プレゼントにも最適！ ソニーの集音器「SMR-10」を記者の両親に使ってもらってみた

例えば、周囲の音を常に解析し、室内・屋外などの場所ごとの騒音の特性に合わせて聞こえ方を自動で調整してくれる「オートシーンセレクト」機能を搭載。自分の声は増幅せずに会話相手の声をしっかり聞こえるようにする「マイボイスキャンセリング」などの機能も備えている。

さらに、「ハウリングキャンセリング」機能も装備。電話の際などに発生しやすいハウンリングを抑えられる。ハウリングキャンセリングやオートシーンセレクトは、ヘッドホンの「外音取り込み機能」のボイスモードで利用している技術をベースに、集音器向けにアレンジを加えたという。

なお、聞こえ方をユーザー個々人に合わせて調整する機能も装備。聞こえ方には個人差があり、左右の耳で高い音、低い音の聞こえ方や音量が違ったりする場合などあるが、自分の耳に合わせて調整でき、さらに、ハウリングキャンセリングの最適化もしてくれる。すべて音声ガイダンスに従ってかんたんな操作を行うだけなので、初期設定として調整しておいたほうがよいだろう。それほど機械に強くない記者の両親も特に迷うことなく調整を済ますことができていた。

■プレゼントをする側としても魅力的なテレビ用スピーカーとしての使いみち


そして、「SMR-10」のユニークな特長が、テレビの音声信号をワイヤレス受信できるという機能。充電クレードルをテレビの光デジタル端子かヘッドホン端子に接続すると、充電クレードルがテレビの音声をワイヤレス送信し、集音器で聞くことができる。

テレビから出た音を集音するのではなく、音声信号そのものをワイヤレスで受信して再生しているので、よりクリアにテレビの音だけを聞けるのが大きなメリットだ。

しかも、実は集音器の本体にはイヤホンだけでなくスピーカーも搭載しており、テレビ音声をスピーカーで再生することも可能。イヤホンでテレビ音声を聞く際には集音機能はオフになるので、テレビに集中したいときはイヤホンで、周囲の音にも気を配っておきたいときにはスピーカーで聞くといったように使い分けることができる。

このテレビ音声受信機能が記者の母親にはかなり好評。ある程度テレビから離れてもクリアに音を聞けるので、庭先でちょっと洗濯物を干しながらテレビを音だけチェックするといった使い方もしていた。