DELA「N1ZH/2」で、“アナログの達人”がネットワークオーディオを初体験!
【特別企画】ネットワークオーディオはもはや特別なことじゃない!
CDもアナログも楽しいけれど、ネットワークオーディオってどうなんだろう? 本記事では、ピュアオーディオの達人、しかしネットワークオーディオはまだ導入していないという方を訪ね、DELAのミュージックライブラリー「N1ZH/2」を通して、その魅力をご体験いただいた。今回の訪問先は、ブログ「趣味の獄道」で知られるオーディオ愛好家の三上剛志氏。土方久明氏がナビゲートする。
■ハイレゾ嫌いだった三上さんの心を動かしたのは
オーディオ誌をはじめ、数々のライフスタイル誌にも登場している三上剛志さん。レコードコレクターでもあり、数多くのヴィンテージオーディオの銘品を使いこなす。ブログ「趣味の獄道」でお馴染みのオーディオ愛好家である。
そんな三上さんがハイレゾ再生を始めようと動き出した。1年ほど前は、デジタルファイル再生は、どちらかというと「嫌い」の範疇だった。「カタチがないものを買うとか集めることが嫌」だったそうだ。しかし、今年行われたオーディオショウの講演を立て続けに聞いて、強いインパクトを持ったのだという。
「ジャズやロックの名盤はアナログ再生で満足しているんだ。だけど、いま新譜の多くはハイレゾで発売されている。そう考えるとやらないわけにはいかなくなってきた」。三上さんは、井筒香奈江さんの32bitで配信されているアルバムも興味津々のご様子。この日、井筒さんご本人にも、聴きにおいでよ、と声をかけていたほどだ。
■アナログやCDは極めた。ハイレゾは別の世界がある
三上さんはロック用、ジャズ用、クラシック用など、コンセプトが区別された複数の部屋をお持ちである。今回は、アバンギャルドのオールホーンスピーカーTRIO+4バスホーンが設置された部屋で取材を行った。
まずはゲストで来てくれた、井筒香奈江さんのCD『リンデンバウムより』から「氷の世界」を再生。イントロのベースからリアルさに驚く。ヴォーカルはピンポイントかつ前に飛び出し、ずっと聴いていたくなるような浸透力がある。こんなに素晴らしい音を出されている方がハイレゾ再生に興味を持ってくれたのかと嬉しいが、同時に気持ちが引き締まる。
ネットワークオーディオはもはや特別なことじゃない!
「以前は機材が複雑で設定も難しかったイメージがあるけど、最近は簡単になってきたそうだね。今日の取材が楽しみだよ」と話される三上さんに、いくつかあるハイレゾファイル再生の方法を説明した。
今回は、<3>を試していただいた。ミュージックサーバーはDELAの「N1ZH/2」を、USB-DACにはCHORDの「DAVE」を使用する。そのほか小型で設定が要らないバッファロー社のネットワークオーディオ用ルーター「WMR-RM433W/A」を使ってWi‐Fi環境を作り、iPadをそこに接続する。
この方法のメリットは、好きなDACと組み合わせて、ネットワークプレーヤー同様の優れた操作性を得ることができることだ。N1ZH/2はハードディスクを3TB内蔵しているので外部ハードディスクも不要だ。同機を有線LANに接続。Wi-FiにiPadをつなげば準備完了。
続いてiPadを使用して簡単な操作レクチャーを。三上さんが、自宅で初めて触る操作アプリケーション画面に目を輝かせる。一面に並んだ美しいアルバムアートからジャズ、ロックと気になる作品を見つけて次々に再生。「画面に映るアルバムアートがジャケットの代わりになるんだね」と感心されている。最後は、井筒さんによる「氷の世界」の192kHz/32bitを再生。「おー、これはいいね」と熱心に聴き入っていた。
「ハイレゾ再生は、アナログやCD再生とは別の世界だよね。アナログで良い音を出すには、場合によっては相当な技術がいるが、ハイレゾ再生は私みたいな初心者でもすぐに良い音が楽しめる。ハイレゾ再生にますます希望が持てた、まずはやってみるから今後もいろいろと教えて欲しい」とのこと。この言葉を聞きたかった。
取材を通じ、三上さんのようなアナログ、CDを極めた方に、ネットオーディオはもはや特別じゃないことをご理解いただけたのだ。今回も大成功と言えるだろう。
【問い合わせ先】
バッファローサポートセンター
TEL/0570-086-086
