック
■ゲーミングデバイスの雄・Razer渾身のBluetoothスピーカー
ここ数年、Bluetoothスピーカー市場が盛り上がっている。比較的大きめの据え置き型、バッテリー内蔵のポータブル型など、各社から様々な製品が投入されており、購入を検討しているような方も多いのではないだろうか。そんななか今回は、オーディオビジュアルファンにはあまり馴染みがないかもしれないが実は注目したいブランド、RazerのBluetoothスピーカーを紹介したい。
ハイエンドのPCゲーマー向けデバイスで知られる米・Razer社。同社のホームページにも「FOR GAMERS, BY GAMERS」というコーポレートメッセージが掲げられている通り国内でもゲーミングマウス、キーボード、実況用マイクなど各種ハードウエアが人気を博している世界的な人気ブランドだ。実は、同社では2015年よりサウンドバー「Razer Leviathan」、ヘッドセットの「Razer Hammerhead」といった”音”に関わる製品も多数送り出しており、いずれも音質にこだわったモデルになっている。
そんな同社が発売した「Razer Leviathan Mini」は、ポータブル型のBluetoothスピーカー。スマートフォンとペアリングして音楽を聴くデバイス……となれば、例え「Razer」ブランドの製品であってもゲーマーファンのみならずAVファンも射程内に捉える領域。実際、Razer社による「Razer Leviathan Mini」の製品紹介にもゲーミング用を思わせる説明はなく、「お気に入りのアーティストの意図した音質」と、まさに音楽ファン向けの売り文句が踊っている。
今回はそんな「Razer Leviathan Mini」をAVファン向けにレビューしていこう。
■Bluetoothスピーカーのトレンドをしっかりおさえた高音質設計
「Razer Leviathan Mini」は、いわゆるポータブル型のBluetoothスピーカー。スペックとしては、アンプの出力が12W×2で、ネオジウム磁石を搭載した45mmのドライバー2基に、40×70mmのパッシブラジエーターを2基搭載。小型で重低音重視と、Bluetoothスピーカーのドレンドど真ん中だ。
また、小型な見た目よりも高剛性で重量のある筐体、底面にクッション質のインシュレーターが取り付けられている作りも、Bluetoothスピーカーとして真面目に音質を作り込んでいることを伺わせる。
筐体の天面には音量の他に「再生/トーク」ボタン、左面には電源とBluetoothのペアリングボタンを装備。右面はNFCによるタッチペアリング対応ゾーンで機能性も確保。そのほか3.5oステレオミニ入力も搭載し、ポータブルプレーヤーなどの外部機器を有線で接続することもできる。
Bluetoothスピーカーとしての機能面もハイスペックだ。Bluetooth 4.0対応というだけでなく音声のコーデックは高音質/低遅延を特徴とするaptXに対応し、さらに、2台接続でステレオ再生が可能な「True Wireless Stereo」にも対応と実に多機能。ハンズフリー通話用の全方向マイクも搭載するほか、バッテリー駆動時間は10時間を確保している。
付属のACアダプタ(USB変換タイプ)が日本/米国のAプラグの他に、欧州・中国に対応する3タイプに変換できることも海外出張の多いビジネスマンには嬉しいポイントだ。
ざっと基本性能を見てみると、ゲーミングデバイスが得意な同社が、Bluetoothスピーカーのヒットモデルを徹底的に研究して、最新の高音質設計と機能を詰め込んだ、というのが筆者の見立てだ。
■リズミカルに刻む重低音と躍動感あるギター/ベース音
まずは、「Razer Leviathan Mini」とiPhoneでペアリングをして音質検証を始めていこう。
宇多田ヒカルの『Automatic』から聴いてみると、見た目以上の重低音に圧倒される。流行の重低音系サウンドのなかで「Razer Leviathan Mini」のタイプを語れば、重低音の沈み込みとともに、打ち込みの音楽を聴いた時のリズミカルな音圧感を積極的に出すタイプ。同時に宇多田ヒカルの女性ボーカルセパレーションが明瞭で、重低音にメロディが埋もれず、実に好ましいバランスをしている。
