新生活をワイヤレスで快適に
通勤・通学のBluetoothデビューに! 手頃な価格のオーディオテクニカ最新ヘッドホン・イヤホンを聴く
ワイヤレスイヤホンの入門モデルとしてお薦めしたいATH-CK200BTのポイントは、同社の有線モデルと同じデザインの作り込みが随所に見られるところだ。
イヤホンの音と外見、フィット感を決めるドライバーユニットは直径9mm。ハウジングもコンパクトで耳の小さな女性でもつけやすくなっている。イヤーピース(XS、S、M、Lの4サイズ付属)も本体カラーと合わせられるカラフルなタイプで、本体と統一感あるデザインがされている。
イヤホン全体としてのカラーバリエーションはスタンダードなブラック、ホワイトの他におだやかな色調のベージュや、ピンク、レッド、ブルーと6色を展開。筆者のお気に入りは”ブルー”で、コバルトブルーのワンカラーのボディはオモチャのような質感が可愛らしく、ブルーのイヤーピースの仕上がりも美しい完成度だ。
例としてiPhone 8と組み合わせ、初期設定を行う。ATH-CK200BTのリモコンにある中央ボタンを3秒長押しするとLEDが点滅し“ペアリングモード”に入る。iPhoneの設定画面のBluetooth項目から「ATH-CK200BT」を選択すればペアリング完了だ。Androidのスマホでも基本的な流れは同様となる。
ATH-CK200BTの装着感は左右のイヤホン部を繋ぐケーブルを首元から肩の位置にぐるりと回す”ワイヤレス”としてのスタンダードなタイプ。耳元に近い右側にリモコンと通話用マイクが垂れる方式となる。
リモコンは再生/停止、曲送り/曲戻し、ボリューム、通話に対応。左右のケーブルのちょうど中間位置にバッテリーボックスが来るが、製品パッケージにクリップが付属するのでスーツやシャツの襟元に固定できる。通勤・通学の電車などでケーブルが引っ掛かるのを防ぐ意味でも、購入後にはセットして使ってみてほしい。
早速ワイヤレスでRADWIMPSの「前前前世(movie ver.)」を聴いてみると、ボーカルやエレキギターなどをバランス良く鳴らしてくれる。エレキギターは抜けがよく、バンドサウンド全体の情報量も多い。音のキツさもなく、クイックな低音域のリズム表現もこのクラスとしてはハイレベルだ。
次に映画『ラ・ラ・ランド』オリジナル・サウンドトラックより「アナザー・デイ・オブ・サン」を聴くと、癖のないストレートなサウンドを引き出してくれる。ピアノの生音の質感もしっかりと再現するし、男性・女性ボーカルとも誇張なくクリアで、ジャズを素直に鳴らせるのは好印象。
Amazon Musicの配信からブルーノ・マーズの「Just The Way You Are」を聴いても重厚な低音を鳴らしてくれるし、テイラー・スウィフトの「Shake It Off」は手拍子が空間に響く様子がリアルだ。
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