[ PR ] 高精度リッピングだけでなくCD再生にも魅力
オーディオファンこそ要注目!パイオニアの外付けUHD BDドライブ「BDR-XS07B-UHD」の魅力に迫る
村治佳織《シネマ》はギター独奏に加えて村治奏一とのデュエットも収録した叙情豊かな映画音楽アルバム。二重奏では姉弟とはいえ二人の音色の個性や旋律の歌い方の違いが細部まで聴き取れる。また、録音会場である水戸芸術館のホールに柔らかい余韻が広がる様子がとても自然で、ギターの直接音とエコーの溶け合いの美しさに息を呑む。特に繊細に揺れ動く表情と弱音の柔らかさは聴きどころだ。
ジェーン・モンハイト《テイキング・ア・チャンス・オン・ラヴ》はベースやピアノが刻むリズムの切れが良く、テンポにもたつきがない。その歯切れ良いリズムにモンハイトのヴォーカルが軽いタッチでフレーズをつないでいくセンスの良さがあらためて伝わり、久しぶりに聴いたのにサウンドの鮮度の高さにも感心させられた。
このCDは盤面に傷が多いので実はリッピング前に少し心配していたのだが、案の定最後の方のトラックで読み取りエラーが発生した。円周方向に入った傷が原因でエラー訂正がきかない状態になっているようだ。今回は手元にあった他のドライブでも試してみたが、そちらは補間をかけることでリッピングができてしまう。
BDR-XS07B-UHDの場合も「マスターモード」に切り替えればこのディスクでも読み込みができることを確認しており、音質面でもメリットが聴き取れる。CDは経時劣化が起こるので、本来ならそうなる前にデータを取り込んでおくのが賢明だが、そうした事実を検証できるPure Readの価値は非常に高いといえる。普通のドライブではリッピングが完了すればそれで満足してしまいがちだが、実は音質劣化が起きていても気付いていないというケースも少なくないのだ。
アドバンスト静音モードに切り替えるとCD再生時にもリアルタイムでPure Read 4+が動作し、必要とあればエラーインジケーターを表示しながら再生することもできる。
静音動作には通常の静音モードのほかに常時静音モードが用意されていて、その場合は基本的にほとんど高速回転に入ることがなく、まるでCDプレーヤーのように静かな動作を続ける。再生時に検証したディスクではエラー表示が点灯するものは見当たらず、見通しの良いサウンドを堪能することができた。
■音楽ファンにもあらためて高精度リッピングの価値を再認識させてくれる製品
筆者はPure Readを第一世代から継続して使っているが、最新モデルのBDR-XS07B-UHDを使用し、同技術の進化が現在も続いていることをあらためて確認することができた。
日常的に大量のCDをリッピングしてライブラリ化するので、読み取り精度については特に意識してきたつもりだが、Pure Readは第一世代の頃から精度の高さが際立っていて、それが安心感につながっていた。しかし、Pure Read 4への進化は予想を超えるレベルに達している。
最新のPure Read 4+はこれから高音質リッピングにチャレンジする人はもちろんだが、Pure Readを使い続けてきた音楽ファンにもあらためて高精度リッピングの価値を再認識させてくれる注目技術だ。