同じく宇多田ヒカルの『花束を君に』を聴いても、声のニュアンスの機微が丁寧に伝わる。バンドサウンドはKEYTALKの『桜花浪漫』でチェックしてみたが、エレギギターの音の刻み、ベース音の躍動感ある鳴りっぷりは水準以上だ。
また、「スター・ウォーズ/フォースの覚醒 オリジナル・サウンドトラック」の『Main Title and The Attack on the Jakku Village』を聴いても雄大なメインテーマのメロディラインを引き立てる。
次に、プレーヤーをXperiaに変更してaptXコーデックで同じ音源をチェックしてみても、やはり音源のクオリティを引き出す精度は一枚上手。重低音のなかに隠れていた中高音域の音情報も描くようになる。
また、iPhone(通常のSBCコーデック)では聞き分けられないシンバルの高域の刻みが繊細に現れ、ボーカルも肉感とも呼ぶべき音密度が加わり、ブレスも正確に聴き分けられる。高音質を追求するなら、やはりaptX対応機器による再生がベターだ。
“Mini”という名の通り高さ55mmと小型な「Razer Leviathan Mini」だが、PCデスクに置いて、自分の耳のほうがやや高い状態で聴いても違和感はなし。真正面がベストポジションなのは当然だが、左右に多少ズレても大まかなスピーカーの向きを向きを合わせればカジュアルなリスニングでは十分聴けるサウンドになる。
「Razer Leviathan Mini」を聴きこんでみて、そのサウンドは純粋にBluetoothスピーカーとして“買い”だと感じさせられた。沈む重低音と音圧、そして歌声とギターを巧みに引き出すサウンドは、J-POPなど日本の楽曲にもマッチする。
ゲーミング色が強いRazer社だけに、店頭のBluetoothスピーカー売り場では珍しいブランドかもしれないが、e☆イヤホンなどの販売店、およびAmazonを始めとしたウェブショップなどで購入することができる。
オーディオ機器のブランドとしてはまだイメージが薄いかもしれないが、ここまで紹介してきたように、本製品の音質は充分にオーディオ専業メーカーレベルに仕上がっている。数多の製品が溢れるBluetoothスピーカー市場において、音質重視で選んでも魅力的な選択肢になるモデルだと言えるだろう。
ここ数年、Bluetoothスピーカー市場が盛り上がっている。比較的大きめの据え置き型、バッテリー内蔵のポータブル型など、各社から様々な製品が投入されており、購入を検討しているような方も多いのではないだろうか。そんななか今回は、オーディオビジュアルファンにはあまり馴染みがないかもしれないが実は注目したいブランド、RazerのBluetoothスピーカーを紹介したい。
ハイエンドのPCゲーマー向けデバイスで知られる米・Razer社。同社のホームページにも「FOR GAMERS, BY GAMERS」というコーポレートメッセージが掲げられている通り国内でもゲーミングマウス、キーボード、実況用マイクなど各種ハードウエアが人気を博している世界的な人気ブランドだ。実は、同社では2015年よりサウンドバー「Razer Leviathan」、ヘッドセットの「Razer Hammerhead」といった”音”に関わる製品も多数送り出しており、いずれも音質にこだわったモデルになっている。
そんな同社が発売した「Razer Leviathan Mini」は、ポータブル型のBluetoothスピーカー。スマートフォンとペアリングして音楽を聴くデバイス……となれば、例え「Razer」ブランドの製品であってもゲーマーファンのみならずAVファンも射程内に捉える領域。実際、Razer社による「Razer Leviathan Mini」の製品紹介にもゲーミング用を思わせる説明はなく、「お気に入りのアーティストの意図した音質」と、まさに音楽ファン向けの売り文句が踊っている。
今回はそんな「Razer Leviathan Mini」をAVファン向けにレビューしていこう。
■Bluetoothスピーカーのトレンドをしっかりおさえた高音質設計
「Razer Leviathan Mini」は、いわゆるポータブル型のBluetoothスピーカー。スペックとしては、アンプの出力が12W×2で、ネオジウム磁石を搭載した45mmのドライバー2基に、40×70mmのパッシブラジエーターを2基搭載。小型で重低音重視と、Bluetoothスピーカーのドレンドど真ん中だ。
