バッテリー駆動+防水の “尖った” モデル
最初の1台にも、買い増しにもオススメ。JBLのスマートスピーカー「LINK」を自宅で試した
■純粋に音で選ぶならLINK 20がオススメ
続いて、LINK 20の実力も確かめてみる。こちらはLINK 10に比べてかなり大きく、見た目からして「良い音が出そうだな」と頼もしく感じるが、実際の音を聴いたら、果たしてその印象の通りだった。一言でいうと、LINK 10の上位互換のような音だ。より低音の迫力が増し、力強さに拍車がかかる。
LINK 20の販売価格は20,000円前後と、LINK 10との価格差は5,000円程度だ。ボリュームをガンガン上げてエネルギー感を楽しみたいのなら、迷わずLINK 20を選ぶべき。ただしボリュームを下げて聴いてみても、もともとの余裕があるからか、サウンドクオリティはLINK 10を上回る。やはり音質で選ぶなら、LINK 20がオススメだ。
実際に家で試してみると、スマートスピーカーの音の重要性にあらためて気づかされた。JBLのLINK 10/20であれば、リビングのスピーカーとして十分使える音質を備えている。
■家の中を自在に持ち歩ける便利さを実感
JBL LINK 10/20の魅力は、音が良いだけではない。バッテリーを内蔵しており、家中どこでも好きな場所に持ち歩けるのだ。これはいまのところ、Googleアシスタント対応スピーカーではLINK シリーズだけの特徴である。
自宅はごく一般的な4LDKの木造2階建だが、こういう環境だと、スピーカーを持ち運べる利便性をフル活用できる。
たとえば2階の子供部屋にはスピーカーが1台もないが、そこで子供達と遊ぶことがたまにある。そんなとき、これまでは1階のGoogle Homeの電源プラグを抜き、子供部屋のコンセントに挿し直して…ということを行っていたのだが、このプラグの抜き差しが、何度も繰り返すと地味にストレスになる。再起動にも時間がかかる。
ほかに書斎のような部屋があって、そこにはハイファイオーディオシステムが置いてある。だが、カジュアルに音楽を楽しみたいという時に、そのシステムではやや大げさな感じがある。結果、無音で作業することも多かった。
こういったときにLINK 10/20があれば、スピーカーを抱えて持っていき、ポンと置くだけで音が出る。ちなみに自宅の書斎は、CDラックの裏にコンセントがあるためかなりアクセスが悪く、挿入しづらい。だが、バッテリー駆動するLINK 10/20なら全く問題ない。特にLINK 20ならバッテリーだけで10時間の連続再生ができるから、普通に使っている限り、バッテリー切れの心配はないはずだ。
「うちはそんなに家が広くないし、持ち運べなくていいかも…」という方もいるかもしれない。だが、実際に自宅で音楽を聴くシーンを思い起こして見てほしい。あるときはダイニングテーブル、あるときはソファ、あるときはベッドの上。意外といろんな場所で聴いていることに気づくだろう。そういうときにスピーカーの位置を手軽に動かせたら、どこでも良い音が楽しめる。これはかなり便利なはずだ。
次ページバスルームとJBL LINKの相性は最高! 外にも持ち出せる