【特別企画】驚嘆するレベルの情熱
すべては音質のために。NUARL完全ワイヤレス「N6」「N6 Pro」が実現した “完全自社開発でしかできない音”
N6とN6 Proの主な違いは、振動板だ。N6 Proでは単層カーボンナノチューブとPEEKという2枚の振動膜を真空蒸着して貼り合わせた「SWCNT複合振動板」を使う「NUARL DRIVER [N6] v5」を、N6ではPTT(PEEK+TPE+Titaniumの造語)多層皮膜振動板を採用した「NUARL DRIVER [N6] v3」を採用している。前者のv5は、テスト開発した5種類の振動膜のうち5番目という意味で、納得いく振動板に辿り着くまでの労苦がうかがえる。
なおN6 ProとN6は振動板が異なるため、音質にももちろん違いがある。NUARLによると、SWCNT振動板は応答性が高く、非常にワイドレンジである反面、情報量がありすぎて聴き疲れする可能性もあるため、あえてフラットなチューニングにしているという。一方のN6では、厚みのある低音とキレのある高音が鳴らせるPTT振動板の特徴を最大限活かし、低音の量感が感じられる音質になるようチューニングしたという。
基板を自社開発したことにも理由がある。空間の制約が多い完全ワイヤレスイヤホンでは、アンテナやSoCといった主要部品は1枚のプリント基板に実装されるが、そのプリントパターンや部品配置の微妙な加減によって通信感度、ひいては接続安定性や残留ノイズに影響が出てくるからだ。
同様に自社開発を選択した筐体についても妥協はなく、「機能性、装着性、接続安定性のバランスをとるためにデザインだけでも半年かけて微調整した」(NUARL)というから、製品開発にかける情熱はもはや驚嘆するレベルだ。
■S/Nが良く、キレの良さが際立つサウンド。長く付き合える逸品
試聴にはN6 Proを選び、コーデックにaptXを使用すべくAndroid端末を利用し、ノラ・ジョーンズ「Come Away With Me」と宇多田ヒカル「Fantôme」を聴いた。
一聴してわかるのは、S/Nの高さ。完全ワイヤレスイヤホンといえば、サーッというホワイトノイズの多さが指摘されるが、N6 Proではほとんど気にならない。
「Painter Song」(ノラ・ジョーンズ)の冒頭のように、アコースティックギターのみという曲も、純粋に旋律を楽しめる。この曲の場合、ギターの音がRch寄りのためLchのホワイトノイズが気になりがちだが、それがない。
音の立ち上がり、立ち下りは迅速で輪郭に滲みはなく、キレのよさが際立つ。ボーカルとウッドベースではじまる「俺の彼女」(宇多田ヒカル)は、ともすればウッドベースが膨らみ過ぎて曲の印象が変わってしまう楽曲だが、余韻をしっかり感じさせつつもモタつかず、後に加わるフィンガースナップもシャキッと決まる。
通信の安定性も良好。外へ持ち出してみたが、駅のホームなど混雑している場所でも音途切れは発生しなかった。日本のデザインハウスと協力したというマットな筐体も落ち着きがあり、高級感が漂う。こだわりの音と眉目秀麗なデザインで、長く付き合えそうなイヤホンだ。
SPECIFICATIONS
NUARL「N6 Pro」
●通信方式:Bluetooth標準規格 Ver.5.0 ● 対応コーデック:SBC、AAC、aptX ●連続再生時間:約11時間(SBC/AAC再生時)、約8時間(aptX再生時) ●質量: 約7g(イヤホン本体) ●付属品: シリコンイヤーチップ(S/M/L)、SpinFitイヤーチップ(S/M/L)、イヤーループ ほか
NUARL「N6」
●通信方式:Bluetooth標準規格 Ver.5.0 ● 対応コーデック:SBC、AAC、aptX ●連続再生時間:約11時間(SBC/AAC再生時)、約8時間(apt X再生時) ●質量: 約7g(イヤホン本体) ●付属品: シリコンイヤーチップ(S/M/L)、イヤーループ ほか
(協力:NUARL)
なおN6 ProとN6は振動板が異なるため、音質にももちろん違いがある。NUARLによると、SWCNT振動板は応答性が高く、非常にワイドレンジである反面、情報量がありすぎて聴き疲れする可能性もあるため、あえてフラットなチューニングにしているという。一方のN6では、厚みのある低音とキレのある高音が鳴らせるPTT振動板の特徴を最大限活かし、低音の量感が感じられる音質になるようチューニングしたという。
基板を自社開発したことにも理由がある。空間の制約が多い完全ワイヤレスイヤホンでは、アンテナやSoCといった主要部品は1枚のプリント基板に実装されるが、そのプリントパターンや部品配置の微妙な加減によって通信感度、ひいては接続安定性や残留ノイズに影響が出てくるからだ。
同様に自社開発を選択した筐体についても妥協はなく、「機能性、装着性、接続安定性のバランスをとるためにデザインだけでも半年かけて微調整した」(NUARL)というから、製品開発にかける情熱はもはや驚嘆するレベルだ。
■S/Nが良く、キレの良さが際立つサウンド。長く付き合える逸品
試聴にはN6 Proを選び、コーデックにaptXを使用すべくAndroid端末を利用し、ノラ・ジョーンズ「Come Away With Me」と宇多田ヒカル「Fantôme」を聴いた。
一聴してわかるのは、S/Nの高さ。完全ワイヤレスイヤホンといえば、サーッというホワイトノイズの多さが指摘されるが、N6 Proではほとんど気にならない。
「Painter Song」(ノラ・ジョーンズ)の冒頭のように、アコースティックギターのみという曲も、純粋に旋律を楽しめる。この曲の場合、ギターの音がRch寄りのためLchのホワイトノイズが気になりがちだが、それがない。
音の立ち上がり、立ち下りは迅速で輪郭に滲みはなく、キレのよさが際立つ。ボーカルとウッドベースではじまる「俺の彼女」(宇多田ヒカル)は、ともすればウッドベースが膨らみ過ぎて曲の印象が変わってしまう楽曲だが、余韻をしっかり感じさせつつもモタつかず、後に加わるフィンガースナップもシャキッと決まる。
通信の安定性も良好。外へ持ち出してみたが、駅のホームなど混雑している場所でも音途切れは発生しなかった。日本のデザインハウスと協力したというマットな筐体も落ち着きがあり、高級感が漂う。こだわりの音と眉目秀麗なデザインで、長く付き合えそうなイヤホンだ。
SPECIFICATIONS
NUARL「N6 Pro」
●通信方式:Bluetooth標準規格 Ver.5.0 ● 対応コーデック:SBC、AAC、aptX ●連続再生時間:約11時間(SBC/AAC再生時)、約8時間(aptX再生時) ●質量: 約7g(イヤホン本体) ●付属品: シリコンイヤーチップ(S/M/L)、SpinFitイヤーチップ(S/M/L)、イヤーループ ほか
NUARL「N6」
●通信方式:Bluetooth標準規格 Ver.5.0 ● 対応コーデック:SBC、AAC、aptX ●連続再生時間:約11時間(SBC/AAC再生時)、約8時間(apt X再生時) ●質量: 約7g(イヤホン本体) ●付属品: シリコンイヤーチップ(S/M/L)、イヤーループ ほか
(協力:NUARL)