本記事は、季刊『Audio Accessory』163号からの転載です。Audio Accessory誌の詳細はこちら。
■ハイレゾ嫌いだった三上さんの心を動かしたのは
オーディオ誌をはじめ、数々のライフスタイル誌にも登場している三上剛志さん。レコードコレクターでもあり、数多くのヴィンテージオーディオの銘品を使いこなす。ブログ「趣味の獄道」でお馴染みのオーディオ愛好家である。
そんな三上さんがハイレゾ再生を始めようと動き出した。1年ほど前は、デジタルファイル再生は、どちらかというと「嫌い」の範疇だった。「カタチがないものを買うとか集めることが嫌」だったそうだ。しかし、今年行われたオーディオショウの講演を立て続けに聞いて、強いインパクトを持ったのだという。
「ジャズやロックの名盤はアナログ再生で満足しているんだ。だけど、いま新譜の多くはハイレゾで発売されている。そう考えるとやらないわけにはいかなくなってきた」。三上さんは、井筒香奈江さんの32bitで配信されているアルバムも興味津々のご様子。この日、井筒さんご本人にも、聴きにおいでよ、と声をかけていたほどだ。
■アナログやCDは極めた。ハイレゾは別の世界がある
三上さんはロック用、ジャズ用、クラシック用など、コンセプトが区別された複数の部屋をお持ちである。今回は、アバンギャルドのオールホーンスピーカーTRIO+4バスホーンが設置された部屋で取材を行った。
まずはゲストで来てくれた、井筒香奈江さんのCD『リンデンバウムより』から「氷の世界」を再生。イントロのベースからリアルさに驚く。ヴォーカルはピンポイントかつ前に飛び出し、ずっと聴いていたくなるような浸透力がある。こんなに素晴らしい音を出されている方がハイレゾ再生に興味を持ってくれたのかと嬉しいが、同時に気持ちが引き締まる。
ネットワークオーディオはもはや特別なことじゃない!
「以前は機材が複雑で設定も難しかったイメージがあるけど、最近は簡単になってきたそうだね。今日の取材が楽しみだよ」と話される三上さんに、いくつかあるハイレゾファイル再生の方法を説明した。
<1>パソコンをUSB-DACと組み合わせる方式。 <2>ネットワークプレーヤーとNASを導入する方式。 <3>記憶媒体を内蔵したミュージックサーバーをネットワークトランスポートとし、USB-DACと組み合わせる方式(ちなみにミュージックサーバーにはDAC内蔵型もある)。 |
今回は、<3>を試していただいた。ミュージックサーバーはDELAの「N1ZH/2」を、USB-DACにはCHORDの「DAVE」を使用する。そのほか小型で設定が要らないバッファロー社のネットワークオーディオ用ルーター「WMR-RM433W/A」を使ってWi‐Fi環境を作り、iPadをそこに接続する。
この方法のメリットは、好きなDACと組み合わせて、ネットワークプレーヤー同様の優れた操作性を得ることができることだ。N1ZH/2はハードディスクを3TB内蔵しているので外部ハードディスクも不要だ。同機を有線LANに接続。Wi-FiにiPadをつなげば準備完了。
続いてiPadを使用して簡単な操作レクチャーを。三上さんが、自宅で初めて触る操作アプリケーション画面に目を輝かせる。一面に並んだ美しいアルバムアートからジャズ、ロックと気になる作品を見つけて次々に再生。「画面に映るアルバムアートがジャケットの代わりになるんだね」と感心されている。最後は、井筒さんによる「氷の世界」の192kHz/32bitを再生。「おー、これはいいね」と熱心に聴き入っていた。
「ハイレゾ再生は、アナログやCD再生とは別の世界だよね。アナログで良い音を出すには、場合によっては相当な技術がいるが、ハイレゾ再生は私みたいな初心者でもすぐに良い音が楽しめる。ハイレゾ再生にますます希望が持てた、まずはやってみるから今後もいろいろと教えて欲しい」とのこと。この言葉を聞きたかった。
取材を通じ、三上さんのようなアナログ、CDを極めた方に、ネットオーディオはもはや特別じゃないことをご理解いただけたのだ。今回も大成功と言えるだろう。
【問い合わせ先】
バッファローサポートセンター
TEL/0570-086-086
本記事は、季刊『Audio Accessory』163号からの転載です。Audio Accessory誌の詳細はこちら。