【特別企画】大画面と組み合わせてパーソナルコンサートホールを構築
クロスゾーンの“頭外定位”ヘッドホン「CZ-1」で、ロック&ポップスのライブ映像BDを堪能する
CZ-1の分解能の高さは、ベックのギターソロでも全開だ。ピッキングの強弱やフィンガリングの微妙なニュアンスを実に細やかに解きほぐす。しかも切れ味があるのだからギターファンはたまらないだろう。もしもこのBDをPCの小画面と内蔵スピーカーで観ても、ここまでの臨場感では楽しめないに違いない。
アンコールではエアロスミスのスティーブン・タイラーらゲストも再登場し、急逝したプリンスの名曲「パープル・レイン」を熱演。この時のベックのギターソロが泣ける!トリビュートの思いがこもった素晴らしいソロだ。こんなシーンを観るにつけ、やはりいい絵、いい音で楽しまなければもったいない。
■大画面に負けないサウンドパフォーマンスを備えたヘッドホン
最後に観たのは、イタリアの世界遺産の史跡ポンペイにて実施されたピンクフロイドのギタリスト『デヴィッド・ギルモア・ライブ・アット・ポンペイ』だ。かつて往時のメンバー4人と無観客で演奏のみを収録した場所だが、ギルモアは再びそこに立ち、今度は2600人余りの観客を集めた公演が行なわれた。
円形スクリーンと目が眩むほどの煌びやかなライティングが駆使され、ピンクフロイドのナンバーから自身のソロアルバムの楽曲までの、自然とつながる流れに身を委ねていると、時間を忘れてしまうかのようだ。
圧巻のギター演奏と、それを支える達者なサポートミュージシャン。荘厳な響きがコロシアムに響き渡る様子は、サラウンドで再生してもおもしろいのだが、ヘッドホンでの没入感もまた素晴らしい。CZ-1はその重厚なスケール感を雄大に再現する。ギルモアが持ち替えるギターのトーンの違い、エフェクターの効果を存分に聴かせてくれた。
特に「貴方がここにいてほしい」から「マネー」に至る流れは感動的。「吹けよ風、呼べよ嵐」では会場の神秘的な雰囲気も相まって、まさに壮大なステージ映像とリンクする悠然としたサウンドが楽しめた。もっと大画面で観たくなる映像だが、CZ-1はそれでも十分に渡り合えるサウンドパフォーマンスと断言したい。
(小原由夫)
<第2回予定>
『山之内正がクラシックBDで確認する“パーソナルコンサートホール”』
(11月末掲載予定)
特別企画 協力:クロスゾーン
アンコールではエアロスミスのスティーブン・タイラーらゲストも再登場し、急逝したプリンスの名曲「パープル・レイン」を熱演。この時のベックのギターソロが泣ける!トリビュートの思いがこもった素晴らしいソロだ。こんなシーンを観るにつけ、やはりいい絵、いい音で楽しまなければもったいない。
■大画面に負けないサウンドパフォーマンスを備えたヘッドホン
最後に観たのは、イタリアの世界遺産の史跡ポンペイにて実施されたピンクフロイドのギタリスト『デヴィッド・ギルモア・ライブ・アット・ポンペイ』だ。かつて往時のメンバー4人と無観客で演奏のみを収録した場所だが、ギルモアは再びそこに立ち、今度は2600人余りの観客を集めた公演が行なわれた。
円形スクリーンと目が眩むほどの煌びやかなライティングが駆使され、ピンクフロイドのナンバーから自身のソロアルバムの楽曲までの、自然とつながる流れに身を委ねていると、時間を忘れてしまうかのようだ。
圧巻のギター演奏と、それを支える達者なサポートミュージシャン。荘厳な響きがコロシアムに響き渡る様子は、サラウンドで再生してもおもしろいのだが、ヘッドホンでの没入感もまた素晴らしい。CZ-1はその重厚なスケール感を雄大に再現する。ギルモアが持ち替えるギターのトーンの違い、エフェクターの効果を存分に聴かせてくれた。
特に「貴方がここにいてほしい」から「マネー」に至る流れは感動的。「吹けよ風、呼べよ嵐」では会場の神秘的な雰囲気も相まって、まさに壮大なステージ映像とリンクする悠然としたサウンドが楽しめた。もっと大画面で観たくなる映像だが、CZ-1はそれでも十分に渡り合えるサウンドパフォーマンスと断言したい。
(小原由夫)
<第2回予定>
『山之内正がクラシックBDで確認する“パーソナルコンサートホール”』
(11月末掲載予定)
特別企画 協力:クロスゾーン