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「ケーブルの環境整備」を実現

フルテック「NCF Booster」を試す −ハイレゾ環境だからこそ使うべき画期的アクセサリー

公開日 2018/10/30 19:11 鈴木 裕
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優れたケーブルを使うことは、高音質への必須条件だ。しかしハイレゾを筆頭に、より一層高音質な再生を追求すれば、さらにこだわるべき要素「ケーブルの環境整備」が顕在化してくる。フルテックのNCF Boosterシリーズは、振動、干渉さらに静電気など、ケーブルや端子周りの有害な要素に、画期的かつ優れた成果を実現する、いま売れ筋の人気モデルである。では、どんな効力を発揮するのか。ここではハイレゾ&ネットオーディオ環境での効能を含め、具体的にレポートしよう。

クオリティが高いからこそ、環境対策に絶大な価値がある(Text by 鈴木 裕)

フルテックのコネクター/ケーブルホルダー、NCF Booster(32,800円・税抜、写真右)と、NCF Booster-Signal(19,800円・税抜、写真左)。機材の周りで使わ れる、あらゆるケーブルやコネクターをしっかりとサポートし、安定させるとともに振動やノイズ、静電気などの影響も排除してくれる

ハイレゾを再生する時の誤解のひとつは、ビット数やサンプリング周波数を数字の大きいものにしさえすれば音が良くなるという認識だ。

基本的には情報量が増えるが、音のクオリティが上がれば上がるほど、逆に気になる点も出てくる。そこで推薦したいのが、画期的な効果を持つフルテックのNCF Boosterシリーズだ。

NCF Boosterの効果
部屋の要因と思われた混濁が、3個使ったらほぼ解消した

最初に驚いたのは、電源ケーブル向けのNCF Boosterだ。フルテックの試聴室でテストするのは筆者にとって初めてで、最初の状態は部屋には響きが飽和して混濁し、音像の実体感も音場感の見通しも芳しくはなかった。

ケーブル類に対する対策よりも、まずは音響パネル等を設置すべきではないかと思ったほどだ。

まずパワーアンプの電源ケーブルのプラグに使うと、高域にあった混濁した要素が減少し、実音と響きの割合が明確に見えてくる。音場空間もスピーカーからの音離れが良くなり、定位の前後の描き分けが向上。音の変化量は大きい。

その後、CDプレーヤーやプリアンプの電源ケーブルへの設置も凄かったのだが、部屋のレゾナンスに起因すると思われたのは、実は電源ケーブル(のプラグ)が振動することによって混濁した響きが発生。

3つ程度使用したところで、それがほぼ解消されてしまったのには驚いた。見通しのいい音場空間にリアルな音像が。これ程までの効果には正直、当惑した。

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