また、小型な見た目よりも高剛性で重量のある筐体、底面にクッション質のインシュレーターが取り付けられている作りも、Bluetoothスピーカーとして真面目に音質を作り込んでいることを伺わせる。
筐体の天面には音量の他に「再生/トーク」ボタン、左面には電源とBluetoothのペアリングボタンを装備。右面はNFCによるタッチペアリング対応ゾーンで機能性も確保。そのほか3.5oステレオミニ入力も搭載し、ポータブルプレーヤーなどの外部機器を有線で接続することもできる。
Bluetoothスピーカーとしての機能面もハイスペックだ。Bluetooth 4.0対応というだけでなく音声のコーデックは高音質/低遅延を特徴とするaptXに対応し、さらに、2台接続でステレオ再生が可能な「True Wireless Stereo」にも対応と実に多機能。ハンズフリー通話用の全方向マイクも搭載するほか、バッテリー駆動時間は10時間を確保している。
付属のACアダプタ(USB変換タイプ)が日本/米国のAプラグの他に、欧州・中国に対応する3タイプに変換できることも海外出張の多いビジネスマンには嬉しいポイントだ。
ざっと基本性能を見てみると、ゲーミングデバイスが得意な同社が、Bluetoothスピーカーのヒットモデルを徹底的に研究して、最新の高音質設計と機能を詰め込んだ、というのが筆者の見立てだ。
■リズミカルに刻む重低音と躍動感あるギター/ベース音
まずは、「Razer Leviathan Mini」とiPhoneでペアリングをして音質検証を始めていこう。
宇多田ヒカルの『Automatic』から聴いてみると、見た目以上の重低音に圧倒される。流行の重低音系サウンドのなかで「Razer Leviathan Mini」のタイプを語れば、重低音の沈み込みとともに、打ち込みの音楽を聴いた時のリズミカルな音圧感を積極的に出すタイプ。同時に宇多田ヒカルの女性ボーカルセパレーションが明瞭で、重低音にメロディが埋もれず、実に好ましいバランスをしている。
同じく宇多田ヒカルの『花束を君に』を聴いても、声のニュアンスの機微が丁寧に伝わる。バンドサウンドはKEYTALKの『桜花浪漫』でチェックしてみたが、エレギギターの音の刻み、ベース音の躍動感ある鳴りっぷりは水準以上だ。
また、「スター・ウォーズ/フォースの覚醒 オリジナル・サウンドトラック」の『Main Title and The Attack on the Jakku Village』を聴いても雄大なメインテーマのメロディラインを引き立てる。
次に、プレーヤーをXperiaに変更してaptXコーデックで同じ音源をチェックしてみても、やはり音源のクオリティを引き出す精度は一枚上手。重低音のなかに隠れていた中高音域の音情報も描くようになる。
また、iPhone(通常のSBCコーデック)では聞き分けられないシンバルの高域の刻みが繊細に現れ、ボーカルも肉感とも呼ぶべき音密度が加わり、ブレスも正確に聴き分けられる。高音質を追求するなら、やはりaptX対応機器による再生がベターだ。
“Mini”という名の通り高さ55mmと小型な「Razer Leviathan Mini」だが、PCデスクに置いて、自分の耳のほうがやや高い状態で聴いても違和感はなし。真正面がベストポジションなのは当然だが、左右に多少ズレても大まかなスピーカーの向きを向きを合わせればカジュアルなリスニングでは十分聴けるサウンドになる。
「Razer Leviathan Mini」を聴きこんでみて、そのサウンドは純粋にBluetoothスピーカーとして“買い”だと感じさせられた。沈む重低音と音圧、そして歌声とギターを巧みに引き出すサウンドは、J-POPなど日本の楽曲にもマッチする。
ゲーミング色が強いRazer社だけに、店頭のBluetoothスピーカー売り場では珍しいブランドかもしれないが、e☆イヤホンなどの販売店、およびAmazonを始めとしたウェブショップなどで購入することができる。
オーディオ機器のブランドとしてはまだイメージが薄いかもしれないが、ここまで紹介してきたように、本製品の音質は充分にオーディオ専業メーカーレベルに仕上がっている。数多の製品が溢れるBluetoothスピーカー市場において、音質重視で選んでも魅力的な選択肢になるモデルだと言えるだろう。