【特別企画】圧倒的リアリティを実現
リビングが劇場を超える! JBL「STUDIO 6」シリーズならではのHi-Fiサラウンドを体感
■JBLだから味わえるリアリティ、ステージの迫力や熱気を肌で感じる
まずはクイーンの躍進の軌跡を描いたクロニクル『ボヘミアン・ラプソディ』だ。チャプター22からライヴ・エイドのコンサートシーンを再生した。
ピアノの明るい音色、熱量あふれるボーカルにいきなり引き込まれる。音像ににじみがなく、広々と描かれる空間にぴたりと定位する。エレキベースのリズムは立ち上がりが軽やかで、よくしなる。量感の豊かなバスドラムは切れ味するどく駆け抜ける。緊張感あふれるウェンブリー・スタジアムの舞台が目の前に広がるようだ。その広大なスケール感に圧倒されてしまった。
ドラムスのシンバルやハイハットは音の粒立ちがとてもきめ細かい。まるで高原の朝霧に包まれるような爽やかな打楽器の余韻と、力強く押し出してくるボーカル、エレキギターの鳴りっぷりの良いメロディとの対比を誇張なくていねいに描いてみせた。
楽曲「We Are The Champion」が始まる頃には、ウェンブリー・スタジアムの熱気を肌に感じられるほど作品の世界に没頭していた。これほどまでステージのリアリティに肉迫できる感覚は、プロフェッショナルスピーカーの開発設計のノウハウを土台に持つJBL STUDIO 6シリーズだからこそ味わえる特権なのだろう。
正直に言うと、筆者は音響設備へのこだわりを謳っていた劇場で本作を鑑賞した時よりも、今回STUDIO 6シリーズで聴いたサウンドの方が好みだった。また一皮むいた傑作の底力に触れられたように思う。
サラウンド環境で視聴したもうひとつの作品は『機動戦士ガンダム サンダーボルト DECEMBER SKY』のUltra HD Blu-rayだ。チャプター3でダリル・ローレンツ少尉がサイコ・ザクに乗って出撃するシーンでは、ガンダムシリーズの醍醐味であるモビルスーツのバーニアーに火が入ってうなりを上げる重低音の迫力に圧倒された。
STUDIO 6シリーズのサブウーファーは、底なしの量感だけでなく、歪みのない引き締まった重低音を楽しませてくれる。イオ・フレミング少尉が駆るフルアーマー・ガンダムが放ったドスの効いたビームライフルの太い効果音に、思わず手に汗を握ってしまった。
爆音に包まれる銃撃戦のシーンでも、ダイアローグはかき消されることなくシャープな輪郭を保ったまま耳に飛び込んでくる。本作のもう一つの醍醐味であるジャズのサウンドトラックも明朗に鳴り響く。混濁することのないクリアなサウンドが本作のダークな映像の世界観に艶めきを与える。他のガンダムシリーズにはないリアリズムを徹底的に追求した戦闘シーンの迫力が、鮮烈なSTUDIO 6シリーズのサウンドによって限界を超えるレベルにまで高められていた。
■音楽再生でも大胆さと繊細さの両立で演奏者が目の前にいるようなリアリティを実現
そして最後に、マランツのプリメインアンプ一体型CDプレーヤー「M-CR612」をリファレンスにして、フロアスタンド型の698のペアで音楽再生を確かめた。
突きぬける青空のようにカラッと晴れたバンドサウンドが心地よい。天井が高く、ボーカルのハイトーンが伸びやかに広がる。ピアノやアコースティックギターのハーモニーはほぐれが良く開放的。気持ちの良い鳴りっぷりだ。繊細なニュアンスの変化も的確に捉える。演奏者が目の前にいるようなリアリティだ。
EDM系の楽曲を聴いてみると、打ち込み系のビートもまた心地よく腹の底を突いてくる。重心が低く、柔らかな弾力感もあるリズムセクションの軽やかさに触れると、思わず踊り出したくなる。クラシックのオーケストラもまた、軽やかさと艶っぽさを併せ持つ金管・弦楽器のハイトーンと絶妙に相性が良かった。雄大なコンサートホールの情景がたちどころに思い浮かんでくる。
大胆さと繊細さを絶妙なバランスで兼ね備えたSTUDIO 6シリーズのサウンドは、長年に渡ってスピーカーシステムを真面目に開発してきたJBLの豊富な経験値の上に築かれている。その深みと一緒に、お気に入りの映画と音楽を心ゆくまでこの最新モデルで味わってみたくなった。
(特別企画 協力:ハーマンインターナショナル)